バクマン。~未来へ向かって~   作:舞翼

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更新が遅れて申し訳ない(>_<)
再び、オリキャラ登場です!


――絆と友

 ~仕事場~

 

 俺は現在、対面でソファに座り打ち合わせをしていた。

 

「柏木君。今週の順位は2位だ」

 

「2位、ですか。1位は?」

 

「1位はCROWで、10票差だ」

 

 先週は“ダブルダンク”が1位で、今週は“CROW”が1位ということになる。あれだ、1、2位は“ダブルダンク”“CROW”が独占状態ということになる。前回の例もあり、編集部は色々と大変だとか。

 

「順位はその辺で忘れて欲しい。――今日は、柏木君に朗報があるんだ」

 

「何でしょうか?」

 

「うむ。先方のアニメ会社が『――絆、永遠と共に』の2期、3期、劇場版を放送したいそうだ」

 

 マジか。……つか、劇場版の放送とか、理解が追いつかないんだが。いやだって『――絆、永遠と共に』は、暇潰しに描いていた漫画だし。

 吉田さんが言うには、もし“了承”となれば、アニメを作る会社は前回と同じになるということ。で、決定となったら、アニメ会社が仕事場に挨拶に来るらしい。

 

「その件は“了承”で大丈夫です。でも、かなり間が空きましたね」

 

「Fateの後番だから、仕方ないとしか言いようがないな」

 

 確かに、Fateシリーズは10先品ほど放送していたのだ。なので、間が空くのは必然なのかも知れない。

 

「それにしても、完結漫画の続編が決まったことに驚きですよ」

 

「そうだな。だが、コミックスが売れている漫画であり、前回のように重版が掛かった例もある。アニメ続編の声が掛かったのは必然だったのかも知れんな」

 

 吉田さんは「それでだな」と言って、言葉を続ける。

 

「希望とかあるなら上に伝えるが、何かあるか?」

 

「特にはありません」

 

 あいつなら、実力で役を勝ち取るだろうし。ちなみに、加奈の演技力は群を抜いている。

 実力主義の世界で生き残っているのがその証拠だ。

 ともあれ、俺は原稿を吉田さんに渡し、吉田さんは参照した茶封筒に原稿を入れ、打ち合わせが終わったのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~オーディション会場、控室~

 

「おはようございます」

 

 私が控室に入ると、室内が緊張に包まれる。……何か私、場違いな気がするんだけど、気のせいかな?

 ともあれ、耳を澄ませると「南波加奈よ」「彼女が葵役を希望するなら、葵役は彼女で決定ね」「楓役には佐藤綾も居るんでしょう」「彼女たちの演技力は反則よね」等の声が聞こえてきます。

 そんな時、佐藤綾ちゃんが私の所まで歩み寄って声を掛けてくれました。

 綾ちゃんは、先程声優さんたちが言っていたように、1期で楓役に抜擢された声優さんです。

 

「加奈ちゃん。こんにちは」

 

 私は笑みを浮かべ、

 

「こんにちは、綾ちゃん」

 

 綾ちゃんの演技力は皆さんの頭一つ抜けてる。私は彼女に追いつくのに精一杯だ。ちなみに、綾ちゃんは女優としても活動しています。

 そして、私と綾ちゃんは、世間話に花を咲かせるのでした。

 

「今日は、舞台稽古だったの?」

 

「うん、稽古終わりに来たんだ。そろそろ、次の舞台も本格的に始動だからね。――綾ちゃんは写真撮影後?」

 

「そうだよ。私の方も、第二弾の写真集を出そうか。っていう話になってるの」

 

 確かに、綾ちゃんの写真集第一弾は、かなりの売り上げだったと聞いてます。女優業でも、頭一つ抜けてるとか。

 

「加奈ちゃんは、写真集とかの話はないの?」

 

「話はあるらしいけど、私と旦那さんがNGを出してるの。それに、マネージャーさんが鉄壁防御を敷いてるの」

 

 噂では、マネージャーさんが遠回しに潰してくれているらしいです。確かに、私が写真集は抵抗がありますし。

 

「そっかー。加奈ちゃんはスタイルが良いのに残念」

 

「そうかな?」

 

 私と綾ちゃんを比べると、モデル女優として圧倒的な差が出るのは確か。てか、翔太君の反対意見が凄そう。

 すると「それではオーディションのご説明を致します」と、スタッフさんがそう言い、席に着席した私たちにスタッフさんが台本を渡して回る。

 オーディションの方法は、マイク正面に立ち、カメラの赤いランプが点灯した所で演技をお願いします。ということ。

 順番になり、ドアを開けたスタッフさんが「南波加奈さん。お願いします」と言った所で、私は隣に座る綾ちゃんに向けて笑みを浮かべる。

 

「じゃあ、いってくるね」

 

 綾ちゃんも微笑み、

 

「うん、いってらっしゃい」

 

 と、見送ってくれました。

 席を立ち、ドアを開け廊下に出てアフレコ室に入ると、部屋の向こう側には音響、監督、プロデューサーさん。

 オーディションが始まり、私は所属事務所名と名前を告げて、台本を開き読み始める。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~音響室~

 

「……凄いですね、彼女。さすが“舞台女優(二大声優)”といったところでしょうか」

 

 席に座りヘッドフォンを肩耳に押し付けて、音響担当がそう呟く。ちなみに、もう一人は『佐藤綾』のことである。

 すると、後ろに立つ監督が、

 

「そうですね。やはり彼女は、声優としての演技もおそろしく巧いです」

 

 「ほぼ決定ですね」と、監督は苦笑した。

 監督の予想だと『南波加奈』以上に葵役の適任者は居ないだろう。そして、加奈が「ありがとうございました」と一礼した所で演技は終了した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 オーディションから数日後、事務所宛てに合否通知が送られてきていました。

 私はそれを社長から受け取り、席に座って封を開ける。中には二つに折られた白い紙があり、私はそれを広げて内容を見ます。

 そこには『“――絆、永遠と共に。”の葵役に、南波加奈さんを抜擢します。本日から、よろしくお願いします』と明記されていました。

 私は内心で「やった!」と喜びました。だって、波木歩夢原作に声を当てることができるのだから。また、綾ちゃんからの電話で『楓役、受かったよ!』とあって、私も『葵役受かったよ。また一緒に頑張ろうね』と通話をしました。

 ――《3期》《劇場版》も同じ声優が声を当てることが決まっていて、私が驚くのはまた別のお話。




綾ちゃんは、加奈ちゃんと同等の影響を持っていますね。で、美保ちゃんと同じく親友?いや、戦友に近い感じです。
でも、同期と比べると二人は頭一つ飛び抜けてるんだよなぁ(^_^;)

では、また次回(@^^)/~~~

追記。
――絆、永遠と共に。は、1期でも凄い反響を起こしたアニメでしたね。2期、3期も、かなり盛り上がること間違いなしです(ご都合主義発動)

追々記。
描写にはありませんでしたが、翔太君とアニメ会社の顔合わせは終わってる設定です。
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