第1話
「……」
窓一つない、厳重に閉ざされた牢獄。その一室に1人の少年が拘束されていた。
何重もの鎖によって全身を雁字搦めに拘束、手錠や足枷なども嵌められ、顔も鎖で目隠しされていた。
少年1人を縛るにしてはあまりにも過剰。それは彼がいかに危険なのかを指し示す物差しにもなった。
それもそもはず。彼は拘束される前までこの施設の人間を10人以上殺したのだから。
その少年には手を使わずとも人を殺める手段がある。ただ彼が殺そうと思っただけで、息を吐き、汗を流し、視線を向けるだけで抵抗力のない人間ならば殺せるのだ。
存在自体が猛毒の少年。近寄るだけでも人を殺せる危険人物。そんな彼を施設の人間は恐れた。
自由と尊厳を奪われながらも恐れられる彼は一体何者だろうか……。
「クソが! 転生特典さえあればこんな牢獄ぶっ壊せるのによ!」
……少年は妄言を吐いた。
俺の名は
だったというのは俺は一度死んだからだ。ある日車に轢かれかけた犬を庇って死んでしまい、気がつけばこの世界に生きることになった。いわゆる輪廻転生というものだ。
死んだ後に神様とかそういうのは会ったことがない。ネットでは転生する際に神様的な存在から能力とかの特典を貰える神様転生というものがあるのだが、俺のは純粋な生まれ変わりらしい。
それを知って俺は絶望した。俺の転生した世界は典型的なファンタジーものでモンスターや盗賊が跋扈する危険地帯。現代日本のぬるい空気で生きてきた俺が生き残れるわけがない。しかも俺の家は貧民街。もう笑うしかなかった。
案の上、この世界での俺の両親は殺された。ドラゴンがある日貧民街を襲ってきたのだ。兵士たちが立ち上がったがドラゴンは彼らを一掃。数分足らずで町は滅んだ。
だが俺は生き残った。なんの気まぐれか、ドラゴンは俺を生かし育てようとしたのだ。
ドラゴンは俺に毒の滅竜魔法というものを教えた。毒を食らい、毒を吐き、酸を垂れ流し、死をまき散らす災いの魔法。そんな危険な魔法を無理やり教えられた。
修業は厳しかった。課題をクリア出来なければ痛めつけ、俺が苦しむ様を見て楽しんでいた。
だが俺は耐えた。耐えて耐えて修業を続け……あのクソドラゴンを殺した。
そりゃもう俺は歓喜のあまり泣きながら小躍りした。今までの怒りを、憎しみを晴らすことが出来たのだ。これで喜ばないほど俺の心は死んでない。
だが大分消耗した俺はその場で倒れて昏睡。気づいたらここにいて奴隷として働けと脅されて抵抗。数人殺したらこの牢獄にぶち込まれて今に当たる。
「ふぅぅぅ~……」
空気を吸って毒素を取り込む。
この部屋には毒ガスが充満している。どうやら俺をさらった奴らはここで俺を殺す気だったらしい。けど俺にとって毒はご馳走。逆に力に変えて暴れてやった。
おそらくそれで余計に恐怖を抱きつつも興味を抱いたらしい。今では恐る恐るといった様子で俺に飯などを与えてくれている。
ん? こちらに接近する足音が聞こえるぞ。もうそんな時間か。
残りの毒素を吸い上げて歓迎の準備をする。さて、今日の食事係は誰だ? 足音からして子供らしいのだが……。
この部屋に来るであろう相手を見るために扉に眼を向ける。ギギィとさび付いた重厚な扉を開ける音がし、そこに現れたのは……。
「じょ……女子だと?」
少しくすんだ、しかしそれでも十二分に綺麗な緋色の髪が特徴的な女の子だった。
ほかのssも書いてるし完結もしてないのに何やってるんでしょうか……。
けど書いたものは仕方ない。がんばって完結までやっていこうと思います。
滅竜魔導士を全員女体化したいんですけどいいですかね~?
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yes
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no
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一部のみOK