破滅を宿した寂しがり屋   作:紫蒼慧悟

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今回はアーシアの歓迎パーティーと言ったな…アレは嘘だ。

アーシア「!?」


転入

「ただいま」

「夕牙、おかえり」

家に帰るとリビングからオーフィスが小走りに駆けてきて抱きついてくる。

『今すぐにオーフィスを抱き締めたいんだけど、どうすればいいの?』

我慢してください。

取り敢えず頭を撫でておくとオーフィスがニッコリと微笑む。

……………はっ!!

『今、意識飛んでたわよ?』

仕方ないさ…

これはたとえ誰であれ意識飛ぶわ…

いつまでも玄関にいるわけにもいかず、部屋へ行く。

『エロいわね…』

変な意味じゃねえよ!!

「夕牙、もう寝る?」

「ああ。きょうは買い物で疲れた…」

「我も寝る」

「おお。お休み…」

そう言ってオーフィスは自分の部屋へ…行かずに俺のベッドに潜り込んでくる。

『俺のベッド(意味深)…』

そうじゃねえだろ!!

まあいいや…

特に問題はないし…

というか…睡魔が来てるから…考える余裕が…ない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝になるとオーフィスは昨日買ってきた服に着替えて見た目相応の…どこにでもいるような少女になっていた。

『こんな美幼女どこにでもはいないわよ?』

そういえばそうか…

服が気に入ったのかオーフィスは服を摘んでは一回転したり、動きやすさを確かめるかのようにいろんな動きをしている。

「ん。我、この服気に入った」

満足したのかいつもの席に座って朝ごはんができるのをじっと待っている。

こっちも朝ごはんの仕上げに取り掛かる。

 

御飯

里芋の味噌汁

ベーコンエッグ

ポテトサラダ

 

これが今朝の朝食だ。

「できたぞ」

「いただきます」

オーフィスのを優先して作ったので自分のは未だにフライパンにある。

半熟好きの俺としては急がないと黄身が固まってしまうので、オーフィスが食べているのを横目に皿に移す。

『それにしても…和と洋が混ざった朝ご飯ね…』

そこは特に問題無い。美味しくて栄養バランスが取れていれば問題はないからな。

『でも、夕牙は味覚がお子ちゃまだから必然的にお肉が多くなるのよね…』

誰がお子ちゃまだ!?

『去年、一ヶ月毎食ハンバーグにしたのは誰だっけ?』

あれはソースを毎回変えてたから別の料理だ。

『いや、その理屈はおかしい』

いいんだよ

「いただきます」

自分で用意した朝食を食べる。

弁当は用意してあるが、昨日の残りや冷凍食品で構成されている。

『といいつつ、卵焼きには拘ってたわね?』

卵焼きは最近作ってなかったから腕が落ちてると思う。

『落ちててアレだけできるなら私は十分だと思うのよねー』

「ご馳走様」

オーフィスが食べ終わったようだ。

因みにちゃんと手を合わせている。

教育の成果とだけ言っておこう…

『オーフィス、夕牙のご飯は美味しかった?』

珍しくティアがオーフィスにも聞こえるように語りかける。

「ん。夕牙のご飯は美味。」

オーフィスがそう言ってくれる。少し嬉しい。

やっぱりアレだな…自分の作った料理を食べてもらって「美味しい」って言ってもらうのは嬉しい。

『笑ってるわよ』

別にいいだろ?

『ええ。今とってもいい顔してるわよ、夕牙』

やっぱりティアといるのは楽しい。

今はオーフィスもいるし…

これからは幸せな日々が続きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せな日々が終わってしまった…

『はやっ!?』

だって…学校なんて行ったことないし…

これまでの一般常識はティアとかに教えてもらったことばっかだしな…

今日は駆王学園に転入する日だ。

因みにアーシアも今日なので今一緒にいる。

クラスも同じらしい…

「夕牙さんは緊張してないんですか?」

隣でソワソワしているアーシアが話しかけてくる。

「そうでもない。今まで学校になんて行ったことないからな…

 正直今すぐ帰りたい。」

俺の答えにアーシアは吃驚していたがすぐに笑顔になった。

「そうなんですか?実は私もなんです。おんなじですね!」

「まぁ、俺はいろんなところを転々としてたから日本の一般常識が欠落しているがな…」

「私もここのことはあんまりわかりませんよ?」

『似た者同士ね…』

アーシアと話しているうちに教室の前に着く。

「うう。緊張します…」

隣のアーシアの御陰であんまり緊張してないのが唯一の救いだ。

『今までの生活が仇になったわね…

 せめて、普通の生活も経験させておけば…』

ティアがなにか苦悩してるっぽいけど、俺には自己紹介という壁が待っているので総スルーだ。

どうしよう…

ダメだ…どっかの眼帯黒兎みたいに名前しか言えないダメな奴になっちまう…

別に尊敬してる人の弟にビンタするわけじゃないから俺の方がマシなんだが…

あれ?よく考えれば学業はついでなんだし名前だけで『ダメよ!!』!?」

『ちゃんと自己紹介しなさい!!しなかったら後でお説教だからね!!』

退路は絶たれたか…

「どうやって自己紹介しよう…」

思わず口から漏れてしまった…

「どうやって…?はっ!?まさか日本には自己紹介の特殊な作法があるのですか!?」

案の定アーシアに聞かれた。

しかも奇跡的な誤解をしたようだ。

「そうだな。エロいポーズでやればいいんじゃないか?」

「ふえぇ!?私には無理ですよぉ!!」

適当に言ったら間に受けたようで顔を真っ赤にして首を横にブンブンと振っている。

その度にアーシアの金髪が当たって微妙に痛い。

「なら、普通にやれば?」

「で、でも…」

あれ?考え込む余地あった!?

そして、教室の中に先に入っていった教師から入るように指示がくる。

人生初の学校生活か…

今までで一番不安だ。俺…今日、帰れるかな?

『そんなにやばいところじゃないからね?』




さて、アーシアはどちらの自己紹介をするのか?
そして早くもオーフィスがオリキャラ化してきた
因みに焼き鳥はまだです。

焼き鳥「なんだと!?作者貴様!!」

うるせえな!?エクスカリバーぶつけんぞ?

そして、この物語…
連載してまだ十日ほどですが、お気に入りが100件突破しとります…
皆さん、ありがとうございます!!
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