それはともかく、もう11月ですね。今年ももう二か月ないですね。今年は平成最後の年です。皆さんは何か思い出がありますか?
ちなみに私は特にないです(半ギレ)
期末テストも終わり、あとは夏休みが訪れるのを待つだけになった。
相変わらず、周りは夏休みにどこに行く、とか夏休みに一緒に遊ぼう、とかいろいろ言っていてる。
隣にいるあいつは、そんなこと知ったこっちゃないと、前の時間からずっと本を読み続けている。
「そういえばお前、夏休みになんか用事あるのか?」
ふと、そういえばと思い隣の夏乃に聞いてみる。
本に向いていた視線が、こちらに移り変わる。
「特に何もないよ。私こっちに来てからまだ知り合いという知り合いがあまりいないし」
それだけ言うと、再び本に視線を向ける。
何とも悲しい理由だった。ていうか、俺もそんな感じだから人のことは言えないと思いましたまる。
「……そういえば頼まれごとがあった。まぁ用事といえば用事なのかな」
思い出したかのように再び視線を上にあげてから言う。
頼まれごとねぇ……。一応用事といえば用事だからアウトよりのセーフって感じで。
「あなたは……そうだね、なんか面倒ごとに関わりそう」
「現実になりそうだからやめてくれ」
マジで。
こいつが言うと洒落なんない。マジで夏休みに何かありそうだ。
「やめてよね。私が疫病神みたいな言い方」
「実際そうだろ」
「そんなわけないでしょ。私はまだ面倒事を運んできた覚えはないよ」
いえ。現在進行形で運んでます。
とは言えないのでこの喉元まで出かけた言葉をぐっと飲み込む。
「……休日のお前って何してるんだ?」
ぐっとこらえて、何か他に言葉はないか、と考えてぱっと出た言葉を代わりに出す。
その言葉を聞いて、一度こちらに視線を向けて、はて? となってからああ、と一人で納得し、その視線を本に戻す。
「そうだね。家で勉強か読書をしているかな。あとは……飼っているうさぎの世話かな?」
視線を本のまま、夏乃はそう答える。
というかあなたペットを飼っていたんですか。意外ですね!
「うさぎ飼ってるんだな」
「ええ、うさぎ。可愛いよ」
微笑みながら(ただし、視線は本のまま)言うその姿をクラスの数人の男子に見られたのか、周りの男子たちを見ると、少し顔を赤くして夏乃を見つめていた。
それにしても、
「そうか、お前はうさぎ派なのか」
「? なにか言った?」
雪ノ下が猫だったのに対して夏乃はうさぎ派らしい。顔のパーツは本当に似ているのにこういうところは似てないみたいだ。
「それはそうと、八幡の家では猫でも飼ってるの?」
顔をしかめながら俺にそう聞いてくる夏乃。いきなりそんな顔をしてどうしたのだろうか?
「そうだが……どうした?」
「……きみの制服に猫の毛がついているよ。私は猫アレルギーじゃないけど、ほかの生徒が猫アレルギーだった場合に大変なことになるよ。気をつけなさい」
そういいながら俺の制服に手を伸ばして、先ほど言った猫の毛を取ろうとするが、手の長さが足りなかったのか、はぁと息を吐きながら立ち上がってこちらに近づいてくる。
近い。近い。近い。
夏乃の体から柑橘系の香水の匂いがする。つけすぎ、というわけではなくちょうどよいい感じで、夏乃本来の匂いと相まって、心地が良い匂いだ。
って、なんで俺はこんな変態的なことを考えているんだ。
「…………取れたよ。ってどうしたの? そんな顔して?」
「いや、なんでもねぇ。ああ、何でもないんだ、何でもない」
「? そう。あなたの心情なんてもどうでもいいだけど、制服はちゃんと清潔にしなさい」
こういうところは雪ノ下にとても似ているな、と思いました。
恒例の。
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