2月12日。
今日は、新連載
「邪道の王道ってことか」
俺はソファに座りながら、手に取った
その時、2つのコーヒーカップをテーブルの上に置き、隣に座った加奈がもう1つの見本誌を手に取り
「
「だな。
まあでも、俺は自分のスタイルを守って作品を書くだけだ。周囲の事を気にしすぎると、本末転倒に成りかねない。欲を言えば、連続で1位が続けば嬉しいんだが。ちなみに今週の本ちゃんは、“ダブルダンク”が1位だ。
「そういえば、加奈はまた舞台が決まったんだって?」
加奈は、俺を見て笑みを浮かべる。
「うん!翔太君の脚本《――私たちの道標》の舞台から声がかかったんだ!」
舞台役者の中には“大川奏さん”も居るという事だ。なんつーか、加奈が演じる舞台では、奏さんが居るのは必然になりつつあるらしい。ちなみに、加奈は巫女役で、奏さんは主人公役らしい。それに《――私たちの道標》では、巫女と主人公が幼馴染という重要な役割がある。
《――絆、永遠と共に》と《――私たちの道標》は酷似する所もあるので、《――絆、永遠と共に》のヒロインと親友を演じた、加奈と奏さんは抜擢されたのは必然だったのだろうか?……いや、たぶん、知らんけど。
「あと、『ドラマに出ないか?』ってオファーがあったりするんだ」
加奈の演技力はかなり高い。ドラマのオファーがあっても不思議はない。舞台女優=テレビ女優。の構図ができてしまうのかも知れんし。
「でも、舞台はOKだけど、テレビはNGなんだろ?」
加奈は、困ったような表情をする。
「そうなんだけどね、ドラマの監督さんが『南波さんを役に抜擢したい』っていうオファーが凄くて」
「……そうか。俺は加奈の意見を尊重するぞ」
まあ確かに、監督の気持ちも解らなくはない。
加奈の人気を考えれば、ドラマの視聴率は跳ね上がるに違いないだろう。んで、監督の狙いはこれも含めての抜擢なのだろう。
加奈は、「でもね」と前置きをし、
「でも私は、舞台と声優だけに絞るつもりだよ。ドラマに出るのは、ちょっと抵抗があるし」
「舞台は公演のお客さんだけにだけど、ドラマは全国放送だしね」と、加奈は苦笑した。
俺も「実は」と言ってから、
「俺も、テレビ出演のオファーが結構きてるらしい。……まあ、受けるつもりはないんだけど」
一番の要素は“面倒くさいから”なんだが。てか、写真ならまだしも、全国放送で顔を晒すとか無理である。
加奈は、俺の考えを読んだように苦笑した。
「翔太君は、テレビにはかなり抵抗がありそうだもんね」
「おう。コミュ症の俺にはハードルが高すぎるしな」
まあ、胸を張れる理由じゃないんだが。俺、基本はインドア派だしなぁ。つーか俺たち、『漫画家』と『声優』にプラスして、色々な仕事を引っ張りすぎな気がするんだが……まあでも、有り難い事なんだけどね。
そして加奈は「ふふ、そうだね」と笑った。
「そういえば、聞くのは忘れてたけど新年会はどうだった?」
「アニメ会社の人に囲まれて最悪だった」
俺は言葉を続ける。
「まあでも、新年会のお陰で漫画のネタを入手できたのは感謝してるけど」
「漫画のネタ?」
「おう」
と言い、俺は思い付いた漫画のネタを加奈に話すと、加奈は驚いたような顔をした。まあ確かに、1ページ絵だけのカラーとか前代未聞だしなぁ。
「でも、
加奈は「編集部の皆さんは、ビックリするだろうね」と言い、加奈は笑みを浮かべ、俺も「だな」と頷いた。つか、俺の仕事場には、亜城木君の高木君から手紙が届いていた。
内容は、『“走れ
この事を加奈に話すと、
「もちろん参加するよ」
「ああ、俺も参加するよ。招待状には“参加”で送っておくよ」
加奈は「うん!」と頷いた。
「結婚式かぁ。私たちも挙げる?でも、身内で集まって宴会的なことはしたんだよね」
「まあ、アレが身内での結婚式的な感じでもあったしなぁ。俺はアレだけで十分だったりするんだよな」
「でも、ウエディングドレスは着たいかも」
加奈はそう呟く。
まあ確かに、女の子にとってウエディングドレスは
――それならば、
「じゃあ、今度の休みの時に写真を撮りに行こうぜ。俺も記念写真は欲しいし。カタログも会場から送ってもらうか」
「ホント!楽しみだなぁ」
ともあれ、俺たちの休日の予定が決まったのだった。
吉田さんに聞いた所、“ダブルダンク”の累計部数が、2000万部を超えたらしい。名作漫画って言ったら、億単位だよなぁ。まだまだ道程は遠いと思った俺であった。
うーむ。翔太君と加奈ちゃんはどこに向かっているのだろうか?てか、二人ともかなりの人気である。ある意味、亜城木夢叶と夢を叶えてるちゃってるよね(^_^;)
ではでは、次回もよろしくですm(__)m
追記。
加奈ちゃんは、声優のオファーもきてますね。