インフィニット・ストラトス ~栄光のオリ主ロードを歩む~   作:たかしくん

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始まりの終わり的な感じ。

短いです。


プロローグ 最終話 オリ主、IS学園に立つ

入学試験も終わり、俺達は群馬の試験場に戻った。

有希子さんの訓錬は苛烈を極めた。しかし、その中で俺も成長していった。

瞬時加速(イグニッション・ブースト)も形だけは覚えたし、とっつきを食らっても気絶しなくなった。

 

有希子さんが嫌いな座学の時間は試験場の開発担当の人がやってくれる。有希子さんより解りやすい説明をしてくれるので、俺のISに対するオリ主知識も格段にレベルアップした。

 

そして俺がIS学園に入学する前日、俺の訓錬が終了した。

いつものように三津村商事に行き、IS学園に行く際の諸々の説明を受けた。

そしていつものホテルに泊まった。明日からIS学園だ。待ってろ、未来の彼女。

 

 

 

 

 

 

 

 

用意されたIS学園の制服に着替えて、ヤクザと共にホテルの裏口に行く。そこで車が待っているということだそうだ。

 

ホテルの裏口に黒い車が停まっている。俺はそれに迷うことなく乗り込んだ。車の中には先客が居た。

 

「あれ?篠ノ之さん、何でここに居るの?」

「昨日IS学園行きの準備をしていたら、急に政府に呼び出されてな。そのまま官邸に夜まで缶詰だったよ。事情聴取とか後はIS学園に行くための説明とか色々だ。」

「それでこのホテルにお泊り?言ってくれれば飯ぐらいはご一緒できたかも知れなかったのに。」

「いや、そもそもお前が何時何処に泊まってるのか知らないし私はここに泊まってなかったから無理だったろうな。」

「あれ、そうなんだ。どこに泊まってたの?」

 

ここは、日本の政治の中枢霞ヶ関に近い。世界のVIPを迎え入れるためのホテルがそこかしこに建っている。篠ノ之さんはどこに泊まっていたのだろうか。

 

「官邸近くの東○インだ。」

「あっ…(絶句)」

 

俺が泊まった帝○ホテル東京のスイートルームと篠ノ之さんが泊まった東○イン溜池山王駅官邸南のシングルルーム、そのお値段の差は約13倍。織斑一夏と俺に格差があるように、俺と篠ノ之さんにも格差があった。

 

政府がケチなせいで俺と篠ノ之さんの間に気まずい空気が流れる。謝罪と賠償を要求したかった。篠ノ之さんだって常に周りにヤクザが付き纏うほどのVIPだろ?もう少しいい待遇にしてもらいたいものだ。

 

「……」

「あっ、あのさ。それなら何でわざわざ一緒に登校なんだろうね?」

「知るか。警備代の節約か何かじゃないのか?」

 

篠ノ之さんも俺との格差を実感しているようだった。言葉が刺々しいのはそのせいだろう。

 

「高級ホテルのスイートルームに泊まってすいませんでした。」

「イヤミか?」

「とりあえず謝ってみたんだけど、やっぱり違ったか。しかしこの空気なんとかならないかな?俺が悪いわけじゃないのに…」

「……そうだな、確かにお前が悪いわけじゃないな。悪いのは全部政府だ。」

「そうだね。その通りだと思うよ。」

 

その後、篠ノ之さんは車の中で政府批判、役人批判を繰り返していた。あのヤクザ達によっぽど辛い目に遭わされてきたのだろう。私に友達が出来なかったのも全部政府のせいだとも言っていた。そこは否定しておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして車はIS学園の校門の前に到着した。俺と篠ノ之さんは車から降りる。ドアを閉めると車はどこかへ行ってしまった。

 

「ついに来たな、IS学園。」

「ああ、私たちの新しい生活の始まりだ。」

「さて、行きますか。篠ノ之さんの想い人の顔を直接拝みに行こう。」

「お、おおお想い人だと!?藤木!貴様何故それを知っている!?」

 

篠ノ之さんが焦る。それを見て俺は笑う。

 

「さぁーねー、何でだろうねー?」

「何故知った!?教えろ!」

「嫌なこった、さぁ!行こう!初日から遅刻したらマズイ。」

「あっ、待て!」

 

俺は駆け出す。篠ノ之さんが俺を追いかけてきた。俺はまた笑う。

 

俺達のIS学園での生活はまだ始まったばかりだ!(完)




もちろん終わらない。
これでプロローグ終了です。
本編開始は一週間以内を予定してます。
既に本編を書き始めてはいるのですが、原作を見ながら書いていると細々としたことをかなり忘れているようなので一度復習しようと思います。

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