「深海棲艦とちょっとドンパチしてくる」「おいちょっと待て」 作:神影 森羅
side紅蓮
「…精巧な作戦の元での出現をしたものとみられる大規模艦隊か。真実とらえていいのだろう?これは。」
「ああ、まちがいねぇぜ。」
まったく、こいつ含めて俺の胃袋に殺意でもあるのか?
「さらに新型深海棲艦、『
「考えれば考えるほど謎だね~。」
「でもよ、碧海。お前はどう思う?」
「どう思う、って何が?」
「『感情は時に世界をも滅ぼす力になる。』についてだよ。」
確かにこればかりは謎だ。少なくとも今の俺にとって。だが、
「今そこに注目しすぎたら
「…!ねぇ、紅蓮。もしも全面的に自分の活躍で大勝利を納めた時なんて思う?」
「いきなりなんだ?藪から棒に。まぁ、そうだな…『安堵』だろうな。それ以外はイメージできん。」
「じゃあさ零斗、ゲームしてる時ってなんて思う?」
「うーん、そういやあんま何も感じてないような気がするさね。」
「…!やっぱり!」
「…いつもの探偵か?」
「ねぇ、六年前のこと覚えてる?」
「六年前?」
「そ。」
「確か深海棲艦が本格的に活動し始めた年だな。他には…そういえば俺たちの高校入学とついでに出会ったとしだな。」
…六年前。それは俺たちの大きな転機となった年であり、同時に国民の深海棲艦に対する不安がより多くなった年である。
「ねぇ、思い出してみて。私たちが大きく変わったあの日から紅蓮なら喜びを、零斗なら楽しさを。
『
「あ?そんなのあるに決まってるさね……あれ?」
…よく思い出そう。
ゲームのクリア…達成感。
軍属学校合格…安堵と期待。
提督就任…期待と使命感。
…………………………あれ?
喜びってどんなだったろうか?
…思い出せない。つまるところ
「…ない…のか?」
「…思い出せないさね。」
「ねぇ、考えるほどおかしいと思わない?まるで『感情』という立体から一面だけ『引っこ抜かれた』ような感覚。六年も気づかなかった違和感。もしもの話だけどね
『
だとしたら、すべてのつじつまが合うんじゃない?」
設定集に満月 碧海、及びに一部設定を追記します。