1年はもう少し待ってください。
俺、和泉、氷川、彩瀬の4人でグラウンドに向かうと、そこにはすでにサッカー部の面々が集まっていた。すると、咲真たちに気づいた紫色の髪をした男が大きな声で挨拶をした。
「キャンプテン! お疲れ様です。」
その声に全員が反応に顔を俺に向ける。キャプテンになった頃はこの一斉に目線を向けられる感覚には慣れなかったが、人間ってのはつくづく慣れる生き物だと思う。
「おう、おつかれ。岩隈。っていっても疲れるのはこれからだけどな笑」
俺に真っ先に挨拶をした男、岩隈に一言返すと、今度は全員がもう一度俺に挨拶をしてきた。
「「「「「お疲れ様(です)!キャプテン(奥沢(さん))」」」」」
「全員揃ってるみたいだな。よしっ、じゃあ練習を始める前に顔合わせやるぞー。2、3年はこっちに並べー。1年はそっちだ。」
そう言うと、全員が俺の言った位置に動き出す。ものの数秒で整列が完了した。俺たち2、3年の正面には、新入部員たちが硬い表情のまま一列に整列している。
「よしっ、まずは俺からだな。俺はこのチームでキャプテンをやらしてもらっている3年の奥沢咲真だ。ポジションはMF、お前たちを活かす指示を出せるよう努めるので、よろしく頼む。趣味はギターをやっている。これから全国制覇を目指して本気でやって行く。たとえ周りについて行けなくても自分から諦めず、常に向上心と対抗意識を持って練習に臨んでほしい。」
パチパチパチッ!と、拍手が起こる。
俺の言葉を受け、新入部員たちの表情が少し凛々しくなる。全員がそれぞれ自分の覚悟を決めたようだ。こいつらのためにも、自分のためにも俺は全力で最善を尽くさねばならない。1人でそんなことを考えながらも、顔合わせは続いていく。俺は副キャプテンである日向に目線を送る。
「次は、日向。」
「ああ。」
日向は軽く返事をし、一歩前に出る。
「日向灯里、3年だ。生徒会長をしている。学校のことでわからない事があれば何でも聞いてくれ。ポジションはMFで主にディフェンスの際の指示を任されている。趣味はこれと言って無いが、強いて言うならば料理だろうか。私ももちろんやるからには優勝を目指す。しっかりついてきてくれ。」
日向の挨拶にも拍手が起こる。1人すげー奴いるし...いや、茜よ...流石に疲れるだろ。
「日向の次は、、水嶋」
「おう!任せろ!」
そう大きな声で返事をした群青色の髪にハチマキを巻いた男が前に出る。
「オッス、1年諸君!俺は
水嶋の手短でわかりやすい挨拶に拍手が送られる。
「よしっと、じゃあ次だな、河野」
「わかっている」
少し無愛想な返事をした、銀髪ロングの華奢な体格の女子が前に出る。
「
・・・・・ん? それだけ!?
「ほ、他に何かないか?」
「他?」
こいつッ、口下手なのは知っているがこのタイミングでこれは、、、チームの連携に関わるかもしれん。
「ほ、ほらッ!鈴菜ちゃん!自分のポジションとか目標とかさ!新入部員との顔合わせなんだから、出来るだけ自分の事を知ってもらおうよ。いざという時の連携に関わってくるかもしれないしさ!ねッ?」
「成る程、確かに一理ある。」
ナイスだ!和泉!
和泉の言葉で河野はもう一度自己紹介をする。
「すまなかった。では改めて、私は河野鈴菜。ポジションはDF。守備もそうだが、ロングパスの制度にも自身がある。目標は当然、全国制覇だ。よろしく頼む。」
パチパチパチ!
良かったー、なんとかなったな。一時はどうなる事かと、、、
「それじゃあ、3年ラストは和泉だな」
「うん!任せて!」
そう言って和泉は元気よく一歩前に出る。
「このサッカー部のマネージャーをしています、和泉渚です!渚って呼んでね! 一生懸命みんなのサポートをしていくので、これからよろしくね!」
掌を後ろで組み、少し前傾姿勢になってそう告げる。
こいつ...あざといな、ワザとか?
