タイトル未定(少年向け・王道バトルもの)   作:リル★

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前回の復習

綾、葵の過去。
紗來の過去……

紗來は指定暴力団員だった。そのボスと日本一とされる祓魔師グレイマンが衝突。


1-1 過去の回想(後編)

 圧倒されるグレイマン。

 

「やるじゃねぇか!」

「そういうテメェこそ、余裕かましてるじゃねぇか」

「使いたくなかったが……。やるしかないな!」

「!?」ボスは警戒する。

「『絶対霊怒』」グレイマンの一撃はボスの目をかすった。

「痛ってぇな……。」刀が瞼をかすった。

「この攻撃を避けきるとはな」

「ちっ」ボスの片目は瞑ったまま開かない。凍らされたのだ。

「過擦り傷程度じゃ負傷にもならないな」

「まあな、ただ傷跡が出来ちまった!」

「それじゃあ、もう一度……」

「ワイを舐めたら困ること教えないとな!」

 

「『邪王の一撃』!」とボスはグレイマンに殴りを入れる。

 

 グレイマンは遥か遠くへと吹き飛ばされた。この勝負は、ボスの勝利で終わったのだ。

 グレイマンは死んではいないものの、再び襲うことはなかった。いや、襲われる前には暴力団は一時解散となっていたのだった。

 

 

最強の二角による争いはボスの勝利に終わった──。

 

 

 グレイマンは吹き飛ばされた後、救助された。療養のために、一時的に攻められなかった。

 ボスもそれなりの傷を負う。ボスもまた療養のために攻めることはなかった。

 

ボス曰く

「タイプ相性的に負けねぇよ!」とのこと。

 つまり、また攻められても負けることは無い。

 

 あたし達は安心していた。この生活もまだまだ続くと思っていたからだ。

 しかし、まさか──一時解散となるとは誰も予想しなかった。

 

 

「すまないが…。ワイとの契約している邪王の力が弱まった。」

「だからって、解散することなど…」と他の幹部。

「これ以上は守れない。今解散しりゃあ、その後の生活はギリ保証される。が、これ以上は牢屋(じごく)だ!」

「あたいらはあんたに一生…」

「いいんだ。これは一時的な解散。また、ワイの力が戻ればすぐに収集する!」

 

 邪王の力が弱まった。その理由は分からない。

──そのせいで、あたしらは一時解散しざるを得なくなった。

 数日後、ボスは姿を消した。

消息不明──。

 あの組織に戻れない。今は復活を願って醜い世の中を生きていかなければ……。

 

 

 血の気。争い足りない。もっとスリルが欲しい…。

 

……

………

 

 そうだ、祓魔師なら…。許せない、(みにく)いグレイマン─。

 目にを目をだ。

 才能も力もある。あたしは祓魔師の免許を得た。

 

 反社会的勢力にいるあたしは、公務員──もとい、国家にはいられない。だからこそ、民間の方に行くしかない。

 そこで、出会ったのが"安倍祓魔師有限会社"だ。

 

 

あたしは未だにボスの帰還を待っている────

 

 

 

◇愛の過去◇

 

 

 うちは生まれながらにしてゴルゴンの力が備わっていた。人間の悪魔のハーフだからこそ、なし得た能力だ。

 ゴルゴンの力……。それは、うちにとって【呪い】だった。この呪いで大切な人を失っていくのだから。

 

 ゴルゴン一族──。かのメドゥーサと同じような力。見ただけで相手を石にしてしまう。

 強くなれば意図的に睨みつければ石に出来る。

 しかし、うちはと言うと……。

 

うちの目を見た相手を勝手に石にしてしまう。

 

 制御は出来ない。

 石にした相手を元に戻すのも出来ない。実力不足。

 

 

 うちが9歳の頃──

 

悪魔であったお父さんが病気によって死んだ。

 お父さんは悪魔の力によって、石にしてしまう能力を封じてくれていた。また、もし石にしてしまっても元に戻すことも出来た。

 お父さんがいたからこそ──。うちは苦しまなくて済んだのだ。

 

 死因はガン。怨む相手もいない。

 いや、お父さんが死ぬ前に、石にしてしまう力を抑える能力と石にしてしまった相手を元に戻す能力を身につけることが出来なかったうち自身を怨む。

 そして、その日から地獄の日々を過ごす。

 

