数日前、私の家に男達が押し入ってきた。
男達の狙いは私の父、堕天使バラキエル。
しかし、その日は父は居らず、居たのは私と母さまのみ。
私達を見た男達は母さまと私を穢れた存在だと言って手に持っていた銃を私達に
向けて発砲。
母さまは私の盾となって死んだ
その後、駆けつけた父、バラキエルが男達を雷で皆殺しにして私は助かったが
母さまを殺したのは父…いや、あの男。
バラキエルのようなものだ。
私はあの男を憎み、決別し、家を出た。
母さまの誕生日プレゼントを買うために溜めていたおこずかい持って…。
あれから一人で空腹に耐え十歳の私でも働ける場所を探したが全滅。
空腹も限界に近くなり、近くに見えたコンビニに立ち寄りパンを買おうとしたが
母さまのプレゼントの為に溜めたお金を使う事は出来なかった。
パンを元の場所に戻し、誘惑に負けてお金を使わないように走ってコンビニを出る。
コンビニ見えなくなるまで走った後、とぼとぼと当てもなく歩いていると。
一台のバイクが私の前に止まり、バイクに乗っていた黒いジャケットの男が
バイクから降りて私に近づいて来て……。
「一人で食べるのは寂しいから、一緒に食べてくれないか?」
……え?
男はそれだけ言うと近くにある公園のベンチへと移動する。
正直かなり怪しい。
しかし、空腹も限界。
私は男の動きに注意しつつ、彼の隣にあるビニール袋からおにぎりを取り出し
無言で食べる。
☆☆
となりで俺を睨みながら無言でおにぎりを貪る少女。
まあ、警戒されるのはしかたがないと思っているが少しショックを受けつつ
先程から少女以外にこちらの様子を窺っているような視線の正体を探る。
気配はそこそこ美味く消せているようだから一般人である可能性は低い。
悪魔や天使、堕天使なら俺に対してこんな周りくどい事はしないはず……。
エクソシストや陰陽師の奴等か……?
うっとおしいな……。
「おい、いい加減に姿を現したらどうだ?雑種共。
うっとうしい視線をやめて姿を現さないのなら…殺すぞ?」
視線を感じる方向を睨みつけ、殺気を放つ。
これでも一応王様をやっていたんだ、生半可な根性では耐えられないはずだ。
案の定、どさどさと何かが倒れる音がしたので根性のない者達は気絶したか腰を
抜かしたらしい。
倒れる音が止むとガザゴソと茂みから修験者の格好をしたおっさんが姿を現した。
「お、お待ちください異国の神よ。私達は貴方様に用があるのではなく
貴方様の隣に居る穢れた娘に用が在るのです」
その言葉を聞き隣の少女を見る。
その瞳の色は怯えに満ちたものだった。
……。
『本日のニュースは連続女子児童誘拐事件について……』
!?
『…この事から犯人は集団で在る可能性が高く、警察は…』
!!?
なるほどつまりこいつらは……。
噂のロリコン共か!!
「雑種共…不快だ。天の鎖ッ!」
弁明は聞かない、問答無用だ!!
特に意味はないが右手を上げ、それを合図に虚空より現れた四本の鎖が
おっさん四肢に絡みつき、きつめに張り付けて気絶させる。
変態に情けなし。
そして……。
「もしもし警察ですか?」
ポケットから携帯電話を素早く取り出し警察に通報した。
☆☆
その後やって来た警察により男達は逮捕。
俺と少女は事情聴取を受けるが一つの問題が発生した。
なんと警察が少女の保護者に連絡を取ろうとしたのだが少女には親がいないそうだ。
そこで警察が少女を保護して施設に行くか、少女の親戚を探して引き取ってもらうかを
担当の警察官が少女に話すが、肝心の少女は両方とも拒否。
なんとか説得しようと警察官も根気良く説得を試みるも少女の答えは変わらない。
少女の様子を見る限り何か理由ががありそうだが、警察官と少女のやりとりにうんざりしてきた
俺は二人に提案をした。
「俺が引き取る」
と。
まあ財力あるし、俺自身暇だし、赤ん坊なら大変そうだが十歳児なら問題はないだろう。
ロスヴァイセが何を言ってくるか分からないが……。
その後、隣なにやら文句を言ってくる少女を無視して、
宝具を使用し、さっさと面倒な手続きを済ませ、少女をバイクに乗せた俺は自宅の屋敷へと
帰還した。
帰ってきた俺を見て、出迎えに来たロスヴァイセの表情は驚き一色だったと記しておこう。
投稿する話を間違えてしまい、申し訳ありませんでした。
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