これで、3年生全員が自己紹介を済ませ、次は2年生だ。
俺は2年生たちに顔を向け、2年の先頭にいる氷川に声をかける。
「よし、じゃあ2年最初は、、、氷川だな。頼む。」
「はい!」
大きな声で、2年のリーダーである氷川が返事をする。
「2年の氷川蒼夜だ!ポジションはDF、その中でもサイドバックをやっている。今年から2年のリーダーをやらせてもらっている。花咲川のサッカー部としての自覚を持ってこれから臨んで欲しい。これからよろしく。」
すると、俺が声をかける前に彩瀬が自分から自己紹介する。
「はいは〜い、じゃあ次は私ね。私は彩瀬七美、MFだよ〜。蒼夜とは幼馴染なんだ〜。蒼夜は時々キツイ言い方をする時があるけど、それだけ期待してるって事だから〜、あんまり落ち込み過ぎないようにね〜」
挨拶をする彩瀬にいきなり自分の事を説明された氷川がオイッ!と、ツッコミを入れる。あいつも大変だな、、、頑張れ。
「じゃあ、次は、、、」
「俺いきます。」
そう言って自分から手を挙げた紫色のセミロングの髪をした男子が前に出る。
「おっ、そんじゃ頼むぞ」
「はい! 俺は
これで2年生も3人まで紹介が終わった。あとは、、、
「じゃあ次は、佐々木、お前だ。」
俺は気だるそうな黒が混じった茶髪の男子に声をかける。
「エェ〜、めんどくさいんスけど、、、やらなきゃダメっスか?」
「お前ももう先輩なんだ、少しはやる気を出したらどうだ?佐々木」
めんどくさいと言うセリフを吐く佐々木に対し、日向がそう返した。
そういや、当時1年だった佐々木を日向が連れてきたんだったな。それから何かと面倒を見てるし、佐々木も日向には強く出れないみたいだし。
「あぁ〜、えっと、あれだ、。俺は
自分なりにしっかりと自己紹介をした佐々木に、少し日向は満足そうな笑みを浮かべていた。
「次は紅城だな。しっかり頼むぞ。」
俺は赤髪のウルフカットの男子に声をかける。
「うす‥‥」
紅城は手短にそう返す。大丈夫か、、、?
「
うん、、まぁ良しとしよう。ちゃんとポジションと目標は言ってるし、こいつは普段からあんまり話さないからな。
えーと、次で2年も最後だな。
咲真は2年生最後の1人に声をかける。
「よし!じゃあ6人目、2年ラストは猫神だな。最後は少しプレッシャーかもしれんが、気にせず自分の言いたい事を言ってくれ。」
「はぁーい!」
俺の言葉に対し、全くと言っていいほどプレッシャーを感じさせない返事をした、褐色肌をした青いショートボブの頭の上に猫耳の様な癖っ毛が特徴的な女子が前に出る。
「わたしは球沙、
独特の雰囲気を出しながら猫神の自己紹介が終わる。
これで2、3年生全員の紹介が終わった。あとは、、、そうだ。
俺はベンチに座っている。灰色のオールバックに切れ長の目をした強面の男性に声をかける。
「監督〜。新入生に挨拶お願いします。」
「わかった」
手短にそう返すと、監督は1年たちの前に立った。1年全員が少し怯えた表情を見せる。
「監督の
「「「「「・・・・!?!?!?」」」」」
「「「「ブフーッッッwww!!」」」」
いきなりの甘党発言に、1年は戸惑い、2、3年は吹き出してしまう。
「か、監督、、w やっぱりその顔でその挨拶はどうかと、、ww」
「そ、そうか? 俺としては親しみを持ってもらうために考えてやってみたのだが、、、」
俺がそう言うと、監督は少し落ち込んだ様にそう返した。
この人、、 毎年これなんだよなぁ、、w そう思いながら、俺は切り替えて1年生に向き合う。
「よし、じゃあ次は君たちに自己紹介してもらう。緊張はしなくていいから、自分の言いたい事をしっかり口に出してくれ。」
「「「「「は、はい!」」」」」
「よし、じゃあまずは、、、」
今回はここまでです。次回1年生を出して、花咲川サッカー部全員集合させたいと思います。
募集したキャラの中から新たに
水嶋葵(ステランさん)
河野鈴菜(清柳さん)
岩隈凌平(鳳凰院龍牙さん)
佐々木正吾(artisanさん)
紅城蓮斗(キリキリトさん)
猫神球沙(茨木翡翠さん)
の6人が登場しました。これで2、3年は全員です。
今回募集していただいて、出せなかったキャラもこの先、対戦校の中に出して行こうと思っているので、よろしくお願いします。
また、活動報告の方でライバルチームの募集も行なっております。ぜひご参加ください。