マーダーゲーム ~集められた十人~   作:MOGIぴー

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第1話 動揺

甲高い声で、僕は目を覚ました。

思うように体が動かない。かなり、疲れているのだろうか。

そうではなかった。

体は椅子に鎖で縛りつけられていた。身動きは全くとれない状態だった。

僕は首を曲げて、周りに目をやった。

円形に椅子が内側をむいて並んでいて、その椅子ひとつひとつに人が縛り付けられている。

「ちょっと! なんなのこれ!」

先ほどの甲高い声の主だった。会社員のような女性が、叫んでいる。

その女性の叫び声で、周囲の人々も目を覚まし始めた。

そして、椅子や鎖を見るなり、騒ぎ始める。

「一体、ここは…?」

「どうなってるんだ、これは」

全員が起きた頃、突然、天井から声が発せられた。

まるで、ヘリウムを使ったような声だ。

「やぁ、諸君」

大部屋に声が響く。

「お前、俺たちをこんなところに集めて何しようってんだ?」

大柄な男が天井に向かって吠えた。

声の主は言う。

「今から、諸君には、デスゲームをしてもらう」

大部屋に沈黙が走る。

「ここに集っている十人の中に一人だけ、私が送り込んだ殺人鬼が紛れている。その殺人鬼は一日に一人ずつ、参加者を殺していく。残りの九人は全滅する前に、殺人鬼を見つけ出して、殺さないといけない」

そしてまたどよめきが起こる。

「まぁ、簡単なルール説明はこんなものだ。もちろん、逃げ出そうとした奴は…、どうなるかわかってるよな?」

声には、憎悪のようなものが込められている。僕を含めた、椅子に囚われた十人を威圧した。

「さて、ところでこの大部屋だが、あと五分で爆発するぞ?」

「何っ!?」

僕の頭の中は白くなる。

「では、デスゲームで待っている。もちろん、この試練で生き残ればの話だがな」

声はそこで途絶えた。

僕は必死に、力を入れるが鎖はビクともしない。

「一体、どうなってるの」

隣で、同い年くらいの女性が体を揺らしている。

その女性の横顔。僕にはなぜか見覚えがあった。

しかし、今は考えている暇はない。

鎖を外すことだけを考えるんだ。

ふと、自分の椅子の鎖がゆるんで、床に落ちた。

なぜかは分からなかったが、今は他の人たちを助けることが先決だ。

床に鍵が落ちている。そのカギを拾い上げると、隣の女性の座っている椅子の後ろを探した。

南京錠が見つかった。鍵穴に鍵を差し込んで回す。すると、鍵は外れ、鎖がゆるんだ。

「は、外れた!」

「どこか他にも鍵があるはず。これを使って、他の人たちの鍵を外してあげてください」

僕は持っていた鍵を女性に渡した。

「あ、はい!」

女性は隣の椅子の後ろへ行った。

僕は、大部屋の壁沿いを歩いて、鍵を探すことにした…。

 

 

 




生配信アプリを始めた、MOGIぴーです。
人狼ゲーム放置で、新しいデスゲームを始めてしまう作者←
今回はかなり長くなりそうです。
さて、主人公と九人はあの部屋から脱出することはできるのか。
そして、紛れ込んだ殺人鬼は誰なのか。
また、不定期に投稿しますので、よろしくです。
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