FAIRY TAIL 毒龍の滅竜魔導士   作:大枝豆もやし

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第3話

 唐突だが、俺は耳がかなり良い。

 滅竜魔法をマスターしたおかげか、それとも元からなのか。目はそんなに良くないのだが、耳と嗅覚は犬並みなのだ。

 

 話は変わるが、あれからエルザとは毎日食事の際に一緒に話すことが日課になった。

 話の内容は普通の他愛もない話から、ここの奴隷に対する扱いや新たに知りえた黒魔導士、いやこの教団の情報まで幅広い。

 時には長時間話すときもあるのだが、黒魔導士の連中からは何も言われない。エルザいわく恐くて俺に注意できないらしい。

 ひどいときにはエルザが部屋に泊まることだってある。おかげでずっとエルザと一緒。同じ空間で美少女と同居、しかも目隠しとかドキドキしちゃう!

 

 話を戻そう。ここに来てからずっと目隠しされて生活していたせいか、犬並みの耳が更に良くなり、この建物全体の音までも拾えるようになったのだ。

 エルザに頼んで扉を開けたままにしてもらう。すると様々な音が聞こえ、情報がどんどん集まってくる。

 だから、分かるのだ……。

 

「エルザアアァァァァぁァァ!!!」

 

 彼女が今助けを呼んでいることが。

 俺を縛る鎖を酸で溶かす。金属製の枷は酸であっけなく溶けてなくなり、俺は自由の身となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私たちの計画がばれた。脱走する計画が黒魔導士たちに気づかれてしまった

 

「首謀者を差し出せ。そうすればお前らは見逃してやってもいいぞ」

 

 そんなこと出来るわけなじゃない!

 私は……私たちは仲間よ! 裏切るわけがないじゃない!

 絶対に言わないわ。皆だってそう思っている。

 

「お前が首謀者だな」

「え?」

 

 ジェラールが名乗り出るけど奴らは耳を貸さなかった。奴らはニヤニヤ笑いながら私を首謀者に仕立て上げて拷問部屋に連れていった。

 コイツらは首謀者がジェラールだって気づいていた。けど奴らは私を首謀者だと決めつけた。……ジェラールを苦しめるために。

 ジェラールは自分が苦しめられるよりも私たちを苦しめた方が苦しくなるのを奴らは知っていた。だから私を選んだんだ。そして何より、私の方が痛めつけ甲斐があるから。

 

 奴らは私を甚振って楽しもうとしてるんだ。男っぽいジェラールより私の方が楽しいから私を選んだんだ。現に、私の服を脱がしていやらしいことをしようとしている。

 

「……助けて」

 

 こんなの絶対嫌! どうせならイクマンと……。

 

「助けて!」

「バカが!助けなんて来るわけねえだ!!」

 

 男の手が私に触れようとした途端……。

 

「ここにいるぞ!!」

「へ? ……ぎゃあ!!」

 

 突然誰かが黒魔導士を殴り飛ばした。

 

「よおエルザ」

「い……イクマン?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 楽園の塔ではかつてない暴動が起きていた。

 

 解放された奴隷達が集団で反乱を起こし、教団の者は対処しきれないでいる。

 いつもは抵抗しないのだが、彼らは希望に満ちた目をして突き進む。まるで救世主か英雄を味方につけたようだ。

 むしろ教団の方が恐怖し、士気が下がる一方だ。

 

 奴隷達はさらに進軍する。彼らにはそんな力はないはずなのだが、疲れ知らずに前へ進む。

 誰かが回復させていると思うほど、動きが鈍る気配すらない。己の勝利を信じ、全力で突き進む。

 

「下がってろ! 酸が掛かるぞ!」

 

 奴隷を閉じ込める牢に触れる。途端、牢はジュウジュウと音を立てて溶け出し、奴隷たちを解放した。

 

「よし、次は第三セクターに突撃だ! ジェラールとやらはそこにいる!」

「「「はい!」」」

 

 そう、指示を出して居るのはこの俺だ。

 

「イクマンさん、毒物を強奪しました!」

「よくやった! 俺が扱うからそれ以上触れるな」

 

 比較的広い牢屋。そこで俺は毒物を食って回復しながら指示を出していた。

 

 楽園の塔は洞窟状になっているおかげで音がよく反射する。おかげで現地にいかなくても耳だけで情報を拾える。

 もちろんこれは耳のいい俺がこの長い牢獄生活でさらに聴覚が鋭くなったおかげだ。ふつうなら出来ない。

 

「イクマンさん、ロブおじいちゃんが倒れた!」

「栄養剤と疲労回復材がここにある! これを使って回復させるんだ」

 

 予め用意しておいた薬を渡す。そう、俺はこれを使うことで彼らを回復、強化していたのだ。

 毒龍の力は毒のみを分泌するのではない。容量を守れば薬にもなれるのだ。

 おかげで倒れそうな彼らも全回復。消耗を気にすることなく戦えるのだ。

 

「イクマンさん、毒石がなくなりました!」

「そこに補充分を作っておいた。持っていけ!」

「イクマンさん、解放した人たちの武器が足りません!」

「分かった、急いで作るから待ってろ!」

「イクマンさん、魔導士から奪った武器の毒塗りお願いします!」

「よくやった、そこに置いてろ!」

 

 俺は決して武器を作っているわけではない。ただ毒を塗ることで殺傷力や威力を高めているのだ。

 奴隷或いは元一般人が大半の彼らは戦い方など知らない。だから数か武器で何とかする必要がある。

 

 黒魔導士から奪った拡声機能がある石に声を通す。

 

「よし、次の作戦を実行するぞ!

第一班二班は第2セクターへ遊撃、魔導士共を引きつけ、その隙に第三班が奴隷を解放しろ!

第四班は第一セクターで戦っている者達の増援、物資を提供するんだ!

第五班は第7セクターを徹底的に叩け! 一人たりとも逃がすな!」

 

 ふと、魔導士の大群が来る足音が聞こえた。ベースであるここを叩きに来たようだ。

 

「敵が来るぞ! この数とぶつかれば俺たちは倒れる。来る前に破棄するぞ!

この部屋を毒ガスで満たすために残る。後で絶対に追いつくから俺にかまわず進め!」

「「「了解!」」

 

滅竜魔導士を全員女体化したいんですけどいいですかね~?

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