姉がアイドルになるらしい   作:Clear2世

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最近ミッション欄で、スペシャル系列のTRUEENDを見よう!が増えてきたのを見て (´・ω・`)とする日々。
数カ前までは未クリアそんなになかったのに、限定pSSRが増えてきたからかな。
恒例のも引けてないのもあるからだろうけど。
……水着めぐるほちぃ


3周目with後輩&姉

いやぁ……AMANAさんは強敵でしたね……

ゲーセンでAMANAさんに(格ゲーで)ボコられたりしたが、些細な事だろう。

物理的にやられたわけではないので気にしない。こんなことはいいんだ。重要じゃない。

完膚なきまで叩きのめしたことでスッキリしたのか、甘奈の案によりその後は3人でプリクラを取るハメになった。

俺はそんなプリクラだとか写真だとか、撮ること撮られることがあんまり好きじゃない。

なんかねー……こう、人にじっくりと写真を見られるのがなんか嫌っつーか……とにかく嫌なんですよ。

だから、機体にまで連れてこられた時はさっさとUターンして?回れ右しようとしたんですけどね…………まぁ、ダメだったよ。

あの姉妹にずっと手を取られているんですもん。

 

半強引にプリクラ内に押し込まれ、そのまま流れるままに撮ったわけですがね……あの二人はどうやら、スマホのカバーケースの裏に貼っつけるらしい。

3人顔が引っ付くくらいまでに近づいた写真を。それも間にいるのが野郎である。そしてあいつらは曲がりなりにもアイドルである。

……そんな普段から使用する持ち物に。人目がつくとこに貼っていいのかと聞いてみたら……

 

「よく使う物だからこそいいんだよ☆」

 

「スマホに貼れば、ガチャの引き……良くなりそうだし……」

 

とのこと。甜花の方はイマイチよくわからんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、そんなこんなで大崎姉妹との放課後デー……ト?は終了し今はもう20時を過ぎた頃。

風呂にも入っていい気分で自室にてのんびりしていたんだが……

 

「――――でね!灯織ってばすぐ避けようとするんだぁ。何か良い方法ないかな?」

 

金髪巨乳後輩ガールから通話がかかってきましたと。

暇つぶしにゲームでもしようと準備をしていたので、周辺にコンセントやらソフトやらが散らばっている。スーファミ、PS、PS2、ps3、ps4、64、GC、wii、WiiU、switch……選り取り見取りでっせ。

こやつから連絡が来てから、もう1時間は繋がったままなんだが……良くもまぁ、こんなに長く話が続くもんだ。

話し足りないのか、めぐるは話題が尽きてもすぐに別の話題を振ってくるし。

俺も俺で、興味が薄れないようにこっちから聞き返したりしてるからかもだが。

 

「抱きつくのをやめればいいんじゃね?」

 

「諦めるのはなしの方向で!もっともーーっと灯織と仲良くなりたいんだぁ」

 

「仲良くなる=ハグ。必ずしもそう結びつくわけじゃないと思うが」

 

「向こうでは親愛表現で、まずハグから、だったよー?」

 

「ここは日本だ」

 

「あ、それ灯織にも言われた」

 

見知らぬ少女、灯織さんよ。どうやら貴方もこのアメリカンガールの扱いに困っているのですね。

……この一時間めぐるがかなりの頻度で口にする単語は

アイドル

イルミネーションスターズ

真乃

灯織

この4つだ。

 

知ってはいたが、めぐるも最近アイドルになったらしい。

それも姉さんたちと同じ283プロだという。ここまで来ると偶然を通り越して、見えない力でも働いているんじゃなかろうかと勘ぐってしまう。

……はっ!?もしや、俺ってこの世界が舞台の主人公かなんかでは!?

