姉がアイドルになるらしい   作:Clear2世

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気がつけばシャニマスも一周年を迎えそうになってた。
なんか色々新情報が告知されてましたね。
新アプデのおかげで、ひたすらSランク周回してました。
あと、新千雪さん髪下ろしてるのギザカワユス。異論は認める



俺と先輩or王子様と

「買ってきてもらいたいものは、そのリストに書かれてるから。……本当は私が行かなきゃいけないのに、ごめんね」

 

「手空いてるのが俺だけだったし、気にしないで。サクッと行って、バっと素早く帰ってくるから」

 

「うん。車には気をつけて。それと知らない人には絶対に付いていかないように。怪しい事には面白そうだからって、首を突っ込みに行くのもダメ。寄り道も……ダメとは言わないけど、なるべく真っ直ぐ帰ってくるようにね。それから――――」

 

なんてやり取りがあったのが、およそ30分前。子供に初めてのおつかいを頼む親のごとく、心配性な姉さんに店から見送られたわけですが。

現在地は街中の一角。休日ってことでたくさんの人で賑わっています。スポーツバックを背負ってる学生や友達同で街に繰り出す女子大生っぽい人たちや若い男女のカップル。

リア充爆ぜろ。

 

そんな華やかな賑わいの中、俺一人寂しく買出し中ってね……さ、寂しくなんかないんだからねっ、勘違いしないでよね!

……で、何を買ってくりゃいいんだっけな。買ってくる物も確認せず、了承しちまったからな。

姉さんからの頼み事だからね、仕方ないね。確認だって怠るさ。

 

資金と共に渡されたメモ用紙を確認する。

デフォルメチックに描かれたくまーやらキツネがプリントされた全体的にかわいらしいメモ用紙。

それには買い物用のリストが書かれている。

文字の並びも揃っており、第三者が見ても見やすいように綺麗な書体だ。

さすがは姉さんだ。忙しいはずなのに、配慮と気配りを徹底している。

明久の奴は雑に書くと、マジで読めないからな。本人は4と書いたつもりなんだろうが、一筆書きの要領で書いてるせいで9にしか見えなかったし。

 

「木工用ボンド、ダスパー、ポリ袋(100枚入)軍手×5、詰め替え用ボディシャンプー、セロテープ(替え用)電気シェーバー、シャチハタの補充インキ、てん○らのBlu-ray、サ○デー、コーラ(500ml)焼きそばパン(ファ○マ)にんじん、ジャガイモ、タマネギ、鶏肉……」

 

……これおつかいってか、パシリじゃね?最初の方は業務で使うものだろうけど、後半から私用が入ってませんかねぇ……

あれか?誰かにおつかいを頼んだついでに、周りの人に「他に買ってきてもらいたいもんでもあるー?」って聞いて面倒ごとが増えるやつだよねコレ。絶対そうだよ。

電気シェーバー(ひげ剃り)なんて、うちの店じゃ男は俺とエリーちゃんだけだから、エリーちゃんが頼んだもんだろうし。

て○すらのBlu-rayはこの間、池田さん(バイト仲間女子大生)が買いたいつってたし。

つか、コーラとかその辺の自販機で買ってくりゃいいだろ!

あと焼きそばパンって言ったやつ!悪ふざけで頼んだろ!わざわざ店舗まで指定しやがって!

最後に至っては完全に夕飯のメニューですよね?肉じゃがですか?カレーですか?

……これ頼んだの姉さんじゃん。一番下の所に『今晩カレーか肉じゃがにしようと思うんだけど、春君はどっちがいい?カレーなら、カレールーもよろしくね♪』って書いてあるし。

姉さん?別に悪ノリしなくても良かったんだよ?

