バクマン。~未来へ向かって~   作:舞翼

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こ、更新です!まじ疲れました(-_-;)


漫画家と脚本

 ~4月~

 

 福田組の連載が決まった事で、ジャックの盛り上がりは最高潮を見せている。アンケート結果も、俺の作品と、CROWが6位に落ちたりする事もあった。

 ともあれ、今は、ソファに対面で座り吉田さんと打ち合わせ中である。

 

「柏木君。今週の順位は2位だ」

 

「2位、ですか」

 

 吉田さんから、今週の順位が告げられる。

 俺の残念そうな表情を見て、吉田さんは「どうしたんだ?」と不思議そうな顔をする。

 

「ジャックで2位は悪くない。好調な順位だぞ」

 

「いえ、解ってるですが。今は全国大会に入り、最高の盛り上がりなんです。この話ならば、1位が取れると思いまして」

 

 吉田さんは俺の目標を思い出したのか、真剣な表情で話し出す。

 

「そういう事か。しかし、“KIYOSI騎士(ナイト)”“hideout door(ハイドアウトドア)” “疑探偵TRAP”“CROW”のアンケートの食い合いが激しい。なので、1位は至難の業。仕方ないとしか言えんな」

 

「まあそうなんすけどね」

 

 確かに、読者のアンケート用紙には、ジャックから載る20作品の中から、1、2、3位の順番しか書けない。その中で2位は人気漫画の部類に入る。《人気漫画》なら好調だが《名作漫画》と言われれば、道は遠いとしか言えない。

 吉田さんは「これは言わないつもりだったんだが」と言って溜息を吐き、

 

「だが、柏木君の知名度を上げる手は無くもない」

 

 確かに、知名度を今まで以上に上げる事ができるのならば、アンケート結果が変わってくるのかも知れない。

 そして吉田さんの話によると、『向日葵と太陽』の監督が、『――絆、永遠と共に』を舞台で演じたい。という内容だった。もし決定すれば、『向日葵と太陽』の次回作になるらしい。

 

「それに、監督からの要望もあってな」

 

 俺は、吉田さんの話を聞いて目を丸くする。

 話の内容は、監督はより良い舞台にしたいらしく、脚本を俺に頼みたい。という事だった。だが、俺は漫画家。脚本家ではないのだ。……確かに、吉田さんが渋るのも頷ける。

 

「なるほど。脚本ですか」

 

「そうだ。だが、脚本を手掛けるとなると、現場に赴く必要も出てくるだろう。柏木君には結構な負担になる」

 

「いや、そうでもないですよ。原稿を仕上げ見直しをしても時間は余りますし、脚本を手掛ける時間等は、その時間は使えば問題ないと。それに、移動の時間でネームは書き上げられますし。舞台場でペン入れができれば、更に良いんですけど」

 

 もちろん、原稿は見られないようにだが。

 

「た、確かに、ネームを数時間で書き上げ、原稿を上げる速度もかなり上がっているが……。だが体を壊したら、本末転倒だぞ」

 

「その辺は、加奈のサポートもあります。問題無いですよ」

 

 吉田さんは何か言おうとしたが、「僕の負けだ」と降参するように両手を上げた。

 

「先方には“承諾しました”と伝えるが、それでいいか?」

 

 「構いません」と俺が言うと、テーブル上に置いてある原稿を茶封筒に入れた吉田さんが、茶封筒と鞄を持ってからソファから立ち上がった。

 

「無理はしないでくれよ。じゃあ、原稿はもらっていくよ」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

 ともあれ、吉田さんは仕事場を後にした。こうして、俺は吉田さんとの打ち合わせが終わったのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~数時間後~

 

 椅子に座り、脚本を書いていると、作業机の横に置いてあるスマホが鳴る。ディスプレイには『福田さん』の文字。

 俺はスマホを右手で持ち通話ボタンをタップして、通話口を右耳に当てる。

 

「もしもし、福田さん。どうかしたんですか?」

 

 福田からの話の内容は――真城君が過労で倒れたという内容だ。

 編集長は、生前の真城君の叔父、漫画家川口たろう(真城信弘)氏が亡くなったそうだから、卒業まで書かかせない。と言う判断を下したそうだ。

 

『退院までは兎も角、卒業までは変だと思わないか?』

 

 福田さんが言うには、お見舞いに行った時、真城君は病院で原稿を書けていたそうだ。

 

「……確かに」

 

『だろ。でだ、オレはボイコットしようと思う。いや、オレだけじゃない。新妻君、平丸さん、蒼樹・中井組もだ。できれば、波木君にも参加して欲しい』

 