…………そんなわけありませんよね。むしろ俺は世界を旅して救う系主人公よりも、村に訪れた主人公様に、序盤で聞いても「何言ってんだこいつ……」と意味不明な事をのたまってるスルーされがち系NPCだけど、物語終盤でもう一度話しかけてみてよーく見直してみると、実は世界の核心に触れている発言をしていたと言う……そういった人畜無害の一般ピーポォーがいい。

 

とまぁ、そんな転生系願望はさておいて。

アイドルになってからの出来事をさっきからずっと喋っているスマホの向こう側にいる後輩。

ぬっふっふーとウザいくらい勿体ぶりながら、アイドルになった事やら、真乃がすっごい可愛くてすっごい良い子ですっごい歌が上手ですっごいかわいいやら、灯織が歌もダンスもすっごい上手でアイドルへの想いがすっごい強くてすっごいかわいいやら、そんなことを話してくる。

その真乃と灯織がかわいいのは痛いほどわかったけど、めぐるもその一人なんだぞ?なーんて、くっさい台詞を吐いたらめぐるはどう反応するのか?

……気まずくなりそうだしやめとこ。

 

櫻木真乃に風野灯織。公式サイトで、二人の名前と顔は知っていたが、めぐると同じユニットだとは知らなかったな。

イルミネーションスターズ……なんというか、すげぇアイドルらしい名前だと思う。

姉さんたちのアルストロメリアもそうだし。良くもまぁそんなネーミングが想いつくもんだ。

 

「そのひより……だったか?」

 

「ひよりじゃなくて、ひ・お・り!」

 

「そうそう。灯織さんね。彼女あんまベタベタされんのは慣れてないんじゃね?」

 

「たしかにそうかも……灯織、怒ってるわけじゃなかったみたいだし……ダンスレッスン後だったからのもいけなかったかな?」

 

「そりゃそうだろ……汗かいてるってのに、ベタベタと引っついてきたら誰だって嫌がるだろ」

 

「でも私はぜんぜん気にしないよ?」

 

そりゃお前はそうかもしれんが。

話を聞く限り、櫻木真乃と風野灯織。そしてめぐるの三人で結成されたイルミネーションスターズのデビューライブが近いらしい。

そのライブに向けて、一生懸命歌やらダンスといったレッスンをしてるらしいが……めぐる曰く、成功させる為にはみんなの息が合ってないとだよ!その為には仲良くならないと!

……だそうだ。まぁ、お互いの連携は重要なのはわかるが……それはある程度実力が伴ってないとダメなような……ま、その為の練習をしているんだろうが。

 

「俺は合ったことないから、めぐるの今までの話を聞いた上での人物像だとして話すけど……いいか?」

 

「もっちろんだよ!なになに?良い案思いついた?」

 

「彼女、今までにめぐるのようなガンガンと攻めてくるタイプは初めてなんじゃないか?さっきも言ったが、どう接していいかわからないのかもな。ウザいぐらいにスキンシップを取るのは逆効果かも」

 

「う、うざい……私、灯織に嫌われちゃったりするのか……」

 

「勝手に落ち込むんじゃない。人の話は最後まで聞け。……いいか?おそらくだが彼女は段階を気にするタイプだとみた」

 

「段階?」

 

「わかりやすく言うとステップだ。ほら、アイドルだっていきなりダンスレッスンしないだろ?基礎体力がなければ、途中でバテちまうし」

 

「あ、そっか!私もトレーナーさんにまずはどのくらい体力があるか、走り込みしてもらうって言われたよ」

 

「そういうことだ。出会い頭にベタベタするんじゃなくて、まずは少しづつ距離を縮めてからだな」

 

「つまり、ハグはまだ早いから、ボディタッチくらいなら平気ってこと?」

 

「……………………そんな感じだ」

 

接触しないって選択肢はないのね……めぐるらしいっちゃらしいが。

異性である俺でさえ、ペタペタと触ってきたりするし距離感も凄い近いしなぁ……ボディランゲージが激しい後輩なことで。

取りあえずその灯織とやらの距離感は遠すぎず近すぎずの適度な距離を取っておけばいいと言っておくか。

 

「今までがガンガンと攻めすぎてたんだ。押してだめなら引いてみろ精神で少しは自重してだな―――」

 

「押してだめなら引いてみろ……!そっか!わかった!」

 

思わずスマホ引いてしまうほどの大きな声。

わかってくれたか。わかってくれたのはいいけど、もうちょっとボリューム落としてね?耳がキーンとして痛いからさ。

 

「うんっ。つまり、灯織から抱きしめてもらえるようにアピールすればいいんだね!よーっし、明日から頑張るぞー!」

 

……あれ?そんな風に取られちゃった?