や、別にいいんだけどさ。

……カレーにしよう。

 

「一つの店舗で終わらんよなコレ……」

 

前半はド○キで済みそうなもんだけど、後半がなぁ。

ジャガイモとかもドン○に売ってるだろうけど、できるならここら辺の物はスーパーで買っておきたい。

焼きそばパンについては知らん。あえて、ロー○ンのにしとくか。そこでサン○ー買えばいいし。

Blu-rayは……アニ○イトでいいか。ポイントは自由につけていいって言ってたし。

 

「誰か付いてきて欲しかったかもな」

 

今さらこんなこと言っても、今から店に戻るのもめんどいし、lineで支援要請するのもめんどい。

このリストだと、それなりの量にはなるだろうが、それは俺一人でいけるし、そうではない。

荷物持ちとしてではなく、話し相手が欲しいんですよ。

俺にだって、一抹の寂しさを感じることだってあるんですよ……

 

「うだうだ言ってもしゃーないし、さっさと行くか……」

 

「どこに行くんだい?」

 

!!

な、何奴!?余りにも驚きすぎて、脳内発見音再生余裕でしたよ……じゃなくて。

思考に耽っていたせいか、背後から近づく気配に気が付くことができなかった。

勢いよく振り返り、右手を中腰に、左手を掲げ、臨戦態勢を取っておく。

天地魔闘の構えである。

 

「おっと、驚かせてしまったかな?そう警戒する必要はないよ」

 

「……先輩ですか」

 

「やあ、こんにちは」

 

構えた先には、周囲にバラを咲かせかねない爽やかスマイルを浮かべた女性が。

俺よりもわずかに高く、服越しからでもわかるスタイルの良さに、キリッとした整った顔立ちに、見る者を魅せ惹きつける佇まい。

通称そこいらの見た目だけの男よりも、心身ともにイケメンな一つ年上な先輩。白瀬咲耶先輩だ。

 

通称って言ってるわりには長い?うん、それは俺も思った。

でもだってしょうがないじゃないかぁ!二次創作とはいえ、初登場人物はモノローグで紹介しなきゃ……!

俺たちは説明することを強いられているんだっ!

 

「たまたま、この辺りをうろついていただけなのに。キミに出会えるなんてね。これは、今日1日良い日になりそうだ」

 

ごく自然と、川みたく流れるように、浮ついた言葉を続けざまに吐く。

うん、この人が同性にモテる理由がわかる。

この容姿で、心からの本心で飾らない言葉で口説かれたら、そりゃノックアウトですわ。同じ女子校に通う、女子たちならなおさらだろうなぁ……ただでさえ、男に耐性がなさそうだし。

俺ですら、ホの字なりそうだ。天地魔闘の構えがなければ、即死だった……

 

「いやぁ……みんなの憧れ、咲耶先輩にそう言ってもらるなんて、感謝の極みですわ。そのうち、ファンの方々に後ろから刺されそうで……夜道の出歩きは控えますわ」

 

割と洒落にならないんだよなぁ、コレが。

この人、モデルの仕事もやっているせいか、マジモンのファンクラブがあるらしいし。

男よりも女子の人気の方が高いみたいだし……女性の嫉妬の方が、男の醜い嫉妬よりも強く、強烈らしいし。

……これからはちょっと早めに、バイト切り上げた方がいいかな。

 

「ふふっ、君もそんな顔をするんだね」

 

「俺そんな情けない顔をしてました?」

 

「いや、キミはどうも他の人よりも、大人びている気がしてたからさ。ちょっと新鮮だなって思っただけさ」

 

「……先輩程じゃないですよ」

 

気恥ずかしくなり、思わず目を反らしてしまう。

姉さん以外の年上相手に、こうも辱められてしまうなんて……こんなん耐えられない!

くっ、殺せ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――でも心配はいらない」

 

くっころ脳内シュミしていたら、いつの間にか先輩との距離が縮まっていて、顎に親指を添えられていた。

これは……顎クイってやつ!?女が男にって、普通逆じゃないの!?確かに俺よりも、先輩のほうが若干、わずかながら背が高いけども!

