破滅を宿した寂しがり屋   作:紫蒼慧悟

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【悲報】今回巫女さんの台詞無し

朱乃「!?」
そして今回は短い


謝罪

アザゼルが帰っても警戒は解かれなかった。

『堕天使の味方だと思われてるんじゃない?』

は?殺してやろうか!?

『少し落ち着きなさい!まだ、そうと決まったわけじゃないわ!』

ティアに言われて気づくと、手には何時の間にか神器の『破銀の大鎌(シルバリオン・バスタトリオン)』が握られていた。

そして、リアス嬢達の前にはサーゼクスがいた。

いつもの柔和な笑みではなく、真面目な顔だった。

「はぁ…悪かったよ…」

俺が自身を落ち着けるために息を吐いてから謝罪すると、サーゼクスもいつもの笑みに戻る。

神器の方は既に仕舞っている。

「良かったよ。君相手じゃ私じゃこの子達を逃がす時間稼ぎ程度にしかならないからね。」

「ふん」

皮肉言ってんじゃねえよ…

確かにサーゼクスは俺には勝てなかった。

だが、俺もこいつに勝ったとは言えなかった。

引き分け。それが一番しっくりくる。

「そんな…冗談ですよね、お兄様!?」

リアス嬢が唯一反応できた。

というよりは、眷属が警戒に集中して自らの身を挺してでも《王》を守ってるようにも取れる。

いい眷属だな…

他の悪魔と違って大事にされ、同時に強く育てている。

強さにしてみればまだまだ全然弱い。だが強い。

単純な力量なら弱い。《絆》。この一点になるとそこらの相手は目じゃないな…

成程。流石はサーゼクスの妹というべきか…

前へ進む。

警戒する必要はない。

さっきのは俺の失態。

勝手に決め付けてリアス嬢を敵と思いかけた。

赤龍帝も同様の警戒を見せているが、堕天使との戦闘で消耗しすぎたんだろう…

リアス嬢同様に守られている。

本人としては自分の現状を受け入れて守られることに甘んじてはいるが、

『心中は悔しくて堪らないでしょうね…』

その証拠に歯を食いしばっている。

リアス嬢の後…長椅子を支えにようやく立てている状態だ。

その為金髪は今は自由に動ける。

赤龍帝という荷物がない分こちらへの攻撃も出来るだろう。

俺の考えの通りに金髪は動いた。

一瞬で俺との距離を詰めるが、俺には当たらなかった。

止めたのだ。俺ではない。サーゼクスだ。

「サーゼクス様!?」

金髪含め全員が驚く。

「すまないが彼を攻撃するのは止めてくれ。」

サーゼクスの行動に全員が止まる。

あ、赤龍帝は別だ。

未だに何が何だかわからず首を傾げている。

それでも俺は進む。

その光景に赤龍帝がやっと動く。

だが、赤龍帝は動けなかった。否、動くことが出来ずにいた。

流石に限界だったのだろう、『赤龍帝の籠手』も消えてしまっていた。

「な、なんで?」

「体の限界だ。それ以上使うと死にかねんからだろう」

赤龍帝の疑問に俺が答えると赤龍帝はそれでも立ち上がってリアス嬢を守ろうとしている。

根性で出来れば苦労はしないんだがなぁ…

そして、変わらずに歩みを進める。

リアス嬢は俺の後ろにいるサーゼクスに視線を向けて何かを教えられたのか警戒を解いていた。

そして、手が届く距離にまで近づいた。

「部長、逃げてください!!」

赤龍帝の叫び声をBGMに俺は行動を起こす。

「えっ!?」

誰かの声が響く。

「………」

俺の目の前のリアス嬢も驚いているだろうが何も言わない。

それはそうだろう。先程まで敵だと認識していた相手が頭を下げているのだから

「先程の失礼を謝罪したい。

 本当に済まなかった」

微かにサーゼクスが笑った声がしたが、今はどうでもいい。

「貴方の謝罪。確かに受け取ったわ

 許すかどうかは別としてね」

「それでいい」

下げていた頭を上げるとリアス嬢が微笑んでいた。

『惚れた?』

ありえないな。第一俺が今一番好きなのはティアだ。

『フフ。ありがと』

「……部長」

白髪ロリの言葉にリアス嬢は気付いて、眷属に警戒を解くように指示をする。

リアス嬢は後ろにいる赤龍帝に微笑む。

「イッセー、アーシアさんにそれを返してあげましょう」

「で、でも、アーシアはもう……」

赤龍帝は先程の威勢が嘘のようになくなっていた。

リアス嬢はそんな赤龍帝にあるものを見せた。

チェスの駒だ。

「イッセー、これ、なんだと思う?」

紅いチェスの駒…

そう…悪魔の駒(イーヴィル・ピース)だった。




次回はあーシアたん復活だと思う。

さて、バラキエルが来る前に逃げないと…

朱璃「いつからバラキエルさんが来ると錯覚していたんですか?」
なん…だと…?

アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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