リアルが忙しいのもありますが最近スランプ気味です。はい、言い訳です。
こんなのでもいいという、心の広い方許してください。
「あれ、転移の失敗か?」
《いや、違うぞ相棒》
俺が疑問の声を口にすると、俺の神器の赤龍帝の籠手からドライグの声が響く。
「成程。駆王学園をまるごとコピーしたのか…」
部室の入口にいた夕牙が目を瞑ったままそう口にする。
マジかよ…
悪魔スゲー
窓の外を見ると確かに何時も通りの駆王学園だった。空以外は…
なんだあれ…
《ここが異空間であることの証明ということだ。今はそれだけ理解していればいい》
そっか、偽物の学校ってことはいくら壊してもいいってことだよな?
《ああ。弁償なんてする必要もない。存分に暴れるぞ相棒》
おう!!
部長の貞操がかかってんだ…最初っからクライマックスの勢いで行くぜ、ドライグ!!
俺とドライグで気合を込めていると全校放送のようにグレイフィアさんの声が響く。
話に耳を傾けるとどうやら今回のレーティングゲームに関してのルール説明みたいなもんらしい。
部長のお兄さんには一度レイナーレの時に一度あっただけだが、今回は観戦しているらしい。
他にも貴族の人達が観戦しているだとか、もう一人の魔王様も来ているとか…
木場が机に広げた駆王学園の地図を見ると、部長が作戦を説明してくれた。
木場と朱乃先輩はトラップをかけて敵を誘い出して数を減らす。
そして重要拠点になる体育館に敵を留めて一網打尽。
「そして、夕牙貴方なん…って、いない!?」
「「ええ!?」」
アイツ、何時の間に…
《ん?なんだ、相棒気付いていなかったのか?》
何時の間にいなくなったんだよ…
《騎士の小僧が地図を広げたすぐ後だ》
結構前だな…
「あー、もう!!」
うわー。部長がかなり怒ってる…
夕牙の奴、いったい何してるんだ?
「部長、通信機は渡していますので連絡してみてわ?」
朱乃さんの提案に部長は無言で頷いて夕牙に通信する。
朱乃さんの入れてくれた紅茶で喉を潤しつつ夕牙に通神する部長。
「ちょっと夕牙!!今どこにいるの!?」
耳にはめた通信機から部長の怒鳴り声と、それをめんどくさそうにあしらう夕牙の声が聞こえる。程よく自動的に調整されているのか、鼓膜が破れる心配はなさそうだ。
夕牙が新校舎付近…つまりは敵の陣地の真っ只中にいると聞いたときは部長は絶句して思わずティーカップを落としてしまったほどだ。
色々とあったが、夕牙との通信を終えると、直様作戦の準備にかかった。
木場と朱乃さんがトラップを仕掛けに旧校舎の外へ、小猫ちゃんは体育館へ偵察へ。
部長とアーシアは旧校舎で待機。
そんな中俺は今、部長に膝枕をされている!!
HI ZA MA KU RA
それは男なら誰もが憧れる魅惑の響き…
それを今、俺が堪能している!!!!
ふははははっ!!今日の俺は木場すら凌駕する存在だ!!!
『おい!!』
だから、あの焼鳥野郎にも勝てる。ていうか、勝つ。
俺より強い夕牙もいるんだ、負けようがないぜ!!
『おい、相棒!!』
そうだよ、負けるはずがない!!
なのに……
『相棒!!!』
聞こえてるぜ、ドライグ……
くっそ……、分かっていたことじゃねえか!!あの焼鳥野郎が俺よりはるかに上にいる存在だってことぐらい……
この程度のダメージで寝てるんじゃねえよ、
ドライグ、どれぐらい寝てた……
『10秒程度だ。だが、シスターの嬢ちゃんはやられちまった』
くっそ、全身が痛い。立ちたくない。もう寝ていたい。
けどな、この程度レイナーレの時に比べればまだマシなんだよ!!
「ま・だ・だーーーーーーーーーー!!!!!」
そうだろ、ドライグ?
赤龍帝がこの程度で倒れられるかってんだ!!
『あたぼうよ!!』
負けられないし、負けたくない。この男にだけは負けられない!!
何よりも、おっぱ……じゃなかった、部長を渡すもんかよ!!
だが、俺は負けた。
あいつに負けた。殴ってやったし蹴ってもやった。夕牙に鍛えられたおかげでそれなりに力は付いたと思っていたが、それでも全然足りなかった。もっと強い力がいる。誰にも負けない力が……
『相棒、力が欲しいか?』
だから俺は……
その場は静寂に包まれていた。
勝負の結果は当初の予想通り、ライザー・フェニックスの勝利だ。だが、圧勝すると殆どの者が信じ込んでいた結果は裏切られ、ライザー陣営はキングであるライザー・フェニックスただ一人まで減らされてのリアス・グレモリーのサレンダー宣言。
ルール上はライザーの勝利だが、傍から見ると成人して居らずレーティングゲーム未経験の相手に辛勝。これを勝ちと言えるのかは人によるだろう。
だが、静寂に包まれた理由はそんなことではなかった。
理由はただ一つ。この場が今現在濃密な殺気に包まれていること。
発生源は一人の少女。少女の外見をしたナニか。
その顔は愉悦に歪み、彼女のことを知っている者が今までに見たこともない笑顔を浮かべていた。
傍らに備えている剣帝は涼しい顔をしているが、その顔は微かにだが微笑んでいる。
「レーヴェ、全員を招集なさい」
「わかりました」
この一言で静寂に包まれていた会場はざわめきに包まれていた。
「彼が何者かはわからないけれど、アイリスに繋がる物を持っているのは間違いないわね。アイリスの忘れ形見だとしたらどれだけ出来るのか見ておかないとね。本当に愉しみだわ」
魔王よりも魔王らしく嗤う彼女を見て、誰もが戦慄し顔を青ざめさせる。
「ああ、愉しみだ……」
誰よりも愉しく、顔を赤らめて、アンナ・マレウスは先程まで見ていた白髪の少年に思いを馳せる。
さっさと終わらせて黒円卓出したい