 

「先輩遅くまで私の話に付き合ってくれてありがとう!デビューライブにはぜったい来てよね!」

 

待ったの声をかける間もなく、通話を切られてしまった。

そのまましばらくスマホを耳に当てたまま固まる。

 

「まぁ、いっか」

 

スマホをベッドの片端にある充電器にぶっ刺し、さっきまで取り掛かろうとしていたゲームのセッティングをし直す。

あの誰に対してでも人との距離を縮めるのが上手いめぐる事だ。なんかうまーくやって何時の間にかその灯織って奴と仲良くなっているだろう。

俺はさほど気にせず、なんのゲームをやるかソフトを手にとり吟味し始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は……る、ひ、こ……っと。はい、これで春くんの出来上がりー♪」

 

俺の隣でダックスフンドの武彦(姉さんが俺の部屋に置いてる私物。俺命名)を膝に抱え、PS2のコントローラーを操作し液晶モニターに向き合っている姉さん。

風呂上がりな為、隣から漂ってくる女性特有の良い香りとピンク色のワンピースタイプのナイトウェアを身にまとっており、嗅覚にも視覚的にもダイレクトアタックを仕掛けてきている。

我が姉ながら、無自覚ながらも男を誘惑してくるスタイルとは……まぁ、自宅且つ見られるのが俺だからそんなゆったりとしながらもエッロイ格好ができるのかもしれないけど。

胸元部分が大胆に開いていて、上から覗いていたらこれ姉さんの先端部分も余裕で見れんじゃないのか……?

……って、あんまジロジロと見すぎんなよ俺。姉さんはただいつものように俺の部屋に遊びに来ただけなんだから。

食い入るようにガン見していた俺なんていざ知らず、無防備で自然な笑顔でコントローラーを返してくる。

 

「主人公俺か……ねぇ、やっぱ名前変えない?こいつの方向性は情緒不安定な超絶DQNで行こうと思ってるんだけど」

 

「そんなのダーメ。春くんで決まり。品行方正で、困った人を見つけたら手を差し伸べないわけにはいられない、そんなとーっても優しい子でいくの」

 

「俺そんな聖人君子じゃないんだけど……」

 

慈しむように頭を撫でてくる。

姉さんの中での俺って美化されすぎじゃありませんかね……

あんまゲームに自分の名前は使いたくないんだがなぁ。セーブファイルにもだ。

しゃーない。ホントは非道殺男というどんな悪逆行為を躊躇わずにヤる外道の中の外道ネームで行きたかったんだけどな。

……うん、この画面の向こうでキョロキョロと落ち着きのない桑山春彦は同姓同名の別人だ。

気にせずに当初の予定通り、外道スタンスでいくとしよう。

 

「すごい大雨……このゲームって水害に見舞われた都市から脱出するゲームなのよね?」

 

「そだよ。設定的には舞台は地下都市。初期開発工事が終わって、その式典の最中に大雨による洪水がみたいな感じだったはず」

 

ハードがPS2なので、当然ながら10年近く前のゲームである。

前に姉さんと買い物に出掛けたとき、ゲームショップのジャンクコーナーで見つけた一品だ。

シリーズ化しており、現在は4作品目までナンバリングタイトルとして作られていたっけな。

俺は無印と3はやったことはあるが、この2だけは未プレイなんだよな。おおよその話の流れは知っているが、実際にはやったことない為結構楽しみにしていたり。

 

【ここ数日、記録的な豪雨が続いておりますが、住民の皆さまを不安にさせるような事は絶対に起こりません】

 

「えぇぇ……とても何かが起きないようには見えないんだけど……」

 

「説明書のあらすじで既にネタバレだしね」

 

