バクマン。~未来へ向かって~   作:舞翼

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ネタがネタがぁ……。まあ、頑張って考えます(^_^;)


年越し#2

 ~仕事場~

 

 今俺と吉田さんは、対面のソファに座り打ち合わせをしている。ちなみに、今週の1位は『ダブルダンク』だそうだ。先週が『CROW』であった為、週を交換するように『ダブルダンク』と『CROW』が1位になっているのだ。やはり、1位が続かないというのはかなり悔しい。

 

「今月末の連載会議の結果は、どうでした?」

 

「ああ。新たに連載される作品は、亜城木君の“走れ大発(ダイハツ)タント”、秋名愛子の“+NATURAL(プラスナチュラル)”に決まった」

 

 吉田さんの話によれば、秋名愛子と亜城木君は同級生であり、その3人がジャックで連載。……なんつーか、世間は狭いよなぁ。と思ってしまう俺である。

 ――また、吉田さんの話によると、

 

+NATURAL(プラスナチュラル)の作画は、新妻君が担当することになったんだよ」

 

 ということは、“秋名愛子”は原作担当で、作画担当は“新妻エイジ”だという事になる。

 

「作画は新妻君ですか。彼、凄いですね」

 

 吉田さんは息を吐き、やれやれ、と首を左右に振る。

 

「いや、柏木君も脚本を兼任しているだから、どっちもどっちだぞ」

 

 でもまあ、俺の脚本は漫画の延長線上なので、考えるのは簡単だったりする。

 また、後2週間で年末ということもあり、新年会の話題になったのは必然だった。

 

「話は変わるが、今年の年越し新年会はどうする?」

 

「そうですね。今回は俺1人で挨拶に行きます。加奈は舞台稽古なので、一緒に行けませんから」

 

 前回は加奈も一緒だったが、加奈の年越しは、舞台稽古を終え、奏さんとなりそうだという事。まあ、できたら俺も合流する事になっているけど。

 ともあれ、俺だけで新年会に行こう。という事である。

 

「そうか。じゃあ、後日に招待状を送っておくよ」

 

「了解です」

 

 それから、吉田さんは原稿を茶封筒に入れ、

 

「原稿は受け取っていくよ」

 

「はい、お願いします」

 

 こうして、年最後の打ち合わせが終わったのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~新年会、帝国ホテル入口~

 

 黒いハイヤーでホテルに到着した俺は、懐に入っている招待状を受付で見せホテル内に入る。ちなみに、服装は黒を基調としたスーツである。ともあれ、羽織っていたコートをホテル係員に渡す。

 会場内に入ると、周囲には、人人人だ。……うん、人酔いしそうでなんか怖いわ。んで、服部さんたちと+NATURAL(プラスナチュラル)の話している女性が“秋名愛子”なのだろう。

 

「波木先生!お久しBLEACH(ブリーチ)です!」

 

 俺を見つけ、唐揚げなどを持ちながら此方に歩み寄って来たのは新妻君だ。

 

「お久しぶりです、新妻君。CROWも好調で何よりです。アニメも始まりましたしね」

 

「波木先生の“ダブルダンク”はアニメにならないんですか?」

 

「いや、話は来てるんですけど、俺が断ってるだけですよ。ところで、新妻君が+NATURAL(プラスナチュラル)を作画するんですね」

 

 新妻君は「そうですネ。僕が書きたいだけですから、波木先生と同じですネ」と言い、俺は苦笑し「脚本と漫画は違う気もしますが」と言って、その後に作家さん、編集部の皆さんに挨拶をした。

 俺が紙皿によそって料理を箸で食べていたら、アニメ製作会社の皆さんに囲まれてました、はい……。

 

「○○アニメ会社の制作部ですが、是非、波木先生のアニメは我社で」

 

「○○アニメ会社です。是非ウチでお願いします」

 

「○○のアニメ会社です。いえいえ、是非、我社で」

 

 とまあ、後5社程のアニメ会社の制作部の人たちに声を掛けられています……――てか、こうなったら戦略的撤退である。

 

「すみませんが、担当を通してからお答えします」

 

 俺はそう言ってから、アニメ会社の人たちの間を通るように外に出たのだった。……うーむ、やっぱり来るべきではなかったかなぁ。てか、加奈も一緒だったら、加奈も舞台監督からオファーの殺到があったに違いない。

 俺は受付からコートを受け取り外に出て、上を向き夜空を見上げた。

 

「……夜空に潤う空に、星の欠片か」

 

 そして、今日の夜空は沢山の星が輝いていた。

 ん、んん?“潤んだ空。”“星の欠片。”“ 脚本の星の鼓動。”“部員たちの友情。”……この言葉を絵にして、読者が想像(イメージ)できれば漫画(・・)で使えるんじゃないか?うん、これはカラーまで温めておく題材にしておくか。1ページセリフ無し(・・・・・・・・・)のカラーとか前代未聞だと思うが。

 ともあれ、俺はポケットからスマホを取り出し、ハイヤー担当の人に電話を掛け、帰宅の準備を整えたのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~中華料理屋~

 

 舞台稽古を終え、私は奏さんと中華料理店の個室の椅子で、対面になるように座っていた。ちなみに私と奏さんは、外に出る時は変装として帽子を被り伊達眼鏡をかけています。

 

「いつも思いますが、変装する意味あるんでしょうか?」

 

 私たちは伊達眼鏡と帽子を取りながら、そう呟く。

 私は一度も声をかけられた事はないので必要はないと事務所に言ったのだが、外に出る時は基本変装をして下さい。という事らしい。

 

「私は一応かしら。でも、加奈ちゃんは必要だと思うわよ。加奈ちゃん街中で露見したら大変なことになりそう。あと、旦那さんも必要になりそうね」

 

 奏さんは、ふふ、と笑った。

 でも確かに、私はともかく、翔太君が街中で露見したら大変なことになりそう。人気や肩書きも凄いしね。

 ともあれ、飲み物や料理がテーブルの上に並べられていき、私と奏さんはそれを口にしながら会話をする。

 

「あと1公演で“星の鼓動”の舞台も終わっちゃうのね。少し寂しいわね」

 

「たぶんですが、奏さんは舞台のオファーが来ますよ。翔太君の脚本には、奏さんはぴったりですから」

 

 そう、翔太君は2週に1本というペースで脚本を書き、オファーしてくれた監督に送っているのだ。

 舞台で“友情”になれば、翔太君の脚本になるのが必然になりつつある。そして翔太君の作品では、奏さんは役に凄く嵌まっているのだ。

 

「そうかしら?でも私以上に、加奈ちゃんも役に嵌まっているわよ」

 

「そう、なんでしょうか?でも、そうだと嬉しいですね」

 

 それから、楽しく談笑しながら奏さんと食事をし、翔太君と合流して奏さんと一緒に年を越した。今では、奏さんは私たちの“お姉さん”的存在だ。

 私たちはこれからも、『舞台と声優』『漫画家と脚本』をしっかりこなし、経験を積み重ねていこうとお祈りをしたのだった。




街中では、加奈ちゃんと翔太君の変装は必須ですね。まあ、近場の移動だけなら何とかなると思いますが。
そして奏さんは、加奈ちゃんと翔太君のお姉さん的存在なんです(^O^)
てか、今後も関わってくるオリキャラでもあると思ってる作者です。ちなみに、加奈ちゃんは声優のお仕事も継続中です。加奈ちゃんと翔太君のスペック高いなぁ。

ではでは、次回もよろしくお願いします<m(__)m>

追記。
合流した翔太君は、私服に着替えてますね。
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