第1話
私は
昨今のライトノベルではこのように始まる主人公は総じて普通ではなく、異常であり、非常に愉快である。
だからといって私が異常かといえばむしろ特殊であり、愉快かと問われれば私の現状は不愉快である。
私はいじめにあっている。詳しくはここでは語らないが原因は自他ともに認める私の容姿の可愛さからだ。
そんな私は授業に出ることなく、妹のような恋人である後輩で家族、琴音と朝から放課後まで学校の図書館で読書をするのが学校で不遇な私達の学校に通う唯一の理由であった。
…なのだが、今の私達は読書どころではなかった。
本来一時間目の授業が始まる時刻であるはずなのに、私と琴音のそれぞれのクラスの
「君たちはいつまでそうしているつもりなんだい?ボク達は君たちとも一緒に過ごしたいんだ。
ほら、一緒に戻ろう?」
優しげな笑顔を向けて話してくるのは学業優秀、容姿端麗、文武両道なイケメン、
私はこいつが嫌い。誰に対しても笑顔なのが気持ち悪くて、仲がいい訳でもない私達に馴れ馴れしくて、別に欲しいとは思わないが私達の持たない家族に友人、仲間という言葉を簡単に使うこいつが嫌い。
「嫌。教室に行ったところで私も琴音もいじめられるだけだし」
「あんなとこ、もう行かない」
私達が彼の言葉にNOを返すと他の四人のうちの二人の女子がキレだす。
「ちょっと!あんたなに光亮の言ってること拒否ってる訳!?それがどういうことだか分かってんの!?」
「そうよ!あんた達がそんなだから私達も厳しくしなきゃいけないんじゃない!」
一人目は一応私のクラスメイト、
二人目は琴音のクラスメイト、
「な、なぁ琴音ちゃん?そんなゴミと一緒に居ないで俺と一緒に行こう?」
最後の四人目は琴音のクラスメイト、
どうやら琴音に惚れているらしい。
「は?きーおねーちゃんをゴミとか言うやつのところに行くわけないじゃん」
今回図書館に来たのは私と琴音のそれぞれのクラスの所謂学級委員というエリート集団で、私たちというサンドバックをクラスに呼び戻しに来たらしい。
まぁ、どうでもいいけど。
エリート共の言い分を聞き流していると隣に座っていた琴音が何かに気がついた。
「ちょっおねーちゃんおねーちゃん!床見て床!」
「へ?」
琴音に言われて床を見るとそこには白く輝く円が私達と他四人を囲っていた。
「ちょっ、なにこれ!?」
私は彼らの仕業かと思いそっちに目を向けると彼らも慌てていることからこれは彼らの仕業ではないことはすぐに分かった。
「な、なんだこれは!?」
「い、いや!光亮助けて!?」
「なんなのよこれ!あんた達の仕業!?」
「んだよおい!?」
数秒後、さらに光は強くなり目を閉ざさざるを得なくなり、再び目を開くとそこは………
本作は吸血鬼系転生者の異世界生活を執筆出来るまでの息抜きで書いている物です。
今後メインで登場する希依ちゃんと琴音ちゃんの本来の物語は『吸血鬼系転生者の異世界生活』の番外編、『吸血鬼系転生者の生前譚』をお読みください。
尚、この作品のみを読むという場合に読まなくてはならないというわけではないのでご安心下さい。