設定を考えていたらこっちが書きあがっていたんだ…
並行連載はダメだね☆
悪夢
これは夢だ…
そうだ…夢なんだ…
「逃げなさい!!お父さんとお母さんのことはいいから!!
少しでも遠くへ逃げなさい!!」
無理だよ、母さん…
だって、足が動かないんだ…
目を背けたくても体の支配権が乗っ取られたみたいに動かないんだ。
「ハハハハハハハハハハハハハ!!なかなか楽しめたぞ!!」
笑い声を上げるのは漆黒の翼を十枚生やした男だった。
「ククク。まさか途絶えたと思っていたヴァレフォールの生き残りがいたとはな…
人間の方もなかなか楽しかったぞ。」
あいつだ…あいつを殺さないと…
母さんが…母さんが……
「ふん。餓鬼、俺の名はコカビエル。復讐したいなら強くなってから出直すんだな。」
殺してやる。絶対に…俺が…この手で…
『夕牙!!』
「!!…夢?」
どうやら寝ていたみたいだ。
戦闘が終わったからってその場で寝るのは弛んでる証拠かな?
『大丈夫?』
「大丈夫だよ、ティア。
いつものことだからね…流石に慣れたよ」
『アレは慣れたらダメなんだから、冗談でもそんなこと言わないの!』
「うん。心配かけてごめんね。」
『構わないわ。それより、早く報告して帰りましょ?』
「うん」
既に廃墟となった戦場跡を目的地に向かうために歩き出す。
周りには先程まで確かに生きていた堕天使の死体替わりに黒い羽が一面を覆い尽くすように散っている。
「体が痛い…」
『副作用受けたあとにあんな姿勢で寝てるからよ』
「どんな姿勢?」
『干された悪魔のような姿勢だったわ』
「どんな姿勢!?」
そんな感じでティアと雑談をしながら戦場を抜けるとお迎えが来ていた。
神父服を着た年上の男。
「なんでこんなところにデュリオがいるんだよ?」
「ミカエル様に言われて迎えに来たんだよ
直ぐに行くかい?それとも腹ごしらえしてから行くかい?」
「報告してから飯に付き合え!!」
「フフフ。OKだ。
それじゃいこうか。」
そして、依頼者であるミカエルの下に行くことになる。
まあ、歩いていったら時間かかるから助かるけど…
こんなことは今までなかったから何かありそうだな…
『案外、夕牙に会いたいのかもよ?』
なんで?
俺に会ったって…新しい依頼か?
『はぁ…』
?
なんでため息ついたの?
『貴方は相変わらずね…
姉さん貴方のことが心配よ』
また子供扱いする…
「着いたよ。
それじゃあまた後でね」
デュリオはそう言い残して街の方に戻っていく。
ティアとの話し合いに夢中で街を通ったのに気付かなかった。
扉を開けて中に入ると、
「夕牙!!」
おっとり風ブロンド美女に抱きつかれた。
「ガブリエル…苦しい…」
オパーイで窒息する…
「あら、ごめんなさい。
さあ、こっちよ」
ガブリエルから開放されて彼女の後ついて行こうとしたら、いきなり手をつながれた。
なんで?
ミカエルのいる部屋までの道はわかるし、迷うこともないよ?
「さあ、いくわよ」
………まあいいか
ミカエルの前まで連れて行かれてガブリエルは仕事に戻ったので、ここに居るのは
俺とミカエルの二人…
『私は?』
訂正、三人だ。
「お帰りなさい、夕牙君」
「ん。報酬は何時もどおりで」
「ええ。分かっていますよ。
さて、デュリオに迎えに行ってもらったのは理由がありまして…」
「コカビエルを始末すればいいのか?」
「違いますよ!?
サーゼクスが貴方に依頼があるそうなのですが、連絡が取れないそうなので…」
え?さっきの戦闘で携帯が壊れたのか?
ポケットに入っていた携帯は…
「あ、電池切れだわ」
苦笑しているミカエルを横目にしつつ予備のバッテリーと交換して電源を入れる。
「着信128件、メール268通…」
『まるでヤンデレの女みたいね』
取り敢えず電話する。
サーゼクスの依頼は日本の地方都市にいる妹の護衛をして欲しいというものだった。
堕天使関係じゃない依頼は断っているんだが、これも何かの縁だろうということで
取り敢えず承諾。
住居は向こうがもってくれる上に、学費も払ってもらえるらしい。
しかも月200万の破格の条件だ。
金は幾らあっても困らないから受け取るけど…
明日の昼前に迎えが来るらしいが…
「話は終わったかい?」
あ、ミカエルいるの忘れてた。
「ん。取り敢えずデュリオと飯の約束があるから行くわ」
「ええ。今回の依頼の件、ありがとうございました」
「別にいい。それよか、さっさと和平結べよ?」
「耳の痛い話です。それが出来るようにしたいのですが…」
「アザゼルのハゲは知らないけど、サーゼクスはそれを望んでいるぞ?」
「相変わらずアザゼルには辛辣ですね」
当たり前だ!!
今はそうでもねえけど昔は死ぬほど憎んでいたし、
グリゴリに攻め込んで『覇龍』使ってアザゼルの髪を全部引っこ抜こうと思ったくらいだ。
「ふん!」
ミカエルが出ていこうとする俺に対して、
「またいつでもいらして下さいね」
とか言ってたが…ここは狂人が多いからあんまり来たくないんだよなぁ…
帰り際にガブリエルに捕まって数分のロスをしたが、デュリオは待っててくれた。
遅いとか言われてもなぁ…
「だったらガブリエルをどうにかしろ」
って言ったら苦笑いで返された。
食事を済ませてデュリオと別れたあとに荷物を置いてあるホテルに戻って、荷造りを済ませる。
といっても、荷物はそこまでない。
『さて、この先どうなるのか…』
「いつもどおりだよ、ティア。
未来はわからない。ならば自分の道を自分らしく進めばなんとかなる」
『そうね。』
設定ってあったほうがいい?