「まさか…ドラゴン系神器か!?」
は?神器?
あれ?なんで俺は鎧を纏っているんだ?
『また…悪夢が始まる…』
誰だ?
『私はティアリス…あなたの力よ…』
なんで、泣いてるんだ?
『貴方がこの力を使ったら悪いことが起きるのよ…
私にはそれが悲しくてたまらない…』
使えば…アイツを殺せるのか?
『今の貴方では無理よ…』
なんでだよ!!
俺は父さんと母さんの敵を討つ事も出来ないのかよ!!
日本に来てから数日…
周囲の地理を把握するため、暇なときは散歩に出ている。
勿論、ティアとお話しながらだ。
『そういえば、台所の洗剤が切れ掛かってたわよ?』
何?
散歩が終わったら買い物に移行だな…
『今日の夕飯は何にするの?』
う~ん…悩むなぁ…
『昨日はオムライス、一昨日はハンバーグだったわね…』
よし、今日は青椒肉絲だ!
『ピーマンも買うのよ?』
わ、わかってるよ…
そんなことを話していると黒髪のゴスロリ幼女とすれ違う…
…
……
へ!?
『あら?』
「おいこら、待てや!」
取り敢えず後ろからアイアンクロー
「夕牙、久しい」
「おい、オーフィス…お前はここで何をしている?」
「何もしてない」
「……なんかしてたら、ティアを召喚するからな?」
「絶対にしない、我、誓う」
なんかオーフィスが震えながら首を縦に振っている。
アイアンクローは継続中だから、オーフィスの首から下がブラブラしてる。
なんか不気味だったので下ろすと、
「夕牙、我、お腹減った」
「はぁ?ちょっと待て…これから買い物行くから…」
「我も行く」
「はぁ!?」
『まあ、妹みたいね』
年上の妹とか誰得だよ!?
しかも年齢差が半端ねえわ!!!
ティアと議論(?)を交わしていると、オーフィスが何時の間にか手を繋いできた。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
なにこいつ!?
無限のくせしてところどころで人間臭い振る舞いするからやりづらい…
『オーフィスがそうなったのは貴方のせいなんだけどね…』
俺なんかしたっけ?
『覚えてないならいいわ』
そういや、グレートレッドもティアの名前出すと大人しくなるけど…
ティア、昔何やったんだ?
『お姉さんとして悪い子を叱ってただけよ?』
それであの態度はおかしいだろうが…
『男の子が細かいこと気にしちゃダメよ?』
そんなこんなでスーパーに到着。
オーフィスはさっきから一言も喋らない。
というよりも、人間観察をしている。
目がキョロキョロ忙しなく動いているからだ。
傍から見ると、兄妹にしか見えないんだろうが…
残念なことにオーフィスは黒髪、俺は白髪で正反対だ。
『ピーマンは?』
くっそ!!
ティアはお母さんみたいになってきた…
買い物を終えて家に帰るまで、オーフィスは手を離してくれなかった…
会計の時の支払いがめんどくさかったとだけ言っておこう。
さて、空も暗くなってきたので調理開始だ!
まずは買ってきた牛肉を細切りにする。
細切りにした牛肉は醤油・酒・胡椒・片栗粉を混ぜたモノに入れて下味をつけておこう。
ピーマンと筍は細切りにして、生姜と大蒜をみじん切りだ。
フライパンで肉を炒めて、生姜と大蒜を入れる。
しばらくしたら、ピーマンと筍も入れてさらに炒める。
オイスターソース、ウェイパー、塩コショウで味を整えれば完成だ。
という訳で…我が家の夕食が始まる。
本日のメニュー
白米
青椒肉絲
中華風卵スープ
サラダ
ティアも食べれればいいんだけど、それは出来ないらしい…
『私は夕牙のその気持ちだけで十分よ?
いつもありがとう』
という訳で、用意したのは俺とオーフィスの二人分。
やっぱり納得いかねえ…
『仕方ないでしょ?
出来ないものは出来ないの』
むぅ…
『ほら、オーフィスに全部食べられるわよ?』
「あっ!オーフィス、俺の分まで食うなよ!!」
「我、夕牙の御飯、好み
この世は、弱肉強食」
「理由はわかったが納得はしてねえ!!」
そして始まる俺とオーフィスの青椒肉絲争奪戦…
結論だけ言うと…殆ど食われた…
俺の青椒肉絲が…
「我、ここに住む」
「は!?
なんでだよ!?」
「ダメ?」
『部屋も余っているしいいんじゃない?』
「仕方ねえな…明日買い物に行くからお前も来いよ?」
「ん。わかった」
『妹が出来たみたいで何か楽しくなりそうね』
ティアがお母さん属性に加えてお姉さん属性まで備えて…
お姉さん属性は初期装備だったな…
俺も妹が欲しい
割と切実に…
ティア「諦めなさい」