「深海棲艦とちょっとドンパチしてくる」「おいちょっと待て」 作:神影 森羅
side零斗
「さて、これでよしと。」
勿論妨害もあるだろうから実際到着は30分後位だろ。
「それまで進軍は食い止めねぇとな。」
やけ起こして特攻仕掛けられた時、重要なのは対象までの道のりだ。なら少しでも足止めするべきだ。
「でも変だな…今までこんな知性的な行動はなかったはず…。」
………考えるのは帰ってからでいいかね。
さ、行きますか!
「ナ、ナンダオマエハ!」
「あいにくとここは娯楽に乏しくてねぇ。それはお前も同じじゃあないかえ?」
「イキナリナニヲイイダス!」
「ま、要するに言いたいことっつうのは
俺の殺戮ショーっつう娯楽に付き合ってくれねえかい?ああ、すまない。答えは聞いて無いんだ!」
「ソノカケゴエハクロカゼカ!オイ!『サクセンA』ダ!」
作戦A?…ハッタリか?いや、それにしちゃ動きがしっかりしてやがる。まさか本当に作戦があんのか?
今まで艦娘が勝てたのは正直相手の知能が低く性能の差を作戦で埋めて来たからだ。
今でこそ性能がかなり上がったが相手も作戦を持ってるとなるとかなり面倒だ。
「!部隊を分けた!?」
主に小型艦と大型艦…なるほど。
「
…こりゃダメコンは正解だったかもな。
「ホウゲキカイシダ!ウテ!」
「うおっ!?」
…上手い。
駆逐艦がやみくもに撃ちながら牽制、砲弾がかすった時のダメージが比較的でかいflagship軽巡が積極的に狙い打ちする。俺らに対してかなり有効な戦いかただ。
「…!艦載機か!」
…確かに艤装を持たない俺らに対空もくそも無いように思えるだろう。だが
「それは愚策っつうもんだぜ?」
艦載機の上に跳び乗り、連続でジャンプを兼ねたキックで粉微塵にする。
そして
「艦載機にゃ燃料、弾薬、爆弾etc.いろいろあるんだ。…そこに火がついたマッチを放り込んだらどうなると思う?」
「マサカ!ヤ、ヤメロ!」
「結論」
墜ちる100程の艦載機にマッチを全力投球する。
「こうなる。」
ドォォォォォォン‼
「…………はっ、こりゃひでぇ。」
今ので1500は沈んだが
「
「サイシュウテキニカテバイイ!マダマダ」
「イヤ、モウイイ。『沈メ』。」
「ガッ!ナ、ナニヲ」
「妨害部隊ガヤラレタ。ココデ単体にニ集中デキルノモ時間ノ問題ダカラナ。」
「クソ、モシウマレカワッタラマッサキニオマエヲ」
「ムリダナ。」
「なんだい?仲間割れかい?ここにいる深海棲艦を全部沈めてさ。」
…おかしい。こいつは特に
ならなぜ1500もの深海棲艦が一瞬にして轟沈した?
「…ハァ。アイツハイナイカ。」
あいつ?…あれ?こいつやけに見覚えが…それに男?…!紅蓮に瓜二つだ!なんだかそのまま深海棲艦にしたような…。
「イタノハ零斗ダケカ。ハァ。コレジャ『深海楽神』ニナンテイワレルヤラ。」
「深海楽神?」
「…マッタク、カンガエゴトノクセハナオラナイナ。…俺ハ『深海四神』『深海喜神』。ソレイジョウカタルキナンテナイゾ。」
「語る気はないってもなぁ…あ、ひとついいか?」
「ゴウジョウダナ。…ナイヨウニヨル。」
「深海四神ってのは四人ととらえていいのか?」
「サァナ。…ヒトツイウナラ『感情ハ時ニ世界ヲ滅ボス力ニナル』。」
「感情ねぇ。」
「サァ、俺ハカエルヨ。マタナ。」
何故だろうか。追撃して倒せる未来が見えない。
「あぁ、出来れば会いたくないがねぇ…。」
今は情報が足りない。一度整理するべきなんだろうな…。
伏線張りました。これでわかればすごい。