破滅を宿した寂しがり屋   作:紫蒼慧悟

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オーフィスが可愛くてたまらない、今日この頃…

そして、話があんまり進まない…


初日

その軍勢が悪魔で構成されているというのは嫌でも分かった。

ただ…何のために私を襲ってきたのか、それがわからなかった。

魔力の雨が私を襲いかかるがそんなものは無いに等しい。

私の目の前の空間に吸い込まれて、私の目の前の軍勢の真上から魔力の雨が降りかかる。

私に襲いかかるということは死ぬことは覚悟の上ってことよね?

味方には愛を…敵対するものには破壊を与えよう…

それが…『空間支配の破壊者(オートクラシー・デス・クラッシャー)』と呼ばれた私の信念なのだから…

皆が待っているのだから、早く破壊し尽くして帰らないとね…

 

 

 

 

 

 

オーフィスがアゲハ蝶を追いかけているのを癒し効果にしつつ、グレモリー眷属の調教を始める。

「取り敢えず、今日の調教は夕方までだ。」

「「調教言うな!!」」

グレモリー眷属のナイスツッコミを華麗にスルーしてアーシアに重り(物理)を渡す。

「アーシアはまずは体力をつけろ。取り敢えずそれつけて夕方までずっと走ってろ」

「は、はい!!」

純粋なアーシアは握りこぶしを作って体力作りに向かう。

「そんでお前らは…俺と勝負な」

「それで、最初は誰から?」

「何を言ってんだ?全員まとめて相手してやる。さっさと来い」

「「へ?」」

神器はゲームでは使えないから魔力だけで行くか…

「神器は使わないでおいてやるし、手加減はしてやる」

おれの言葉に頭にきたのかリアス嬢は眉間に皺を寄せて睨みつけてくる。

「後悔しても知らないわよ?」

お前まで三下みたいなセリフ使うなよ!!

俺が先手を取るのもアレなので向こうからの出方を待つ。

先に来たのは木場だ。

『騎士』の特性を生かし一瞬で接近してくる。

目の前で切りつけてくると思ったが、今度は方向を変えて更に加速。

右斜め後ろから切りつけてくる。

まあ、わかってるから避けるけどな。

「なっ!?」

お前最近驚きの声しか出してなくないか?

袈裟斬りに斬りかかってきたので半身ずらして避けたところを木場の腕を掴んでそのままリアス嬢に向けて投げつける。

乳龍帝の(ブーステッド・)…じゃなかった、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!!」

投げ飛ばした木場と入れ替わりになる形で来たのは、兵藤だ。

というか、今なんか違う言い方をしたな…

作戦もなにもあったものではなく、ただ突っ込んでくる。

取り敢えず殴りかかってきたところを首を捻ることで躱し、顔面を掴んで木場と同じように投げる。

「……えい」

兵藤の後ろに隠れる形で接近していた小猫の拳を魔力を使って防ぐ。

『戦車』の特性である金剛力(笑)は厄介だ。

だが、空間を貫くには至らなかったようで自分の攻撃が防がれたことに驚いて動きを止める。

動きが止まったのを俺が見過ごすはずはなく、投げ飛ばす。

残るは二人。

先に動いたのは朱乃。

まあ、『王』より後に動く『女王』とか使えないにも程があるからなぁ…

魔力を雷に変えて雷撃での攻撃。

まあ、小猫と同じように防いでもいいんだが、ここは避ける。

今までのような避け方ではなく魔力を使用しての回避だ。

まあ、要するに超短距離転移だ。

俺が消えたことにあたりを見渡す朱乃。

流石は『女王』といったところか…

少しは本気を出せそうだ…

『手加減するんじゃなかったの?』

そうだった。

取り敢えず俺も見つからないように移動する。

といっても向こうは空を飛んでいるのですぐに見つけられてしまった。

「そこですわ!!」

なら…

飛んできた雷撃を空間を歪ませて防ぐ。

そして、転移。

朱乃の後ろに回り込み、両腕を掴み振り回す。

俺は空間を把握しているのでそこまででもないが、これをやられると三半規管が狂う。

暫く振り回してからリアス嬢に向けて投げる。

リアス嬢も朱乃と同じように飛んで投げられてぶつかりそうだった朱乃をナイスキャッチで助けていた。

朱乃は暫くは復帰は無理そうだな…

俺は空中から地面に降り、リアス嬢と対峙する。

「さて、後はアンタだけだな…お嬢様?」

「強いわね…」

「馬鹿か?お前らが弱すぎるだけだ…」

「言ってくれるじゃないの…」

思考が冷静のようで冷静じゃないな…

サーゼクスとよく似ている…

リアス嬢は手に魔力を貯める。

その時間はおおよそ一秒といったところだ。

遅い。

あのライザー…だっけ?

あいつなら一秒もあれば炎投げつけてくるだろう…

まあ、舐めプで待ってくれるかもしれないが…

取り敢えず俺も待つ。

リアス嬢の手に集められた滅びの魔力。

サーゼクスには遠く及ばないもののその魔力は並の者なら一瞬で消し去る威力を秘めていた。

「消え去りなさい!!!」

おい、俺を殺す気か!?

