新しい世界で共に   作:お芋ちゃん

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何時間かぶりです。お芋ちゃんです
前編実は投稿遅かっただけで、とっくに出来てはいましたので、後編がすごく早くなりました

長々と書いても面白いことは無いので


お話をゆっくりどうぞ


あっハッピーハロウィンです(現在日時10月31)


【2】出発 後編

朝 私は、自分の目覚ましの頭に響く音で目が覚める

 

「うるっっっっっっせぇ!」

 

目覚ましを叩き壊して布団から起き上がる

壊したことに気づいて少し焦ったが今日からこの目覚ましを使うことがなくなるのだ

 

……私は今日この家を出ていく

 

今日は15歳の誕生日

教会に行き、魔法を使えるようにしてもらうのだ

 

私は着替えてリビングに降りる

 

母「おはよう、誕生日おめでとういよいよ今日でしばらくお別れね」

 

少し寂しそうなお母さんの笑顔をみて私は少しこの家を出ていくのが寂しく感じた

いつも通りの朝ごはんを食べていると、リビングの扉が勢いよく開いた

 

「まだいるか!?」

 

私とお母さんは声と音に驚いて同時に振り向いた

 

 

 

 

そこにいたのはお父さんだった

 

母「今日帰ってこれないんじゃなかったの…?」

 

お母さんは今日お父さんが帰れないときいていたみたいで私よりも驚いていた

お父さんは走ってきたのか、息を切らしながら答えた

 

父「娘の15歳の誕生日に顔を見せない父親がいるとでも思ったのか?」

 

お父さんは笑顔で私の方を見た

私は何ヶ月かぶりにお父さんを見たのでだいぶ印象が変わっていた

 

髪の毛がだいぶ少なくなり、白髪が増えた。

顔は少しふけていてもやさしそうな顔をしているのは変わっていなかった

 

「お父さん…私ね、お父さんみたいに強くなりたいんだ。

皆を守れる、大事な人を守る強い人に」

 

私は真剣に自分の夢をお父さんに話した

あまり時間がない、その中で私は一番伝えたかったことを伝えたのだ

 

もっといろいろ話したいことはある、もっと家族でやりたいこともあった

でも私はもう家を出なければいけない

 

武器や、地球で言うお金など…

必要最低限のものはすべて玄関に用意してある

 

お父さんは言った

 

父「お前ならできるさ、だって俺とお母さんの娘なんだから」

 

そして“少し待ってくれ”といって自室へむかった

 

10分くらい経つとお父さんが降りてきた。

何かを手に持っている

“これをもっていってくれ”といって私にハンカチを渡した

 

青色で無地のワンポイントで赤い花が刺繍されている

 

前世で私の親友がつけていた髪ゴムと“全く同じ”赤い花が。

 

 

 

お母さんとお父さんは時間になるまでずっといっしょにいた

私が家を出て、町の出口を出るまでずっと

 

 

 

________________________________________________________________________

 

 

町を出て一時間

 

私は教会の中にいる

今はシスターの準備を待っているのだ

 

ガチャリ と音を立ててドアが開く

 

シ「お待たせいたしました。今準備が終わりましたのでこちらの部屋へ来てください」

 

と私を部屋へ案内した

 

 

部屋の中には机と椅子があり、机の上には丸い水晶みたいなものがある

 

シ「どうぞこちらに触れてください」

 

私は“これだけでいいのか”と思いながら椅子に座り机の上の水晶に触れる

 

シスターが何かつぶやくと当然水晶が割れた

 

私は驚いて椅子から転げ落ちた

シスターさんはそんな私よりも驚いていた

すこし固まっていたシスターさんだが、はっとした後に私の方を向いて

「大丈夫ですか?」と手を差し出した

 

私は“大丈夫です”といって立ち上がった

 

「なんで水晶が割れちゃったんでしょうか…」

 

私が質問をするとシスターさんはゆっくりと口を開いた

 

シ「前にもこんなことがありました、けれど…今でも原因が不明です」

 

といった

もしかして魔法が使えないんじゃ…と思っていたが、考えてることが顔に出ていたのかシスターさんは続けていった

 

