バクマン。~未来へ向かって~   作:舞翼

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投稿が遅れてごめんなさい。でも、頑張って書きました。


私たちの道標

 2月12日。

 今日は、新連載+NATURAL(プラスナチュラル)の見本誌の掲載日である。表紙は+NATURAL(プラスナチュラル)で、センターカラーはCROWであるので、新妻エイジ号と言ってもいいだろう。ともあれ、誌面に秋名愛子の名前が印字してあるという事は、原作者を霞ませないようにする編集部の配慮なのだろう。両作画とも新妻エイジなのだから。

 

「邪道の王道ってことか」

 

 俺はソファに座りながら、手に取った+NATURAL(プラスナチュラル)の掲載ページを見て呟く。

 +NATURAL(プラスナチュラル)は、1話目は崩しているが、内容は王道って感じだ。まあ、続きが気になる展開で、色々な物を生ませている。ま、解り易く言うならば、ポケモン的な漫画だ。また、打ち合わせで吉田さんから聞いた所、平丸さん作の“ラッコ11号”がアニメ化するらしい。

 その時、2つのコーヒーカップをテーブルの上に置き、隣に座った加奈がもう1つの見本誌を手に取り+NATURAL(プラスナチュラル)のページ見る。

 

+NATURAL(プラスナチュラル)は皆の作品の上をいきそうだね」

 

「だな。+NATURAL(プラスナチュラル)とCROWは同レベルだろうし」

 

 まあでも、俺は自分のスタイルを守って作品を書くだけだ。周囲の事を気にしすぎると、本末転倒に成りかねない。欲を言えば、連続で1位が続けば嬉しいんだが。ちなみに今週の本ちゃんは、“ダブルダンク”が1位だ。

 

「そういえば、加奈はまた舞台が決まったんだって?」

 

 加奈は、俺を見て笑みを浮かべる。

 

「うん!翔太君の脚本《――私たちの道標》の舞台から声がかかったんだ!」

 

 舞台役者の中には“大川奏さん”も居るという事だ。なんつーか、加奈が演じる舞台では、奏さんが居るのは必然になりつつあるらしい。ちなみに、加奈は巫女役で、奏さんは主人公役らしい。それに《――私たちの道標》では、巫女と主人公が幼馴染という重要な役割がある。

 《――絆、永遠と共に》と《――私たちの道標》は酷似する所もあるので、《――絆、永遠と共に》のヒロインと親友を演じた、加奈と奏さんは抜擢されたのは必然だったのだろうか?……いや、たぶん、知らんけど。

 

「あと、『ドラマに出ないか?』ってオファーがあったりするんだ」

 

 加奈の演技力はかなり高い。ドラマのオファーがあっても不思議はない。舞台女優=テレビ女優。の構図ができてしまうのかも知れんし。

 

「でも、舞台はOKだけど、テレビはNGなんだろ?」

 

 加奈は、困ったような表情をする。

 

「そうなんだけどね、ドラマの監督さんが『南波さんを役に抜擢したい』っていうオファーが凄くて」

 

「……そうか。俺は加奈の意見を尊重するぞ」

 

 まあ確かに、監督の気持ちも解らなくはない。

 加奈の人気を考えれば、ドラマの視聴率は跳ね上がるに違いないだろう。んで、監督の狙いはこれも含めての抜擢なのだろう。

 加奈は、「でもね」と前置きをし、

 

「でも私は、舞台と声優だけに絞るつもりだよ。ドラマに出るのは、ちょっと抵抗があるし」

 

 「舞台は公演のお客さんだけにだけど、ドラマは全国放送だしね」と、加奈は苦笑した。

 俺も「実は」と言ってから、

 

「俺も、テレビ出演のオファーが結構きてるらしい。……まあ、受けるつもりはないんだけど」

 

 一番の要素は“面倒くさいから”なんだが。てか、写真ならまだしも、全国放送で顔を晒すとか無理である。

 加奈は、俺の考えを読んだように苦笑した。

 

「翔太君は、テレビにはかなり抵抗がありそうだもんね」

 

「おう。コミュ症の俺にはハードルが高すぎるしな」

 

 まあ、胸を張れる理由じゃないんだが。俺、基本はインドア派だしなぁ。つーか俺たち、『漫画家』と『声優』にプラスして、色々な仕事を引っ張りすぎな気がするんだが……まあでも、有り難い事なんだけどね。

 そして加奈は「ふふ、そうだね」と笑った。

 

「そういえば、聞くのは忘れてたけど新年会はどうだった?」

 

「アニメ会社の人に囲まれて最悪だった」

 

 俺は言葉を続ける。

 

「まあでも、新年会のお陰で漫画のネタを入手できたのは感謝してるけど」

 

「漫画のネタ?」

 

「おう」

 

 と言い、俺は思い付いた漫画のネタを加奈に話すと、加奈は驚いたような顔をした。まあ確かに、1ページ絵だけのカラーとか前代未聞だしなぁ。

 

「でも、面白い試み(斬新な試み)でもあると思うよ。アンケートにどう響くかわからないけど、私は好きだなぁ。そういうアイデアは、読者の想像を膨らませることができると思うから」

 

 加奈は「編集部の皆さんは、ビックリするだろうね」と言い、加奈は笑みを浮かべ、俺も「だな」と頷いた。つか、俺の仕事場には、亜城木君の高木君から手紙が届いていた。

 内容は、『“走れ大発(ダイハツ)タント”が連載になったので、僕は見吉加耶さんと結婚が決まりました。もし宜しければ、柏木翔太様、柏木加奈様にご出席して頂ければ幸いです』という事らしい。

 この事を加奈に話すと、

 

「もちろん参加するよ」

 

「ああ、俺も参加するよ。招待状には“参加”で送っておくよ」

 

 加奈は「うん!」と頷いた。

 

「結婚式かぁ。私たちも挙げる?でも、身内で集まって宴会的なことはしたんだよね」

 

「まあ、アレが身内での結婚式的な感じでもあったしなぁ。俺はアレだけで十分だったりするんだよな」

 

「でも、ウエディングドレスは着たいかも」

 

 加奈はそう呟く。

 まあ確かに、女の子にとってウエディングドレスは憧れ(特別)でもあったりするのだろう。

 ――それならば、

 

「じゃあ、今度の休みの時に写真を撮りに行こうぜ。俺も記念写真は欲しいし。カタログも会場から送ってもらうか」

 

「ホント!楽しみだなぁ」

 

 ともあれ、俺たちの休日の予定が決まったのだった。

 吉田さんに聞いた所、“ダブルダンク”の累計部数が、2000万部を超えたらしい。名作漫画って言ったら、億単位だよなぁ。まだまだ道程は遠いと思った俺であった。




うーむ。翔太君と加奈ちゃんはどこに向かっているのだろうか?てか、二人ともかなりの人気である。ある意味、亜城木夢叶と夢を叶えてるちゃってるよね(^_^;)

ではでは、次回もよろしくですm(__)m

追記。
加奈ちゃんは、声優のオファーもきてますね。
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