まあ、無理だがな…

俺は魔力を一瞬で練り上げてリアス嬢の放った滅びの魔力をその空間ごと転移させる。

現れたのは俺の遥か後方…遠くに見える山の中腹辺りだ。

「…………………」

リアス嬢は自分の最大の攻撃が無意味だと知って呆然としている。

これで俺の勝ちが決まった。

 

 

 

 

 

 

「取り敢えず…お前らは雑魚だ」

模擬戦が終わってからの俺の最初の一言に目の前で正座している奴らが項垂れる。

「まず、兵藤…」

「お、おう…」

いつもの元気がない…

「お前はアーシアと一緒に体力作りして来い。」

兵藤にアーシアの3倍の重りを渡す。

「お、重っ!?」

「それは自動的に装着され速度を落とすと激痛が走る仕組みになっている」

「物騒だな、おい!?」

既に強制的に装着された兵藤は激痛に耐えながら突っ込む。

流石に激痛は嫌なのだろう…

すぐに走り去ってしまった。

「次に木場…」

「う、うん…」

木場は兵藤と違って落ち込んではいないが、少し緊張しているようだ。

「お前は『騎士』の特性を生かしきれていない。

 動き回って相手を翻弄しろ。切ると見せかけて蹴りでも食らわせてやれ。

 『騎士』だからって正々堂々とやってんじゃねえよ。

 お前が相手を潰せなきゃお前のご主人様に危険が迫るということを頭に刻み込め」

俺の言葉に耳を傾ける木場。

その表情は真剣そのものだった。

「僕が守らなければ部長が酷い目に…」

「そうだ。

 具体的に例えると、超強力な媚薬でも投与されて寝る暇もなく体中を真っ白に染められて、穴という穴を塞がれて性奴隷にされるだろうな」

「「具体的すぎるわ!!!」」

リアス嬢が自分の体を抱きしめて震えている。

それを朱乃が抱きしめて慰めている。

『キマシタワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!』

ちょっとティアに一体何があったんだ…

木場の方を見ると顔を引きつらせている。

「で、小猫と朱乃は飛ばして…」

「「!?」」

二人は驚いているが放置。

「リアス嬢はその魔力をどうにかしろ。」

「それはどう言う意味かしら?」

「魔力を込めてから滅びの魔力を打ち出すまでに時間がかかりすぎる。

 滅びの魔力の使い方が単調すぎる。少しは工夫しろ。

 お前の脳みそは腐ってんのか?」

俺の言葉に徐々に凹んでいくリアス嬢。

「そ、そこまで言わなくても…いいじゃない…」

うぜえ…

「うざっ…

 お前は戦略よりも先にそこをどうにかしろ」

リアス嬢は凹んでいるがやるべきことはわかっただろう。

「という訳でお前らふたりはそこを自分なりに考えてこい。

 明日再テストだ。」

ふたりは頷いてこの場を離れていく。

「さて…」

残った二人…

小猫と朱乃に視線を向ける。

こいつらの場合は状況が状況だしな……

「お前ら自身でもなんで後回しされて人払いまでされたかわかってるだろう…」

俺の言葉に二人はシンクロしたように肩を震わせた。

「別にそれを使えとは言わねえ…

 だがな、使わずにいてリアス嬢があの貴族の嫁にされても後悔すんなよ?」

「「……………」」

二人は顔を俯かせたまま一言も喋らない。

「はぁ……

 肉親がいるだけマシだろうに…」

思わず俺の口から愚痴が溢れてしまった。

『どっちかって言うと嫉妬だけどね…』

「……先輩のご家族は?」

小猫が聞いてくる。

別にこの情報は話しても問題ないか…

「10年前に俺の目の前で殺されちまったよ……コカビエルにな…」

「「!?」」

流石に想像してなかったのか二人は顔色を驚愕に染めて俺を見る。

「俺から言わせてもらうと"家族がいて羨ましい"としか言えないからなぁ…

 まぁ、そこは俺が踏み込むべきとこじゃないからこれで黙っておく。

 明日までに決めろ。決められないなら使うな。」

そう言って二人を置いてこの場を後にする。

スタミナ料理でも作って、明日からの本格的な調教についてこれなくなるだろうし…

俺は別荘内にある厨房に入って料理に取り掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日が暮れた頃には料理は尽く完成していて、今か今かと食べられるのを待っている。

食卓には頭を悩ませている木場とリアス嬢。

表情の暗い小猫と朱乃。

燃え尽きたように真っ白になっている兵藤とアーシア。

そして、料理を運んでいる俺とテーブルについて待機しているオーフィスがいる。

「おら、さっさと食え」

俺の一言を聞いた瞬間にオーフィスが食事を始める。

最初からクライマックスな勢いだ。

他のメンツものろのろと食事を始める。

「「!?」」

オーフィスと俺以外のメンツ…つまりはグレモリー眷属が俺の料理の腕に驚いていた。

「う、うめえええええええ!!!

 な、なんだこれ!?体が求めているような味だ!!

てか、手がとまんねえ!!!」

兵藤…喋るか食うかどっちかにしろ…

「とても美味しいです」

アーシアはいつもどうりだな…

「ま、負けた…」

リアス嬢はどうでもいい

「とても美味しいよ、夕牙君」

木場は特に疲れてなさそうだな…

明日はもっと厳しくしよう…

「…………」

小猫…お前は何か言えや

「………」

お前もか、朱乃…

「おかわり」

オーフィスは通常運転だった。

「相変わらず食うの速いな…」

オーフィスの丼を受け取り、白米を山盛りで渡してやる。

「俺もおかわり!!!」

兵藤、口の中を空にしてから喋れ。

そして子猫、無言で茶碗を差し出すな。

「あ、そうだ。夜も調教はあるぞ?」

「「え!?」」

グレモリー眷属の絶望は止まらない…




衝撃の新事実!!!ってほどでもないな…
次回黒猫登場(予定)!!

※予定は未定ということわざを皆様はご存知ですか?
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