ていうか、めっちゃ手慣れてません?挨拶からの行動コマンドが自然すぎて、違和感がいっさいなかった。

 

「男性にするのはキミが初めてさ……」

 

吐息がかかるような距離で、囁かれる。

ナチュラルに心を読まんでください。

辺りが静寂に包まれる中、先輩の琥珀色の瞳と俺の変哲のない茶色アイが見つめ合い――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私がキミを守ってみせるさ」

 

『キャアアアアアアアアア!』

 

割れんばかりの黄色い声が上がった。

なんかすげー、いっぱい人がいるんだが。見渡す限り若い女性で囲まれていた。

こんなに人が集まるだなんて、如何に先輩が人気があるんだなーと再認識する。

 

「咲耶さん……素敵すぎます!」

 

「いいなぁ、私もあの人みたいに咲耶様に口説かれてみたい……」

 

「私達の咲耶さんに手を出すなんて……!あれ?咲耶さんからだからいいのかしら……」

 

「女同士以外認めないと思ってたのだけれど、彼も中々に美男子ね……これは捗るわ!」

 

「いやぁ……いいモノを見せてもらったッス。これは次の作品のネタにさせてもらいましょうか〜」

 

腐ってやがる。俺には早すぎたんだ……

きっと、俺じゃなくてファンの人がこれをされたら卒倒ものなんだろうなぁ。

けど、俺はそんな熱狂的なファンじゃないし。

……これを先輩のファンに言ったら、火炙りもんなんだろうな。

 

「みんなに見られてしまったね。どうかな?キミの用件が終わった後にでも、私と午後のティーブレイクというのは」

 

この状況でもまったく動じず、ブレずに自分を貫き通すんですね。慣れってこえーです。

 

「や、ティーバッティングだか、ティーバックだかは置いておいてですね……取りあえず、ここから退避しましょう」

 

誘い一旦保留しておき、差し出された手を掴み走り出す。

ったく、こちとら見世物じゃねーんだっつーの。

 

「おや、愛の逃避行かい?以外に強引な所があるんだね」

 

ちょっと先輩。先輩ってそんなキャラでしたっけ?

俺の知ってる白瀬咲耶はそんなグイグイと来るお人じゃなかったような。

 

 

そんなわけで、しっかりと握り返してくれた先輩の手を離さないようにし、一緒に離脱をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『王子様をシンデレラが連れ去って行ったわ!!』

 

俺って周りからはそう見られていたのか。

……こういうのってアニメやドラマみたいな、創作の中の出来事だけじゃないんだなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここまで来れば誰も追ってくることはないか」

 

いやぁ、白瀬先輩の顎クイは強敵でしたね……

ぱっと見、先輩のファンらしき人はいないしもう大丈夫だろう。

繫いでいた手を離し、その場で一息つく。

 

「はぁ……はぁ……ちょっと疲れてしまったけど、こういうのも悪くないね」

 

「あ、すみません先輩。俺、先輩のこと気遣わずに自分のペースで走っちまって」

 

「なに私の体力が足りないだけさ。春彦、キミが謝る必要はないよ」

 

そう言ってフォローしてくれる先輩だが、隠そうとしている表情からは疲労感が読み取れる。

汗で額に張り付いた前髪に、うっすらと熱気で上気した顔がエロ――――って、自分が引っ張ておいて何を考えているんだ俺は。

うーん、このまま知らんぷりするのは良くないわなぁ。

どっかに自販機でも……おっ、はけーん。

 

「先輩、ちょっとここで待っていてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ……気にする必要はないといったのにね」

 

口ではそう言ってしまうが、少しでも彼に意識してもらえている事に、嬉しい自分がいる。

彼は人より機敏で自分よりも他の人を優先的に考えるタイプだ。だというのに、自分に向けられる好意は鈍い……いや、どうだろう。気付いてないというよりかは、意識的にそういった感情から目を向けないようにしてるだけなのか。

