17巻の七峰君の回はどうしよっかなぁ。もしかしたら、流す程度終わるかもですが、ご了承くださいm(__)m
~波木歩夢、仕事場~
「あー、負けた負けた。新妻君凄ぇや」
俺はペンを持ち、ネームの清書をしながら呟く。
そう。新妻エイジ作のCROWは、10周連続1位という偉業を成し遂げたのだ。
「でも、翔太君も凄いと思うよ。新妻さんを3票差まで追い詰めたんだもん」
そう言ったのは、向かいのソファに座り、台本を捲っている柏木加奈である。
「そうかも知れんが、負けは負けだしなぁ」
まあうん。俺もここまで負けを引き摺るなんて予想外である。
その時、インターフォンが鳴り響き、加奈に出迎えられ上がって来たのは、今話題になっていた人物――新妻エイジだ。
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「波木先生!こんにちはです!」
俺は椅子から立ち上がり、
「あ、はい。こんにちは」
と、口を開くのだった。
そして、新妻君が開いたページは、ジャックの最後のページに描かれたCROWへのお祝いの挨拶である。
「波木先生の『ありがとうございました。お疲れ様でした』と言う言葉、僕からも言わせて下さい」
新妻君は言葉を続ける。
「僕の方こそ、ありがとうございました。――僕が漫画を描いていて、あそこまで燃えて描けたのは初めてだったです」
新妻君は「感謝しています」と言ってから、ペコリと頭を下げた。
「いえ、こちらこそ貴重な経験をさせて貰いました。また勝負したいですね」
新妻君は頭を上げ、二ヤッ、と笑った。
「そうですか、勝負ですか。僕は、いつでも受けて立ちまス」
……うーむ。ノータイムで挑発が返されるとは。
「といっても、新妻君の作品がないと意味がありませんけど」
「――大丈夫です。次回作ならもう考えてあります」
……はい?作品が終わったすぐなのにもう考えてるの?え、マジで。予想外すぎる。
そして、新妻君からも俺に、挑発?されることになる。
「波木先生。僕からの希望なんですが、僕の作品がダブルダンクと肩を並べるまで、
……新妻君との勝負も、前代未聞と言われてるんですが。てか、これと同等のことをやれと……。
「……前代未聞、ですか」
「はい。前代未聞です」
新妻君は、じっと俺の目を見つめる。
その目は『波木先生なら、できるデス』という意味も込められているだろう。
「――わかりました。近日中に始めます」
「――そうですか。楽しみに待ってます」
この言葉の後に、俺と新妻君は握手を交わす。
それから新妻君は「雄二郎さんが外で待っていますので、スゥイユウアゲインです!」と言ってから、仕事場を後にしたのだった。
新妻君が帰った所で、加奈が仕事場に入って来る。きっと加奈は、話の邪魔にならないように仕事場の様子を窺っていたのだろう。
「翔太君翔太君。新妻さんと凄い約束してたけど、大丈夫なの?」
「ああ大丈夫だ。国際大会を終えたら、○○編を始めるよ」
これは、CROWを本当の勝負の日で抜き差したら、差を開かせる為に考えていた話だ。
だが、CROWに負けたことによってお蔵入りになっていたが、ここで表舞台に出すとしよう。
「ふふっ、そういうことか。私も楽しみっ」
どうやら、加奈は俺の意図を読んだらしい。
まあ確かに、ダブルダンクは加奈も関わっている作品なので、どういう意図なのかが、すぐに解ったのだろう。
「まあ頑張るよ。楽しみにしててくれ」
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~少年ジャック編集部~
「今週もダブルダンクが1位、ですか。もう5周連続で1位ですよ」
「なんていうか、CROWの再現を見てる気分だな、これ」
服部と雄二郎は、椅子に座りPCの液晶を見ながら呟く。
そう。翔太が現在実行しているのは――――
「……次週の読切枠どうすっかなぁ。ダブルダンクと比べると、パッとしない作品ばっかなんだよなぁ」
雄二郎は溜息混じりで呟いた。
それを聞いていた服部は、
「……さすがに、ダブルダンクと比べるのは酷じゃありませんか?あの作品の上なんて、現状じゃCROW以外にはないと思いますよ」
「それも、たったの3票差だもんなぁ」
雄二郎は再び溜息。
そう。CROWの連載が終了した為、用意されている読切枠は3本だが、全ての作品はダブルダンクと比べると霞んで見えるのだ。
「ホント天才だよな、新妻君と波木君」
「そうですね」
雄二郎の言葉に同意する服部。
「もうこうなったら、超新星に期待するしかないのかねぇ」
ほぼ投げやりな雄二郎である。
まあでも、気持ちは解らなくもない服部である。
「そうですね。新人で連載を立ち上げても、3週程度で打ち切りになるのは目に見えてますからね」
特に学園もので連載になった場合、読者はダブルダンクと比べると思うので、1週で打ち切りになる可能性も否めない。
「だよなぁ。それに、中堅の漫画もしっかりしてるしな」
「ますます新人枠が厳しくなりますね……」
そしてこれから、翔太の独壇場が始まるのは、少年ジャック編集部は知る由もないのだった――。
CROWの最終回はダブルダンクとは違う号だったので、CROWは完全に他作品を抑えた事になります。
追記。
まああれですね。翔太君はCROWとの勝負が終わったのでのんびりやろうとしていましたが、エイジの提案でCROWとの勝負で出すはずだった、反省(修行)+必殺技の習得編を出す事にしました。
追々記。
CROWとダブルダンク、他作品の最初の頃は、1、2、3位の奪還戦でしたが、今後を賭けた勝負が残り10週になったので、そこからは全力勝負でした。