傍観者の転生者観察記 in とある   作:Reidou Shion

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傍観者シリーズのとある編です。


転生者拓海の始まり。

 

「ここは………どこだろう。」

 

 

 気がつけば何故か自分は椅子に座っている、誰が?何のために?こんな場所には来た事が無いし、ここがどこだか見当がつかない。

 

 

 

「ここは死後の世界だ、君は死んだのさ、進藤 拓海(シンドウ タクミ)君。」

 

 

 

突如目の前に金髪赤目の青年が現れ、僕の名前を呼ぶ……って僕死んでいるの⁉︎

 

 

「僕は死んでたんですか?」

 

 

実際見知らぬ場所に連れてこられ、ここ最近の記憶を思い出そうにも白いモヤがかかったように自分の過去を思い出すことができない、とりあえず今必要なこのは現状を理解することだろう。

 

 

「ああ、お前はトラックに轢かれて死んだ、よくある交通事故だ。」

 

 

交通事故か、文明が発展した現代日本ではごくごくありふれた死に方であろう、日本では1分に1件以上の交通事故が起きていると言われている。

 

 

日本の交通事故は年間30~60万件と言われており、そのうち死亡事件は100分の1、数千件にまで少なくなる、だが少なくとも1日に8~16人が死んでいると考えると、今現状自分がこの場所に居る事象は交通事故によるものでは無いのだろう。

 

だがそんな事は関係ない。

 

 

「僕はこれからどうなるんですか?」

 

 

そう、今この状況で一番知らなければいけない情報は、自分より上位の立ち位置を持っているであろう目の前の青年から、現在の自分はどのような状態なのかを聞き出すことだ。

 

 

「君にはこれから「転生」をしてもらうよ。」

 

 

 

転生……って事は僕の唯一の娯楽だったゲームや漫画、小説などでよくあったあの転生であると考えればいいのだろうか。

 

 

「ジャンルとしては神様転生っぽいですね。」

 

 

少しずつ自分の過去が思い出せるようになってきた、その中でもネット小説と呼ばれるモノでは、一度死んだ主人公が神様によって別世界へ転生する物語が一時的に流行していた。

 

 

「さて、現状確認はある程度済んだところだろうし、自己紹介としよう、僕は転生神っていう存在なんだけど、出来れば傍観者さんとでも呼んでくれ、神様呼びは堅苦しくてな。」

 

 

 

そうなのか、なんだか僕の中の神様に対してのイメージがかなり変わってきている、まあ悪い神様とかじゃあなさそうだ。

 

 

「本題なんだが、君が行く世界は決まってるんだ、すまないな。」

 

 

どうやらこれから行く世界が決まっているらしい、どんな世界に行くんだろうか、剣と魔法のファンタジー?現代風?もしかしたら文明も存在しないような古代の世界かもしれない。

 

 

「どんな世界なんですか?」

 

 

 

「とあるシリーズの世界だ^^*」

 

 

 

な、なん………だと………。

 

 

 

「転生先の難易度高すぎですよ⁉︎」

 

 

ライトノベルを読み漁っていた自分はよく知っている、特に【とあるシリーズ】と呼ばれる作品は、近未来的な世界観かと思いきや魔術と呼ばれるものが存在し、主人公が住む都市には能力者と呼ばれる特殊能力を持っている存在が蔓延る魔境、そんな世界にほっぽり出されたとしたらたまったものでは無い。

 

 

「決まっちゃってる物は仕方がないだろ?特典はしっかりあるから、その世界なら多少強すぎても大丈夫だろ。」

 

 

 

神様シリーズによくあるパターンとして、神様から転生者へと特別な能力を与える【特典】というモノがあるのだが、良かった、魔境に行く際の保険が効いてるようで一安心だ。

 

 

「特典に関しては好きなものを指定していいぞ、まぁそうだな、お前がドMなら無能力でもいいんだが、オススメとしては少なくとも超電磁砲とタメ張れる程度の能力がいい感じに世界を楽しめるんじゃないか?」

 

 

 

能力……それも超電磁砲以上のものとなると、物理的な破壊力も考慮して考えなければならないか……。

 

 

「……もし叶うのならワンピースの白髭の様な振動を操る力を下さい!」

 

 

これならとあるの世界でも通用するし、身体に纏わせる、好きな方向に放出する等にも、地面を揺らすことによる大規模な攻撃も可能になる、汎用性もあり破壊力も大規模となると【とあるシリーズ】の世界に行く際には好都合な能力だ。

 

 

「ん?いいぞ、ついでに頭脳のグレードアップもしておくぞ、そうだな………能力は原石で、学園都市Level5の第3位、【振動操作(オシロキネシス)】でどうだ?」

 