 

「ふぅ……あついな」

 

ブラウスの胸元を振って、体に風を送り込む。

この場に彼がいたら、私の胸を凝視してくれるのだろうか。

男子特有の獲物を見るような、獣の眼光で。

 

「……っ」

 

全身に電気が流れるような、なんとも言い難い感情が体を駆け巡る。

あぁ……なんだろうか。知りもしない男やフィルター越しに劣上を向けてくるカメラマンならいざ知らず、彼からのものだと考えると、体の奥底から沸き上がってくる熱が、昂ぶりが止まらなくなる。

 

初めてだよ。このような感情を抱く人は。

もっと彼を知りたい。もっと私を見てほしい。もっと私の側にいてほしい。

これが恋愛感情というのか、それともまた別の物なのかはわからない。

けれども、彼を欲しているという事実は変わらない。私が男性を求める日が来るとは思わなかったけど……いつか必ず、君を私の虜にしてみせるさ。

 

 

ふふふ……プロデューサーにスカウトされたばかりだというのにね。でも良かったよ。プロデューサーにアイドルになる際の条件を提示しておいて。

それがなかったら、今日彼に声をかけることもなかったしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、買ってきたスポーツドリンクを先輩に渡し、近くにあったベンチで休んでいるわけですが。

 

「これは……また随分と色々な物を頼まれたんだね。たしかに、一人では厳しいかな」

 

俺の真横で買い物リスト確認する先輩。足を組んでるのがなんとも似合う。

……近ぇ。近い。隣という表現よりも、こっち(真横)の方がしっくりくる。

普通、こういう時って子供一人分くらいのスペースを間に作るもんじゃないのか。今の俺と先輩の距離感は磁石のNとS極みたく、ぴっちりと引っ付き合っている。

肩なんか完全にくっついてますよ。横を向いただけで、先輩の顔と接触しそうなくらいだ。

 

最初はベンチの端っこに座っていたのだが……それが今は反対側へと移っていっている。

それはなぜか?ではご照覧あれ。

 

すすっ

 

「スーパーなら大半の物は買うことできるだろうね。ただ、コストはかかってしまうけどね」

 

すすすっ

 

「そうですよねー。コンビニでも買えるっちゃ買えるんですよ。先輩の仰る通り、値段は度外視しちまいますけど」

 

すすっ

 

「手早く、時間効率を考えるならばそっちの方が良いのだろうけど。君の事だ。多少手間をかけてでも、費用を抑えるつもりなんだろう?」

 

すすすっ

離れる→近づく→離れる→近づく→エンドレス。まさにむげんるーぷ!

こういうわけである。さり気なく、気付かれないように細心の注意を払っているはずなんだけど……俺が距離をとろうとしても、先輩が詰めてくる。

なんだろうか、寒かったりするのか。先輩さっきまで汗かいてたし。

春真っ只中とはいえ、寒い時は寒いからなぁ……年々と今までの季節感が当てはまらなくなってきたよね。

 

 

「……あの、先輩?」

 

「うん?なにかな」

 

「俺の気のせいだったらすみません。なんか近くありません?」

 

やっぱ気になった為、思い切って聞いてみた。

姉さん以外の異性とこんな風に、青空の下でベンチに座るなんてことなかったからなぁ。知り合い以上親友未満(範囲が広い?気の所為やで)の距離感ではない気がするけど。

2次元……ラブコメ漫画とかで見た、主人公とヒロインが恋人未満友達以上の関係で、公園デートをしている時は移動販売のクレープ屋でクレープとか買って、ベンチに座って食べていた。

そん時の二人のスペースは人一人分空いていた。お互いの今の関係みたく、遠いようで近い距離感。あと一歩勇気を踏み出せば、狭めれる間。今以上の関係になりたい。もっと空白を狭めたい。

……てな感じの少女漫画を昔、姉さんから借りた読んだ覚えがある。

が、それはあくまで俺が実体験したわけでもなく、知識として得ているだけだ。

 

現実はそんなイージーモードなわけがない。人生ベリーハード。幻想を抱くな。現実(眼の前)だけを直視しろ。

俺と先輩はそんなフィクションの登場人物ではない。勘違いして舞い上がって後で痛い目を見るのは自分だ。

………………ほんのちょっとは期待したヨ?そりゃ、俺だって健全な男子学生なんですから……少しくらい淡い妄想を抱いても罰は当たらないよね?

