新しい世界で共に   作:お芋ちゃん

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こんにちは、お芋ちゃんです。

前回の「出発」前編、後編如何でしたか?
書く私はとても楽しかったです。

今回は森の中のお話です
冒険を初めて1日目…

楽しみですね!

それではどうぞ


【3】森の中、独りきり

強い日差しが顔に当たり、私は目を覚ます

 

ここは宿、家からでて一日目…

 

 

「あぁ...今日から一人か...」

 

 

布団からゆっくりと起き上がり荷物から洋服を取り出す

動きやすい服を自分なりに選んできたつもりである

 

真っ白なシャツ、長い紐が付いた黒色の短パン

シャツの下には黒いネックウォーマー

 

そして前世でもよく来ていた、【青いパーカー】

 

これは私たち仲の良かった4人でおそろいの色違いで買った、前世のお気に入りのパーカー

と同じ色のものである

 

素材はもちろんこの世界のものなのでまったくもって違うけれど…

 

 

 

着替え終わった私は荷物をもち、宿を出る

今日からすぐにこの町で食べ物や、ちょっとした生活に必要なものをそろえて

この町を出る。

 

そして遠くにあるが隣にある町に向かう

もちろん一人で、だ

 

まだ私には仲間がいない

倒れたときに、助けられるのは自分しかいないのだ

冒険は慎重にゆっくり進めていこう

 

全ての支度を終え、私は町をでた

 

数分歩くと森の前にでた

隣町に行くにあたり、一番の難関がこの森から迷わずに抜け出すことだ

 

この森には1から30までのレベルの魔物が出る

…と町の人が言っていた

入って最初はレベル10までのスライムだけが出る

 

しばらくは森の入り口付近でこのスライムを倒せばいいレベル上げになると教えてくれた

 

まだ私はレベル1なのでスライムでも油断大敵だ

 

 

私は大剣を取り出し、警戒しながら森の中へはいって行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

「疲れた...少し安全なところで休むかなぁ…」

 

 

先ほど周りのスライムを全滅させたところの近くの木の根元に座り

町で買ったおにぎりを食べる

 

私はこの世界の食べ物が前の世界と似たようなもので安心している

このおにぎりの中身は辛子明太子だ

 

辛い物がまえから大好きなので、前の世界ではあの【デスソース】も普通に食べることができた

 

 

 

そんなことよりだいぶスライムを倒して、レベルがすこしでも上がっているのかが一番気になっている

 

 

「ステータス」

 

私が口に出すと目の前に自分のステータスが表示される

 

 

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Lv.18 お芋 ( 15 ) 人間 女性

 

HP:290/380 MP:850/850

 

主な魔法属性:水 毒

 

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ちょっとだけレベルが上がっている

 

自分のこの剣や、魔法のおかげだ

この剣は自分しか使えない

私以外が持つと重すぎて持てなかったり、変な方向に剣を振ってしまうのだ

 

もちろん私がほかの人の武器をもっていても同じことが起こる

 

この世界は自分が使える武器が決まっている

 

これも多分“生まれたときから”

 

 

短剣も私以外の人は使えない

 

 

それと魔法攻撃の水、毒は今日使ってみてわかったことがある

 

この世界の普通の属性である私の魔法属性【水】は大剣でしか使えない

短剣では水属性の攻撃が一切行えない

 

ただし、魔法属性【毒】は水とは違い大剣では使えず短剣で使える

 

しかしこの【毒】は一体何なのだろうか?

この世界では普通ではないはずの属性である

 

 

 

 

最近思っていることがある

私はなぜか、前世の記憶がありMPの数値や魔法の属性がおかしいのだ

 

もしかして転生したことがなにかすべてにかかわっているのか

 

あの事故はただの事故だと思っていたが本当はなにか理由があったのか

 

 

 

…もしかしたら、“3人とも”私と同じく転生をしていて

同じ世界で過ごしているのかもしれない。

 

でも、もしそうだとしても私には生まれ変わった顔や姿、声なんかわかるわけがない

 

何かでわかるといいのだが…

まず、この世界に転生していたらの話だ

 

 

 

 

「もし皆この世界にいるなら、また皆で遊びたいなぁ」

 

「仲間にして四人で冒険もいいかも」

 

 

 

 

なんてことを考えながら私は眠ってしまっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「んあぁ??」

 

目を覚ますと夕方

 

疲れてぐっすりと眠ってしまっていたのだ

 

森の入り口からあまり私は移動してなかったので焦って荷物を持ち、早歩きで進んだ

 

「やばいやばい!せめて穴倉みたいなの見つけて夜はそこで寝よう!」

 

 

 

夜の森は昼の森よりも危ない

モンスターが活発になるのだ。

そんな中にレベル20にも届いていない私がいたらすぐに死んでしまうだろう

 

焦りと不安で冷静な判断ができない私は森の奥へとどんどん進んでゆく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

家や宿よりは小さいが一晩くらいなら寝泊まりできる穴を見つけた

 

もうだいぶ暗いのでそこに飛び込むようにして入った

 

 

 

「いやー…油断して昼間に爆睡するとは…」

 

 

 

荷物を置いて、荷物の中から武器を取り出す

 

大剣はだいぶ傷がついて汚れている

今までの人生でこんなに刃物を振り回したことは初めてだ

 

明日のためにも剣の手入れをしなくてはならない

いざという時に使えないと私が困るからだ。

明日も、明後日も…冒険してるときはずっとつかうだろうから相棒と呼んでもいいものだ

 

手入れを一通り終えたら明日のために睡眠をとろう

体力がない分私にはたくさんの休憩が必要で、一日中動き回ることができない

でも早く森を抜けたいので進めるところまで進みたいのだ

 

なので夜はしっかりと睡眠をとろうと思う

 

 

「町に着いたらまずは宿かなにか泊まれる場所探そう...」

 

 

そんなことを考えながら私は武器の手入れをする

 

 

 

 

 

しばらく剣を綺麗にしているとなにやら外が騒がしい

 

様子を見に行きたいが、私は夜だしレベルが低いので危険かもしれない

 

「ガサガサ」と揺れる草の音、時々聞こえるモンスターの声

 

私は怖くなり穴の一番奥に潜った

安全なのは確認済みだったからだ

奥まで来ると音はあまりきこえなくなる、けれど土の匂いは鼻に残りそうなくらいに強い

 

でもあまりわがままなことを考えても仕方がない

武器をしまい

 

そのまま荷物を枕代わりにして私は瞼を閉じた

 

初めての一人旅、慣れないことが多くて私は怖かった

前の世界では旅をすることなんてなかった

この年齢では学校に行っているのだ、しかも15歳なら中学3年生だ

 

冒険なんてするはずがない

 

(早く、町に行きたいな…)

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えながら、私は深い眠りに落ちた。




はい。お芋ちゃんです。
読んでくださりありがとうございました

皆さんは森の中、独りきり…なんてことありませんよね?
え?ありますか?
大丈夫でしたか…?

まぁ、そんな事は置いておいて…

次回も大体は考えております
更新は本編と合流するまでは【完成したら】投稿することにしていますので、よろしくお願いします。


それではまた次回!お芋ちゃんでした!(本日三回目)

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