我、魔法科高校ニテ教鞭ヲ執ル   作:HBata

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後書きにステータス等を載せておきました。
参考程度に見てやってください。

それではどうぞ!


第四話

 放課後。四月のためまだ明るい。

 

 1日の授業は終わり、部活動や居残り練習をする者以外は下校で賑わう廊下と校門付近。

 

 一途は明日の授業についての打ち合わせを職員室で終え、教員にしては早い帰宅に着こうとしていた。そもそも一途はある十師族からの後押しがあったとは言えその身分は正規の職員のものでは無い。

 

 非常勤の職員ともまた違う。あえて言うのなら古参教員のアシスタントのようなものだ。

 

 これは学校側が一途についてまだ信頼していない証とも取れるが、彼自身そこまでこの学校に頓着していないためこの宙ぶらりんの立場で良いと考えていた。

 

 そもそも正規の職員であれば長く学校に、生徒に拘束されてしまう。それはスカサハとの蜜月を望む一途にとって望むものでは無い。

 

 

「ん?」

 

 

 廊下を歩き、正面玄関で靴を履き替えて外に出た時を見計らったかのようにマナーモードの携帯端末が震えて電話の着信を一途に知らせた。

 

 メールアドレスはそれなりに登録されてはいるが、彼のプライベートの携帯端末が電話の着信を伝えるとなれば相手は一人しかいない。

 

 無表情であった一途の表情は打って変わり喜びに満ちたものへと変化した。周りに見られていないのが幸いだろう。

 

 何故なら、彼のあまりの幸せそうな笑顔を見たなら辟易してしまうのは目に見えて分かる。

 

 

「もしもし、どうかしましたか師匠?」

 

『なんて事はない。実は迎えに来てやったのだが入り口付近で諍いが起きているようでな』

 

「えっ? いや、師匠迎えに来てくれたんですか!?」

 

『おいおい、お主は今は教鞭を執る者であろう? そのはしゃぎようは儂の前だけにしておけよ。では、すぐに会おう』

 

 

 通話は一方的に掛かってきて、そして一方的に切られたが一途は有頂天になり早足で校門へと向かう。それなりの人間とすれ違ったが一途には彼らのことなど眼中になかった。

 

 校門に近ずくにつれてざわめきが聞こえてくる。そこには深雪や達也を中心とした二科生の集団と1-Aの集団が睨み合っていた形跡がある。しかしその場は二人の上級生が既に鎮圧していたようであとはボヤの鎮火のみだ。

 

 

「! 求道先生」

 

「あぁ、七草生徒会長に渡辺風紀委員長。お疲れ様です」

 

 

 大した事はなく、済むはずだがここで教員である一途がやってきた事によって問題がややこしくなる——はずであった。

 

 

「それではさようなら。寄り道せずに帰るんですよ」

 

「え? あ、はいそれでは……さようなら」

 

 

 目の前で起きていたであろう小競り合い。良識ある大人ならその出来事について尋ねただろう。そして苦言を口にするはずだ。

 

 だが狂化のスキルを”生れながら”備え持っている一途には、スカサハに関するすべてについて狂っている一途は、スカサハに関する事を目の前にすればそれ以外の全てが塵とかす。

 

 今の彼にとって、知り合いである深雪や達也さえも塵であった。今現在、彼の視界に映っているのは校門から少し離れた場所に居る美しき影の国の女王スカサハただ一人。

 

 

「ん? あぁそう言えばそうだ。オレは今、教員だったそうだった」

 

 

 何を思ったのか一途は足を止めて振り返った。先程まで誰も彼も眼中になかった態度が嘘のようで鋭い気配を伴って一科生の男子に視線を向けて一言、告げた。

 

 

「おいたも程々にして下さい。次は警察を呼びますから」

 

「!? え、そんな大事に——」

 

「魔法を他人に向けておいて大事ではないと? 知っているとは思いますが、無許可の対人魔法使用は最低でも懲役5年又は罰金100万円ですからね」

 

 

 一途の告げた言葉に冷や汗を流しながら固まった男子生徒の名前は森崎駿。今回の小競り合いにおいて魔法を他人に向け、発動一歩手前まで行った張本人であった。

 

 だがそれは見ていなければ気づけない事だ。

 

 

「見ていたんですか、求道先生」

 

「いえ、見ていませんよ」

 

「それなら何故——」

 

「魔法師ならエイドスに刻まれた魔法の痕跡で分かる。私の専攻はルーン魔術ですので失せ物探しは得意なだけですよ」

 

 

 七草生徒会長と渡辺風紀委員長が見ていたのか、それなら何故止めなかったのかと言外に視線で咎めていたが一途はどこ吹く風といった感じである。

 

 一途が発する独特の雰囲気。それは彼女たちにそれ以上に踏み込ませることをさせなかった。

 

 パッとしない冴えない容貌の教員であるはずだった。だが、彼の雰囲気は独特で、どこか人間味を感じさせずにズレている。

 

 それを見て達也は思わずため息をついてしまった。

 

 三年前と変わらない。その狂いようはどこか自分にも通ずるものがあるとして、だからこそため息をつかざるを得なかった。

 

 そんな男が、最愛の妹である深雪が恋した男であると言うのが信じたくなかったのだ。

 




真名:求道一途(キュウドウイチズ)

身長:183cm
体重:75kg

出典:--
出身:極東・日本

属性:秩序・善(狂)

イメージカラー:青みがかった黒


ステータス

筋力:C +
耐久:D
俊敏:C
魔力:F -
幸運:A +
宝具:B +


保有スキル

心眼(真):D
原初のルーン:C
戦闘続行:EX
狂化:EX


宝具

求道一途・克己賛歌(ヴォルスングサガ)

ランク:D ++
種別:対人(自分)宝具
レンジ:1

己が諦めない限り、常に己に力を与え続けかつての自分を踏破し続ける対人宝具。
要するに求道一途の心が折れない限り、彼の傷を癒しステータスを上昇させ続ける宝具。
スカサハと共に在るために限界を超える彼の心を具現化した宝具である。


失墜し穿つ死呪の槍(ロッズ・フロム・ゴッド)

ランク:B +
種別:対国・粛清宝具
レンジ:100〜1000

スカサハから授かった呪いの朱槍・ゲイボルグを成層圏に召喚・分裂させて対象に目掛けて落下させると言う技。
必中必殺の呪いによる自動追尾のゲイボルグを分裂させればさせるほど威力は減衰するが効果範囲は増え、一本に力を集約すればするほど必殺性が増す。
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