 

「そんなことはないさ。私と君の仲。隙間なんてものは存在しないよ」

 

なんて男らしいセリフなんだ。躊躇なくこういうことを言える先輩は凄い。

こういったことを学校の後輩の子とかにも言っているんだろうな。……先輩のファンになるのも納得だわ。

先輩からしたら、なんてこともなく何時も通りにしているだけなんだよな、きっと。

なので、耐性のないお方は自分だけが特別なんだ!と勘違いしてしまうわけですよ。

 

 

俺みたいに。

 

 

「今の私たち、周囲からしたらどんな風に映っているのかな」

 

「んー……恋人とか男女の仲って見られるのでは?」

 

先輩が俺をどう思ってるのかは知らんけど、第三者からしたらそうとしか思えないんじゃないかね。

俺と先輩を知っている人ならば、話は別だろうけど。

うん、他の人からそう見られるってことは、この距離絶対近すぎるってことだよな。どう考えてもただの先輩後輩(学校別)の距離じゃねぇ。

そんな感じで先輩に受け答えしたが――――

 

「…………あぁ、そうか。コレは……まずいな。今まで私はこんなことをしてきたのか」

 

そっぽを向かれてしまった。距離はそのままで。

口元を手で抑えているみたいだけど……なんか耳まで赤くなってません?

 

「もしもーし、先輩?」

 

「待って、待ってくれ、待ってください!……いけない。顔が元に戻るまで、こっちを見ないでくれないかな」

 

「えっと……わかりました」

 

……そんなに笑いどころのある返しをしたのだろうか。

回り込んで顔を覗き見る趣味もないので、先輩が明後日の方向を向くのと同時に、突っ返された買い物リストを受け取る。

現在時刻を腕時計で確認すると、姉さんからおつかいを頼まれてから、それなりの時間が経っている。

姉さんからline……は来てないけど、エリーちゃんやらバイト仲間の方々からはメッセージが届いている。

「後どれくらいかかるのかしら〜ん♡」「焼きそばパンはよー(ノシ 'ω')ノシ バンバン」「愛しのお姉さんが心配してるよーん」「おなかすいたーん」

食い意地張ってる奴らのは適当に返信しつつ、エリーちゃんと姉さんの様子を送ってくれたのにはまともに返信して……姉さんの方にも送っておこう。

 

さてと、先輩がまだ顔をこっち向いてないけど、そろそろ行かないとサボり扱いされちまう。

バレない程度にかつミスを起こさずに手を抜いて良いとこは抜いてよし。トイレイテキマーとか言いながら、えらく長い休憩しつつ、遠征やらスタミナ消費するのはダメ、絶対。

 

「俺そろそろ行きますね。まだ仕事中ですし」

 

「ご、ごめん。私のせいで長々と引き止めてしまった。……うん、もう大丈夫だ。では行こうか」

 

隣に並び、こちらに顔を向けてくれる先輩の顔は赤く染まっていた。

うん?先輩の口振りから察するに、買出しに同伴してくれる流れっぽいけど。

 

「まずは近場の所から攻めて行くかい?」

 

▼しらせさくやがなかまになった!