 うーむ。参加したら加奈に怒られそうだが、加奈は不条理を嫌うのだ。おそらく、この事項も含まれるだろう。なので、話をすれば納得するだろう。

 

『既婚者の波木君には悪いと思うが――』

 

 俺は福田さんの声を遮り、

 

「解りました、俺も参加しますよ」

 

『お、そうか。今は新妻君のマンションに集合してるんだ』

 

「了解っす。俺も向かいますね」

 

『ああ。待ってるよ』

 

 福田さんがそう言ってから通話が切れたのだった。

 俺はスマホをポケットに入れて、仕事を片付け支度をしてから、仕事場に鍵を閉め新妻君のマンションへ向かった。

 俺は駅まで歩き、電車を乗り継いで新妻君のマンション付近に到着し、

 

「さて、加奈を説得しなければ」

 

 そう言ってから、俺はスマホを取り出し、電話帳から加奈の番号を検索し電話をかけるのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~声優事務所、社長室~

 

「舞台公演、お疲れ様でした」

 

「はい!お疲れ様でした!」

 

 そう、社長が言うように今日が舞台の最終日だったのだ。

 椅子に座る社長は書類に目を通しながら、

 

「実は、南波君には次の仕事が来てます。声当ての『君の星だけ』、学園物でヒロインの佳織役」

 

 私は、次の社長の言葉に驚愕する事になる。

 

「もう1つは、『――絆、永遠と共に』の舞台。これは、ヒロインの楓役(・・・・・・)ですね」

 

「親友の、葵では無くてですか?」

 

「えぇ、楓役で間違えはないですよ」

 

 監督は『向日葵と太陽』と同じ人だという事。それに、脚本は翔太君が書くらしい。

 『漫画家と脚本』『声優と舞台女優』。私たちの本業って『声優』と『漫画家』なんだよね?だんだん解らなくなってきたかも……。

 

「どっちも受ける方向でお願いします」

 

「わかりました。ですが、休みを入れなくても平気ですか?何なら、1週間空ける事ができますが」

 

「いえ、逆に空けたらリズムが狂うと思うので、準備が出来次第現場に入ります」

 

「わかりました。先方にはそう伝えて於きます」

 

「はい!」

 

 社長室を出てから、帰る準備をし事務所を出ると、スマホが震えたのでスマホを見ると、『柏木翔太君』の文字。

 「どうしたんだろう?」と思いながら、通話ボタンをタップし、右耳に当てる。

 

「もしもし、翔太君」

 

 翔太君の話によると、ボイコットする為、許可を頼むいう事だ。

 確かに編集長は、亜城木君の意思を無視してると思う。新妻さんたちも一緒にボイコット。という事らしい。ちなみに、この電話で脚本の話を聞きました。

 

『休載期間で脚本を進め、書き終わったら漫画の書き溜め。それでもいいか?』

 

 翔太君が言うには、脚本は数日あれば書き上がるという事。

 

「それでいいと思うよ。私も舞台と、声のお仕事を了承してきた所」

 

 私が、「舞台は『――絆、永遠と共に』のヒロイン役の楓だよ」と伝えると、翔太君はかなり驚いていた。

 

『そっか。お互い頑張ろうな』

 

「うん、頑張ろう!」

 

 そう言ってから、私たちの通話が終わった。

 そして、「今後のジャックは大変になるだろうなぁ」と、他人事のように私は思ってたりもしたのだった。




翔太君、『漫画家兼脚本家』になりそうですね(笑)
ちなみに、脚本が書き上がり次第、監督に郵送?です。で、監督が脚本が受け取ってから、舞台者が集まり舞台練習って感じです。
ともあれ、『絆』がアニメに続き、『舞台』になっちゃいました。『絆』は、翔太君が暇潰しに書いていた漫画なんです(笑)

次回は、ボイコットになるのかな?ではでは次回もよろしくですm(__)m


追記。
♦の後は、数時間経過した感じです。舞台監督に、了承の伝言が伝えられてから、声優事務室にも、オファーお願いします。と電話で伝えられた感じです。
ちなみに、買い出し等に行っていた為、翔太君は新妻君のマンションに数時間後に着いてから加奈ちゃんに電話しました。
夢から少し後退してしまうと思いますが、休載期間に脚本を進めれば、プラスマイナスゼロですね。

追々記。
吉田さんは、翔太君に心配させない為に、真城君の入院は知らせませんでした。まあ、知られるのも時間の問題だったんですが。
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