どう考えても大丈夫とは思えない大雨状態の都市が写し出され、完全にフラグ発言をかます女性のナレーション。

説明書といえばさ、昔はそこそこページ量があったのに、今じゃ電子化の影響か、費用削減の為なのか、折り紙みたいなうっすい紙切れになってるよね。

昔の説明書ってしょーもないことも書いていれば、ゲームの裏設定みたいなのが書かれてて、割と好きだったけどな。

 

ナレーション……プレイヤー視点だとナレーションにしか聞こえないが、どうやらこの都市開発の式典パーティーの司会者だったようで、カメラワークはパーティー会場へと映り……このゲームの主人公桑山春彦の登場である。

 

「あっ、春くんだ」

 

「……あのさ、姉さん。コイツはあくまで同姓同名なだけの他人。呼び名は変えてもらいたいんだけど」

 

「ダメかな?同じふうに呼んだら、こっちの春くんに感情移入が出来ると思ったんだけど」

 

「俺なのか画面の俺なのかわかりづらいから、別名でよろしく」

 

「それなら……春ちゃんで!うん、決まり。春ちゃんけってーい」

 

拒否権などないとばかりに、有無を言わさず決めてくる。

なんかむず痒い所があるが、俺のことではなく画面の向こうの俺……桑山春彦の事である。

普段呼ばない呼び名だからなのか、春ちゃん春ちゃんと連呼しまくる姉さん。

……そんな春ちゃんもプレイヤーの指一つで人格が左右されちゃうんだけどね。

 

【あの娘、実は大手電気製品会社の社長の娘なんだってさ!超金持ちらしいぞ!】

 

アルバイター春ちゃんの友人らしきアルバイター君がやけに詳しく教えてくれる。

給紙服を着たショートカットのヒロインか。歳もパッと見この春ちゃんと近しい感じがするし、俺の好みではないけど……

 

「金持ちのチャンネーか。これはいいターゲットを見つけましたな」

 

【マジでか。それは興味津々だな!】

 

ポチッと。複数選択肢が出てきた中で、一番ゲスそうな選択肢を選ぶ。

よしよし、この春ちゃんには一般人顔からは似つかない外道人として、私が導いてやろうではないか。

この会社が開発するゲームって選択肢の数が多かったり、選択肢次第では善人にの悪人にも寄れる傾向が強いんだよね。

今回は初選択肢だからなのか、残りの選択肢と比較してもそこまで大きな差はなさそうだったけど。

 

「っ!ね、姉さん?」

 

春ちゃんがヒロインに狙いを定め、悪そうな声を上げていると、春ちゃんを操作している春くん(俺)からも声が上がった。

いてぇ。太ももに抓られたような痛みが走り、その痛みでコントローラーを落としてしまい、向こう脛付近に落ちる。

結構いてぇ。

この部屋には俺と姉さんの二人しかいないわけであって、俺に連続ダメージを与えた相手は一人しかいない。

コントローラーを落とした脛付近を手で抑えつつ、姉さんの方へと顔を向けるとジト目でこちらを見ていた。俺の太ももを抓ったまま。

 

「春くーん?おねえちゃん、春くんをお金に靡くような俗物っ子に育てた覚えはないんだけどなー?」

 

「お金は大事。お金があれば何でも買えるじゃん。愛は買えないなんて抜かす輩がいるけど、デートだって、結婚にだってまとまったお金はいるでしょ?お金があれば女だって買えるってこの間駅前付近のとある建物から、女子高生と腕組んで出てきたおっさんが言ってたのは本当だけど首に手をかけるのはやめてください」

 

音も無く背後に回り込み、やさしく、でもしっかりと首に手を回される。

息苦しさを感じると共に、背中にむにゅり♡と野郎の体にはない幸せな感触が背中に押し付けられる。姉さんが身じろぎする度に、感触が変わってくるのは……ホントおっきいんだなぁ。

ちょっ……耳元で息を吹きかけないで。

 

「…………」

 

「あの……姉さん?どったの?」

 