 

「えっ………」

 うちを見たお母さんは石になって動かない。今までは大丈夫だったのに……。

 ショックのあまり立ち尽くした。長い間立ち尽くした後に、お父さんの加護についてを知った。

 石になったお母さんは戻らない。

 

 

 

 怖くて怖くて家に閉じこもる日々──。けれども、食料も何もかも尽きてきた。

 今やお父さんの加護はない。誰かに会えば、その誰かが()()()()()で死んでしまう。そんなの、──嫌だ。

 

 

「児童保護のため、お邪魔します!」謎の人達が入ってくる。

 そして、うちを見るや否や石となる。

 

 うちはサングラスをかけることにしたのだが、無駄だった。外に出た時、多くの人が石になった。

 

 

 (たちま)ち、うちは悪魔と評され祓魔の対象となる。

 うちだって、望んでやってる訳じゃない。うちは目を瞑りながら歩くことにした。が、慣れていないから無理だった。

 殺されかけながら、うちは逃げた。呪いは最悪のものだけど、逃げる時だけとても役に立つものだった。

 

 

 身を追われ、人混みのない裏路地で生きること数日。うちはやっと【呪い】の対処の一つを身につけた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()のだった。

 

 前髪が伸びたうちは、人に害を与えにくくなった。

───しかし、うちは追われる身。誰にも会うことは出来ない。

 

 そう思ってたけど……。ある日、一人の男の子と出逢った。そして、うちはその男の子の家に匿われて過ごすことにした。

 逃げるよりも目が見えないように気を付けるのは楽だった。だから、何日も平凡と呼べる日々を過ごせた……。

 

 そして、カレンダーも幾つか捲られた頃──。うちにとって、有頂天になるほど最高の出来事、その後、死にたいと思わせた最悪の出来事が起こる。

 

 

「俺!愛のことが"好き"で堪らない!付き合ってくれ!!」とその男の子が言って来た。

「……。」うちは声を出すことが出来なかった。

 

 突然の出来事だったし、そんなこと言われたこともなかった。それに、そんなこと言われるなんて思ってもいなかった。

 うちは顔を真っ赤にして動揺していた。だから、うちは深呼吸をして、呼吸を整えた。

 

「ありがとう…。そんなこと言われたことなくて、何て返せばいいのかな?」

「返事をしてくれればいいんだよ!彼女になってくれるか?」

「……。うん!」

 

 力強い目でうちの目を覗こうとした。けれど、うちは全力で拒んだ。その時は、「ごめん!それだけは駄目!だから!」と言って(かわ)すことが出来た。

 

 

 うちは13歳になり、付き合ってから約1~2年が立った。【呪い】のことは伝えていたし、彼もその呪いに触れない約束を守ってくれていた。

 だけど、その約束は破られる。悲しきメロディーとともに──。あの悲劇の日に。

 

 その日、外に出てデートをしていた。その時に、祓魔師がうちに向かって攻撃してきた。

 うちは悪魔として祓魔対象となっていた。今まで身を隠せていたが、ついにバレたのだ。

 彼氏はうちの手を引いて逃げる。うちはそれに引っ張られながら、一緒に逃げる。この時は、彼のお陰で安心感と高揚感が感情を占めていた。

 

 祓魔師を撒いた。が、未だに探しているからむやみやたらに動くことは出来ない。そこにはうちと彼の二人だけだった。

 

── ─。

 

誰かが来そうだ。

もし、祓魔師ならもう王手。もう逃げられずに死ぬのを待つだけ。

 

「ごめんね。巻き込んで!今からでも逃げて!!これ以上、巻き込みたくないの!」

「いいや、無理だ!俺は愛となら巻き込まれてもいい!一緒にいる。」

「けど……。」

「けど、じゃねぇよ!俺は愛がいてくれたからな…」

 

 

 

「─── ─。もう破っていいだろ?」

 

 

「えっ?」

 彼はうちの前髪を上に手繰り寄せた。その時は、目を瞑っていたらしく石にはならなかった。

 

 力強く、そして──優しい唇が、うちの唇と重なり合う。

 

 柔らかい───。彼らしく優しい。うちは嬉しかったと同時に……。

 ()()()()()()。あんなに柔らかかった唇が。

 

 その時、彼はうちの呪いによって石になった。今、さっきの感情は嬉しさが8割を占めていたのが、悲しさで10割占めるようになった。

 無性に悲しくなった。全ては呪いのせい──。その呪いの原因は"うち"。全てはうちのせいで!

