コーナーが終わり、壇上の中央に立ちマイクを持った俺が、
「ちなみに、この場にいる観客で『絆』か『ダブルダンク』を読んだ人ってどれくらいいるんだ?読んだことある人、挙手!」
すると、ほぼ全員のファンが挙手をする。
「お、マジか!今後も頑張って原稿を書くから、応援よろしくお願いします」
『任せろ!』『全巻集めるよ!』『――絆、永遠と共には最高だったぞ!』の言葉が飛び交う。いや、感無量ですわ。
そして、俺の隣に立ちマイクを持った加奈が、
「じゃあ、私の舞台や、出演した、してるアニメを見た人。挙手!」
これも、ほぼ全員が挙手をする。んで、『星の鼓動の舞台最高!』『絆の舞台もよかったよ!』『絆のアニメは全話見た!』『オレは、舞台も見たぞ!』『オレは、今の“君の星だけ”のアニメも見てるぞ!』との歓声が凄い。
「あ、ありがとう!今後も頑張るので、応援よろしく!」
加奈がそう言うと、拍手が鳴り響く。
「あ、最初の告知でもあったらしいけど、この後グッズ、よかったら購入してね。精一杯考えた物です」
「あと、俺と加奈がこの後撮った2ショットで、データサイン入りの写真もあるらしい。需要がないと思うがよかったらどうぞ」
『マジか!?絶対買う!』という声が挙がる。
ちなみに、俺と加奈のサインは最近でできたものである。てか、写真のことも、控室で初めて聞いたんだけど。
「んじゃ、これでイベントは全部終了らしい」
「この後グッズ販売だけど、購入する皆はきちんと整列して待ってね」
ともあれ、俺たちはファンの皆に礼をしてから、会場を後にして写真現場に向かったのだった。てか、去り際の拍手も凄かったです。
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~写真現場~
俺と加奈は蒼い背景を背に、腕を組んでカメラの前に立っていた。
そして、既にグッズ販売は始まっているらしく、客足が凄いという事。写真の販売は限定数百枚で、先払い方式を取り予約チケットを渡し、できた順からチケットと交換という方法を取ってるらしい。
「もっと近づいて――そうそう、そのまま」
フラッシュが光り写真撮影が完了した。できた写真を見ると、ラブラブカップルがプリクラを撮った感じといえばいいのだろうか?そんな出来である。
「撮影は、これで終了です。あとは、スタッフに任せて下さい」
俺たちは「お願いします」と言って、写真現場を後にしてマネージャさんの指示の下、関係者扉を出たのだが、その時加奈が、
「ね、翔太君。皆の元まで挨拶に行かない?」
「おう。いいぞ」
俺たちは並んでるファンの皆の元まで行き、
「今日は、皆さんありがとうございました。次回も会えるの楽しみにしてますね」
「買う物買ったら、気をつけて帰るんだぞ」
ファンの皆は、俺たちの登場に目を丸くしたが「次回も開催されたら、絶対行くね!」と言ってくれた。
ともあれ、こうして加奈のイベントが幕を閉じたのだった。
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~柏木家、リビング~
俺たちはリビングに備え付けられたソファで隣に座り、テーブルの上に置かれた手紙を1枚1枚開き、中を眺めていた。それにしても、100人からの手紙が届いたとは驚きである。
「こっちの手紙は『加奈さん。いつも舞台とアニメを拝見してます。今後も応援しますので、頑張ってください!』っていう内容だよ」
「俺の方は『柏木翔太さんの漫画いつも楽しく読ませて戴いてます。脚本もあると思いますが、頑張ってください!』って内容だ」
「嬉しいね。こんなに手紙を貰えて、ファンの声を聞けるなんて」
「そうだな。俺の場合は飛び入り参加だったけど、俺にまで手紙をくれるとは予想外だな。今後も精一杯頑張らなくちゃって思うよ。てか、次回もあるなら、最初から俺呼んでいいぞ。仕事も空き時間は作れるし」
俺の今の仕事ペースでいえば、2日は空く計算になるのだ。まあその空き時間で、原稿の見直しやアシスタントたちと修正作業を行っている。でも、ペースを上げれば1日で終わってしまうんだが。
そして、吉田さんとの打ち合わせ時、連載になる作品を聞いた――連載になる作品は、蒼樹さんの“青葉の頃”とベテランの1本だそうだ。亜城木君たちの“走れ!
ともあれ、今日の濃い?1日はこうして幕を閉じたのだった。
飛び入り参加した翔太君も、グッズを購入した人が手紙を書いて行った感じですね。
ちなみに写真は、既に額に入ってます。写真の大きさは、通常サイズって所ですね。
ではでは、次回もよろしくですm(__)m
追記。
ファンの総数は700人前後ですね。