シ「安心してくださいね、魔法はもう使えるようになっていると思いますから」

 

と、笑顔で言った

ただ教会の中では使わないでくださいと言われたので我慢した

 

シ「魔法が使えるようになると自分の“ステータス”が見れるようになれます

見る方法はただ頭の中でステータスと浮かべるだけで大丈夫ですよ」

 

私は他にもいろいろ説明をされたが、実践しないとわからないとつけたされた

 

教会から出て私は少し歩いた

宿を今日は借りていたのだ、少し前に…

 

宿に戻ると部屋には夜ご飯が置かれていた

白いご飯に美味しそうなお味噌汁、焼き魚なんかもある

 

でもそんなことより、私は部屋に戻って荷物を置き、椅子に座る

 

考えたことは一つだ

 

“ステータス”

 

☆―――――――――――――――――――――☆

                         

  Lv.1 お芋 ( 15 ) 人間 女性         

                         

   HP:300/300  MP:850/850         

                         

   主な魔法属性:水 毒       

 

☆―――――――――――――――――――――☆ 

 

…?“毒”とは?

この世界にそんな魔法属性なかったはずだ

 

それにMPの数値が1000にだいぶ近い

 

「おかしい」

 

そうとしか思わなかった。

ただただおかしい、平均でMPは約400が普通なのだ

 

それよりも高いのは700が一般的だと、親には言われていた

なのに私のMPは“850”…もうおかしいというかなんなのか…

 

まぁおかしいといえば私は前世の記憶が全部残っている時点でだいぶおかしいが

気にしてはいけない、と思い

ご飯を食べることにした

 

 

 

 

 

 

 

家のご飯もおいしかったがこの宿のご飯も美味しい。

何か足りないような、そんな気がするが気にせずに食事をした

 

「あ。そういえば魔法って水あったよな…

試しにお風呂場でつかってみようかなぁ」

 

食事が終わり食器を下げてもらうとすぐに浴槽に向かった

 

もちろん大剣をもってだ。

私は剣をもって目をつぶり、水の球体を想像しながら剣を動かした

 

 

剣を下し目を開ける

 

 

 

 

 

すると目の前には頭の中で思い浮かべていた水でできた球体が浮いていた

 

 

 

 

「…すげぇ...」

 

 

 

「すごいよこれ!!!すごいすごい!!!!」

 

 

 

私はキャッキャッと小学1年生のように騒いだ

初めて魔法が使えたのだ

前世の私の夢がひとつかなったのだ

 

うれしくないわけがない

 

「3人にも見せてあげたかったなぁ」

 

前世の友達、いまは私とちがう世界で過ごしているであろう友達

皆にもよく私は魔法を使ってみたいと喋っていたのだ

 

覚えててくれているのだろか?

 

忘れているだろうか…

 

この世界にいるはずがないと、わかっているのに無理なお願いを考えてしまう

 

【もう一度、みんなに会いたい】

 

この世界で私の意識がはっきりしたときからずっと私は思っているのだ

だって私は初めての心の底から信頼できる友達だったのに

たった1年しか皆といられなかったのだ

 

できることなら今の世界でも皆と一緒に過ごしたかった

もっと遊びたかった

 

 

しょうがないことなのだ

 

 

「やばまた考え込んでた…」

 

私は前世のことを思い出すとしばらくはずっと考え込んでしまう

もう癖なのだ、とあきらめている

 

 

 

もう夜も遅い

 

お風呂に入って私は寝ることに決めた

明日、隣町に行く

 

隣町は大きな町だそうで、冒険をするなら準備するのにちょうどいい

とシスターに言われたのだ

 

ここから片道で三日

 

(あれ?めちゃくちゃ遠くないか…?)

 

体力が足りない私は、たぶん隣町につくのが6日後くらいになるだろう

それでもいかなければならない

 

 

 

 

 

 

“いま”の自分の夢のために。




さぁ遂に1歩踏み出したお芋ですが
次回森の中…どうなってしまうのでしょうか?

ちなみにこの作品は本編作ってる方と相談しながらで制作していますので、おかしな点があったら教えていただけると嬉しいです


ところで2人はいつで会うんでしょうね?


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