バクマン。~未来へ向かって~   作:舞翼

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クラスメイトと同窓会

 ~同窓会当日~

 

 俺と加奈は恋人繋ぎをし、同窓会が開かれる居酒屋に向かって歩道を歩いている。ちなみに、俺が車道側だ。

 

「美華ちゃんたち元気かなぁ」

 

「元気だと思うぞ。てか、連絡はとってなかったのか?」

 

「うん。新しい生活が始まってると思うとね」

 

「まあ確かに、邪魔になったら悪いと思っちゃうしなぁ」

 

 俺の場合は連絡を取る相手はいないんだけど。

 ともあれ、居酒屋に前に到着すると、

 

「――柏木、南波。こっちこっち」

 

 手を振り、男子が俺に声をかける。

 俺は首を傾げ、

 

「加奈。あいつって誰だっけ?」

 

 俺、基本はボッチだったので、クラスメイトの名前があやふやだったりする。

 加奈は「もぅ」と言って、

 

「クラスで人気だった田中君だよ。覚えてない?」

 

「……そんな奴が居たような気がするな。悪い、正確には覚えてないわ」

 

「翔太君、周りには興味なさそうだったもんね」

 

 そう言って、加奈は苦笑した。

 まあ確かに、俺は加奈と一緒に登下校し、漫画を描き、勉強すること以外興味がなかったのかも知れない。

 ともあれ、俺たちは田中の元まで歩み寄る。

 

「もう皆集まってるぜ。後は、柏木と南波だけだ」

 

「お、おう。りょ、了解した」

 

 と言って、俺たちは田中の後追う。

 その間「コミュ症なんだから」と加奈が言っていたのは気のせいだろう、うん。

 それから座敷の扉を開くと、

 

「うわぁ。本物の波木先生じゃん!」

 

「本物の人妻声優(舞台女優)は貫禄あるなぁ。てか、手を繋いで登場ですか!」

 

「柏木君、加奈ちゃん。サイン頂戴!」

 

「今更だけど、結婚おめでとう!」

 

 ……まあうん、クラスメイトの声が凄い。てか「加奈と逃げたいな」と思う俺である。

 でまぁ、加奈と別れ、俺は席に座り質問に答えていく。

 

「へぇ。南波の一言で漫画家になるとはなぁ」

 

「つーか、高校生で連載してたんだろ。大変じゃなかったのか?」

 

「だよな。いつも学校で何か描いてたし」

 

 クラスメイトたちにそう言われて、俺は口を開く。

 

「大変だったけど充実してたよ。連載に限っては、俺だけじゃ無理だったけどな」

 

 連載を続けられたのは、加奈の力が大きいだろう。人間関係(アシスタント)は、コミュ症の俺では限界があっただろうし。んで、俺が加奈に助けられた話をすると「……ブラックコーヒーが飲みたいわ」「……柏木。お前って、砂糖量産機かよ」「……確かに、お前の話は惚気が凄い」という反応だった。

 ともあれ、サインも欲しいというクラスメイトも居るので、俺はマッキーペンを持ち色紙にサインを書いていくのであった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 私が席に腰を下ろすと、隣に座る美華ちゃんが話かけてくれました。

 

「加奈、久しぶりだね!」

 

「久しぶりだね、美華ちゃん。元気だった?」

 

 美華ちゃんは頷く。

 

「うん、元気にやってるよ。てか、加奈が人妻だと知った時は驚いたよ」

 

 「相手は予想通りだったけど」と付け加える美華ちゃん。

 それに、ネットに公開された記事も見たとも言っていました。

 

「そ、そうなんだ。てか、相手はすぐにわかったんだ」

 

「そりゃそうよ。加奈、柏木君とはいつも一緒に居たじゃない。それに周りから見ると、甘い空間が凄かったんだから」

 

 美華ちゃんが言うには、ラブラブオーラって言えばいいのかな。それが凄かったらしい。

 美華ちゃんは、テーブルに置かれたグラスにオレンジジュースは注いでから、口を開く。

 

「漫画家ってモテたりするんでしょ。浮気とか心配じゃないの?」

 

 私は頭を振る。

 

「心配じゃないよ。私、翔太君のことを信じてるし、たくさん愛情をくれるから」

 

「……ま、まさか惚気が入るとはね。でも、正規の夫婦って感じだし。浮気はあり得ないか。――そういえば見たよ。加奈の舞台」

 

 美華ちゃんが言うには『――絆、永遠と共に』の舞台を見たと言ってました。

 

「加奈は凄いよ。人気声優(人妻声優)に舞台女優だもんね」

 

「凄いのかもしれないけど、私は翔太君に比べれば全然だよ」

 

 私は、翔太君の隣を歩くので精一杯だと思ってる。同じ歩幅で歩けるようになるのは、もっと先になると思う。

 

「だから努力あるのみ。翔太君の隣を歩いていても、恥ずかしくない演技ができるようにならないと」

 

「……いや、加奈は十分凄いわよ」

 

 「ホント、妥協しない子なんだから」と言って、溜息は吐く美華ちゃん。

 舞台の話が皮切りになったのか、クラスの女の子が私を囲むように話かけてくれた。でも私の話を聞くと「……加奈ちゃん、その話惚気に近いわ」とか「……正規の夫婦って感じね」とか「声優と舞台。かなりの人気なんだね」という反応ばかりでした。

 数十分話していた時に「どこかに行こうよ」という案が出たが、私はそれを断った。――そう。私は、夢を叶えるまで寄り道なんてできないから。きっと、男の子の間でも同じような話題が出てるんだろうなぁ。と思う私だった。

 

「んじゃ、俺は明日の原稿があるから帰るわ」

 

「私も舞台稽古の復習をしないといけないから、先にお暇するね」

 

 そう言ってから、帰りの支度をした俺と加奈は席から立ち上がり、靴に履き替え同窓会場を後にした。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~帰り道~

 

 俺と加奈は、恋人繋ぎをしながら歩道を歩いている。

 

「クラスの皆、元気そうだったね」

 

「そうだな……俺の場合は、色々と曖昧な部分があるんだけど」

 

 まあ、顔と名前が一致しなかったが殆んどだったけど。ともあれ、こうして同窓会が幕を下ろしたのだった。




バクマン。小説、中盤と少しくらいまで来ましたね(たぶん)
まあ、これからマンネリ化しないように気をつけていきませんと。てか、ネタが被ったりしたらごめんなさい。

では、また次回(@^^)/~~~

追記。
同窓会では、指輪を嵌めてます。
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