 

「俺たちの買出しはまだまだこれからだ!」

 

「打ち切りフラグかな?」

 

会話相手が出来た事により、モチベーションが高まったままおつかいを無事、終えることが出来たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま戻りましたー。やー、なんやかんやで結構時間かかっちゃいましたよ」

 

「あ……春彦君」

 

「桑山君……帰ってきてしまったのね……っ」

 

「おかえりなさ〜い。そしてイッてらっしゃ〜い」

 

「焼きそばパン買ってきてくれたー?」

 

「皆さんなんでそんな悲痛な面持ちでいるんですか……?あ、焼きそばパン売り切れてたんで、カップ焼きそばとコッペパンで妥協しました」

 

「弟くん……アタシはいつまでも貴方のこと待っているからねぇんっ!」

 

「いや、だからなんでそんな戦場に赴く兵士を見送る恋人みたいになってんですか。後どさくさに紛れて尻に手を伸ばそうとすんな。うどん生地みたく、腕を伸ばすぞ」

 

「あはぁあんっ!弟君のいけずぅ!」

 

「弟君、エリーちゃんの事はほっといていいから、お姉さんの所に行ってあげな。心配してたんだから………………………………色々と」

 

「最後の一言で行きたくなくなってきたんですが……」

 

「(まぁ、行かない選択肢なんて初っからないけど)」

 

『逝ってらっしゃーい』

 

 

 

 

 

 

 

「姉上、遅ればせながらこの愚弟。ただいま帰還致しm「春君」はい」

 

「(これは逆らっちゃアカンやつや)」

 

「随分と遅かったのね。時間はかかるとは思っていたけれど、それにしてもかかりすぎじゃない?」

 

「それについてなんですがね、道中で知り合いと雑談をしましてですね」

 

「雑談……それだけ?」

 

「…………追いかけっこもしてました」

 

「……」

 

「……」

 

「…………うん、おかえりなさい。春君。次からは変な事に巻き込まれたら、ちゃんと連絡してね」

 

「気をつけるよ(姉さんからの圧が……消えた?あっぶねぇ。変に誤魔化してたら、説教の時間が伸びていたとこだった……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「春彦くーん、おかえり。今このツイスタの話題で持ちきりだよ。……あれ、お姉さんから言われてない?」

 

バイトの先輩に咲耶との逃走劇を撮った画像を見せられ、素直に姉に話した事を心底安堵した春彦であった。

 

 

 

 

 

 




池田さん バイト中、人目を盗んでアニメをスマホで鑑賞し、パートの人に池田ァ!とよく怒られる大学生。

エリーちゃん ヒゲは毎日毎朝毎晩剃らないと気になってしょうがないらしい。

先輩 みんな大好き薄い本のネタにされる事が多いお方。
プロデュース中はPと。サポートイベでは同じユニットのメンバーとイチャコラしてることが多い、クールユニットのクールなお人だった(過去形)
この作品では何処か歯車の数が変動したのか、イケない門を開きつつあるご様子。
既にアイドルにスカウトされている模様。早く主人公に教えたくて仕方ないらしい。
最近のご趣味は主人公影響により、アニメや漫画、ゲームといったエンターテインメントに興味を示しているだとか。
なお、原作での最近の彼女はややイロモノ色が濃くなって来てるようだ。

咲耶ファンクラブのみなさん 主に女性が多い。今回の騒動で、主人公にヘイトが集まる――――と思いきや、そうでもないご様子。口説いたわけではなく、口説かれただけなので、ちょっと羨ましがられたり、作品のネタにされただけである。

プロデューサー 現状出番なし。同窓会の一発芸で、鳩のモノマネを披露し、オオウケした過去があるとか。

おなかすいたーん ※7周年を向かえたプロジェクトのアイドルとは一切関係ありません。

姉上 原作では姉妹にもPにもおこシーンは未だにないが、こちらでは弟絡みことでスイッチが入ることがある。
ツイスタに写真を上げられている事を知った時は、滅茶苦茶動揺していたとか。

弟君 その日の夜、姉に抱きまくらにされたとかなんとか……
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