 

 涙を流した。

 

 そして、うちを祓魔しようとする祓魔師が現れたが、突如現れた謎の人が謎の能力によって、、、

 うちは安倍祓魔師有限会社の前に来ていた。うちはその謎の人に助けられたらしい。

 

 涙を流してから段々と記憶が薄らとなっていった。謎の人に助けられた時には、うちの記憶はなかった。

 目を覚ますまで3日間。その間、ずっと寝ていたのだ。

 

 

 起きると男の人が駆け寄った。

「気分はどうや?あれこれ、3日間も寝てるんやから、凄い心配なんやぞ!」

 その時は、前髪によってその男の人を石にしないで済んだ。

 

 男の人はうちをこの会社に匿うことを約束した。うちは、隠し子としていない存在とするらしい。

 その代わり、うちは非正規雇用の祓魔師になることを約束した。そもそも、いない存在だから免許とかは関係ない。

 

 祓魔師になってから何ヵ月か経った。

 うちはついに石にした人を元に戻す能力を手に入れた。すぐさま大切な人を元に戻そうと思ったが、それは無理だった。

 

「石になるのは毒のせいだ。その毒は1週間経てば、その人間を全て蝕むだろう。もう、助からない。」

 

 そんなことを言われた。また、悲しくなった。

 

「過去を悔やんだからって、何か変わるのか?前を見るんや!そこに仲間達がいるやろ?」

 

 そうだ───

 

~~~~~~~~~~

 

「うちに近付かないで……。」

また大切な人が……。二度と戻らない世界へと。

全ては───うちのせいなの!

もし、うちが……

 

 

「安心しろ!僕らは仲間だろ!?」

 温もりのこもった手が差し伸べられる。いいな、仲間。けど、、、

 もし、うちのせいで、死んじゃったら?

 

 

全ては"この呪い"のせい── ─。この呪いさえなければ。

 

 

 うちは拒否したが、仲間はそれを拒んだ。うちの全てを包容するらしい。彼みたいなことを言ってる。もう一度、かけてみたくなった。

 仲間達と一緒にいたい───。

 

~~~~~~~~~~

 

 ───仲間達がいる。

 

 仲間と一緒にいれるんだと。今度は絶対に失わない。

 

「本当に嬉しかったの!最高の仲間達……と出会えて!」

 

 過去には戻れない。だからこそ、今を生きるしかない。今大切な仲間がいる。

 仲間達のために活躍出来たらと思う──。《隠密》の得意なうちだからこそ、仲間達を支えられるの!

 

 

◇謎の男の人の正体◇

 

 

 安倍邦治──。彼は安倍祓魔師有限会社の社長であり、綾の父親だ。

 謎の男とか男の人とかは全て彼を指す!

 そして、そんな彼から命令が来た。

 

「謎に包まれている暗殺鬼を捕まえて欲しいんや!もし、祓魔対象ならやってもらっても構わない。」

 

 暗殺鬼───。一瞬にして、数多の祓魔師らを致命傷に追い込んだ。

 無名の祓魔師。そいつの強さは非常に強いが、表に現れたのはこれが初めてだ。

 

 

 

 (あか)き瞳が闇夜の世界に迸る。




キャラ紹介

仲間:三村 紗來

【身長】169cm
【髪】カラフルな髪色。ストレート、ロング。
【体】龍のピアス。右腕に龍のタトゥー。
【能力】邪気
【技】バリア
【役職】祓魔師(アルバイト)。指定暴力団隊三大幹部。
【趣味】音楽を聴くこと
【一人称】あたし


仲間:吉沢 愛

【身長】143cm
【髪】ロング。前髪は目にかかっている。
【能力】邪気
【技】石化、毒、毒抜き
【好きな食べ物】フレンチトースト、カルボナーラ、etc
【趣味】昼寝!
【特技】隠密行動。隠れること。
【一人称】うち
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