首に両腕絡められたまま、姉さんの反応がピタリと止んだので、回された手の平に手を置いて、姉さんの方へと顔を向ける。

 

「春くん背中……随分大きくなったんだね……体格もこんなにガッチリしてるし……」

 

「え?そりゃまぁ、俺も高2になったしね。それなりには鍛えているし」

 

ぎゅうっと抱きしめてくる力が強くなり、左肩に顔を埋めてくる。

……人肌恋しくなったのかな?たまにこうやって、姉さんからスキンシップを取ってくるのは珍しくもないし。

俺も姉さんに抱きしめられてると落ち着くし、これで姉さんの力の糧になってくれるなら俺は喜んでこの身を差し出す。

……それにさっきから薄着なおかげで、姉さんの自己主張が激しい部位の感触も楽しめるし……まぁ、これくらい役得があってもいいよね?

 

「はふぅ……春くん暖かいなぁ……今日は冷え込むし、一緒に寝ない?」

 

「抱きまくらならそこに武彦がいるじゃん」

 

「たっ君もいいけど、春くんの方があったかいし、かわいいし、反応かわいいし、春くんじゃないと嫌♪」

 

 

……そんな感じで、離れる気配のない姉さんに密着されながらゲームをしていくことに。

……愚息よ絶対に姉さんにバレるんじゃないゾ!バレたらゲームと同じように俺も絶体絶命になっちゃうから!

 

 

 

そんなこんなで、姉さんと姉弟のスキンシップを取りつつ、ゲーム画面の俺を操り、切りの良い所でお開きとなった。

宣言通り、俺の部屋のベッドで一緒に寝ました。

よーく眠れたけど、朝起きた時にもう一人の俺が機動狂戦士と化していた。

姉さんより早く起きれてよかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下 千雪さんとベタベタしながら絶体絶命な都市を駆け巡る弟《プレイヤー》

 

【桑山さん、どうかしたんですか?】

 

A.忙しすぎてつい

B.意味はないんだ

C.ゴキブリを見つけちゃってね

 

「そりゃGがいたら、騒ぎたくもなりますわな」迷わずCを選択

 

「ご、ご、ゴキ……!?」

 

「(あっ、姉さん固まっちゃった。ゲーム内の女性と同じような反応してる。……ちょっと弄りたくなっちゃったな。)」

 

A.大丈夫。さっき素手で捕まえたからね

B.な〜んて、うっそだよーん

C.君の肩にいるよ

 

「姉さんの肩にいるよ(裏声)」Cを同時に選択しながら

 

【「キャーーーーーーーっ!」】

 

姉さんに頬を引っ張られ続けた。

ゲーム内の俺はチーフに怒られた (´・ω・`)

 

 

 

 

【コンタクトレンズを落としちゃって……探してもらえませんか?】

 

「コンタクトレンズ……ふーん(察し)暇だから探して上げましょう」頬を引っ張られながら

 

「うんうん。春くんはこうでなくっちゃ。暇じゃなくても手伝って上げてほしいけど」少し手を緩める

 

「もちのロンリーダンス。コイツほど善良な一般市民はいないからね。……ぬぉぉぉおおおお!コンタクトレンズはどこだあああああ!この俺が全身全霊、全速前進で見つけてやらああああ」その場でタップダンスを踊らんとばかりの勢いで荒ぶるゲーム内の桑山春彦

 

 

\パキッ/

 

「あ、アー。ナンカフンヅケチャッタ〜。コレハジコデスナー。オレハ……オレハワルクネェ!!アノオンナガワルインダ!オレニサガセトイッタアイツガ!!!」

 

引っ張られる頬が一つ増えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おっ、ウェイターさーん。ちょうど良いところに。酒追加で持ってきてくんないかなぁ】

 

「ふぁっ?ふぁにふぁまふぁだふぇめぇ。よっはらいふへいがおれにふぇーるすんじゃふぇ!」(訳:は?何様だてめぇ。酔っぱらい風情が俺に命令すんじゃねぇ!)