 

学園都市第三位……そして原石か、それならば能力開発という特級の地雷を回避しつつも高位の立場を持っていることになるから、学園都市では生活に困ることは無さそうだ、まぁ安寧なる暮らしは望めないだろうが。

 

 

「よし、それでお願いします!」

 

 

 

「うん、君の願いはこの傍観者さんが承ったよ。転生後の年齢は15歳、長点上機学園に入学する予定の学生って事でいいか?」

 

 

 

「はい、何から何までありがとうございます!」

 

 

学生か、その学校は確か一方通行(アクセラレータ)も所属(一応)して居た学園だったよな。

 

 

「学校は行かなくても大丈夫だ、だけど能力測定は出ておいてくれ。」

 

 

まぁ学園都市の闇に所属する訳でもないし、特に能力測定を避ける必要性もないか。

 

 

「はい!わかりました!」

 

 

よし、これから頑張るぞ!

 

 

「ああ、そうそう、上条当麻とはあまり接触しない方がいいぞ。」

 

 

 

ん?どうして接触しない方がいいんだろうか、とあるシリーズの世界では上条当麻を中心に、と言うか事件が起きたら高確率で上条当麻が突っ込んでくるといった出来事が多いので、接触しないように動くのはかなり大変なのだが、、。

 

 

「どうしてですか?」

 

 

一応理由を聞いておこう。

 

 

「彼と一緒にいると転生者と言うイレギュラー要素と上条当麻の運命力が絡み合って世界崩壊レベルの危機が訪れる可能性があるからだ。僕からしても君が事件に巻き込まれることは見てて楽しいからいいんだけど、流石にあの世界は世界がぶっ壊れるレベルの事件が起きる可能性がわんさかあるからね、未来が変わると君の第二の人生と共に世界が死んでしまう、せっかくの娯楽がなくなってしまうじゃないか。」

 

 

 

……初めて彼の神様らしい所を見た気がする。きっとこの神様は転生者と呼ばれる存在を見繕い、娯楽として決まった世界に転生させているのだろう。まぁ自分としては一度死んだ身だ、二度目の人生がどんな存在によって見られていたとしても文句は言えない。

 

 

「こっちとしては世界が壊れたあとの後処理とかもめんどくさいからね、やってることは二次創作と変わらないんだけど、僕にも未来見ることはほぼできない、本当は適当なファンタジーの世界に飛ばしてやりたいんだが、こればっかりは神界の管理システムの……おっとこれ以上は怒られちまう。まぁそんな感じで頑張ってくれ。」

 

 

そうか、確かにそうだ、とあるの世界では奇跡的な偶然から事件のフラグが立つこともあれば、事件が奇跡的なフラグによって解決することもある、そんな中に転生者という異常を放り込むのだ、何か異常が起きるのも仕方ない。

 

 

 

「そ、そうなんですね…気をつけます。」

 

 

 

「ああ、まぁ軽い干渉もするなとは言わないから、くれぐれも一緒に行動とか等はするなよ。」

 

 

「わかりました。」

 

 

そうか、直接的にはダメだが、一応間接的に関わる事はしていいのか。

 

 

 

「その他の主要人物は大丈夫なんですか?一方通行とか御坂美琴とか。」

 

 

 

「大丈夫そうだ、一方通行や御坂美琴と一緒に行動しても、原作を改変しても、そこまで大きく世界は狂わない、君と上条当麻以外には世界の強制力が働くからね。」

 

 

 

そうなのか。

 

 

 

「やっぱり幻想殺し(イマジンブレイカー)のせいですか?」

 

 

「そうだね、その世界では異常な効果を発揮する物だ、この神界では使えないけどね、さて、準備はいいかい?」

 

 

 

「はい!大丈夫です!」

 

 

 

「そうか。」

 

 

 

すると、突然傍観者さんの後ろに扉が現れる。

 

 

「これに入れば君は学園都市にある自宅のベットに寝ている筈だ、個人情報を書いた手帳が寝室の机に置いてある筈だ。」

 

 

「常識や勉強知識、交友関係や能力の使い方等は頭に直接送り込まれるから少し頭が痛むかもしれないけど、痛みだけで他に異常はない筈だから。」

 

 

「何から何までありがとうございました。」

 

 

「頑張りたまえw」

 

 

「笑わないで下さいよ、では、またいつか会いましょう!」

 

 

 

「ああ。」

 

 

 

さて、行くか。

 

 

 

 

 

そう言って拓海はピンク色のど○でもド○の様な扉を通り、とあるの世界に旅立ったのであった。

 

 

 

 




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