 

「ダメよ春くん。相手はお客様なんだから、ちゃんと対応してあげないと」

 

姉さんに宥められた。

チーフに客に対し失礼だと怒られた。

このチーフ、何時も見てんな。

 

 

 

 

 

 

 

【空いたお皿を運ぶの手伝ってくれませんか?】

 

「ほう、一度ならず二度も頼んで来るとは……よかろう!その厚顔無恥さに免じて、今回ばかりは手伝ってやろう!」

 

「(あれ?さっき料理を運んでって断ったのに、引き受けるんだ)」だんだん弟の外道プレイに見慣れてきた姉

 

【ありがとうございます。ではあの廊下までお願いします。危ないので()()()()、慎重に行ったほうがいいですね】

 

「……ゆっくり。ゆっくりだよ?決して会場内で走ったり、はしゃいだりするのはダメだからね?」

 

「わかってるって。廊下は走っちゃいけないって小学生でも知ってるし」

 

「廊下じゃなくて、お客さんがいる会場内で走っちゃ――――」

 

「おおっと、足が滑ったぁ!」

 

\ガシャーン!!/

 

「あっはっはー。こんだけ走んなって念を押されちゃねぇ?走ってくださいって言ってるようなもんでしょ。ま、料理乗ってないし不幸中の幸いでしたねぇ?(ゲス顔)」

 

「あぁ、ゲームの春くんもこっちの春くんも悪い子に……」

 

 

弟の外道街道を貫くプレイに、見ていて心が痛む姉であったが、イキイキとしている姿を見て怒るに怒りきれない千雪であった……

 

 

 






甘奈 帰宅してから、自身の部屋にて3人で撮ったプリクラを眺めて、2828とする姿を父親に見られ、心配された。
母親の男でも出来たんじゃないか発言を聞き、父親はショックで白目を向いたまま気絶していたという。

甜花ちゃん にへへ……これでひーくんの運が、少しでも甜花に、回ってくるといいな……
と、にまにましながらリビングでソファーに座って、スマホの裏を眺めている所を父親に背後から覗かれた。
見知らぬ男が愛娘たちに挟まれているのを見て、泡を吹きながら父親は気絶した。

めぐる 中身も外見もパーフェクトォ!な高校一年生。アイドルはまだ生後一ヶ月前後。
時系列的にはまだひおりんに他人行儀感MAXな名字呼ばわりされている頃。
今回はとあるサポートイベの話を元に書きました。
ちゃんと全アイドルのコミュを見ている人ならわかるはずだっ!
あ、めぐるの浴衣可愛いですよね。でも買ってないよ。sSSRはづきさんを買ってしまったんだ。すまない (´・ω・`)

真乃 まだ名前だけの登場。イルミネの曲で一番歌っている所がわかりやすい。
浴衣衣装かわいい(ry
でも買って(ry

灯織 名前だけの登場。そろそろ登場させたい。
とある餃子コミュで(おそらく)一躍有名になった人。
衣装(ry
で(ry

武彦 ぬいぐるみ。昔弟が誕生日プレゼントで貰ったのをずっと使っている。所々縫い目があるのは大切にされている証拠

非道殺男 ひどうさつお。大学生の身でありながら、893の組織に身を置いている学生。昼はのほほんと阿呆ヅラ晒して日常に溶け込む一般人を装うが、夜は泣く子も黙る地獄のサンタ様も全裸で逃げ出す極悪人。
いずれ、組のトップの座に君臨し、部下共を扱き使って楽に生きて行こうと野望を持っていたが、千雪さんの手によりリストラ。

絶体絶命な都市 知ってる人は知ってる作品。作者は2と3はプレイしたことあります。4はプレ4がない (´・ω・`)

千雪さん 水着といい衣装といいエ口イ格好多いよね。
パジャマ着の千雪さんとか実装されない?イイネで買おう!

弟 主人公よりも、主人公の悪友ポジションで納まりそうな言動が最近目立つ。こんなんでも一応主人公。










千雪さん成分が不足気味だったので、千雪さんとイチャコラ回。お互い普通の距離感だよね。おかしい事は何一つない。

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