シスター死亡フラグ   作:桐宮

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ワンピースのシスターって死亡フラグ高すぎないかな、と思い息抜きに書いているものがある程度溜まったので投稿してみます。
こちらでは初めてでいたらないところもあるでしょうが、どうぞよろしくお願いいたします。


1話 白い町

 生まれてすぐ絶望する赤ん坊がどれだけいるだろう。

 

 私を取り上げる見覚えのあるあごひげの男性。窓の外からはお祭りの歓声が聞こえてくる。耳に入るフレバンスという単語。隣に寝かせられるもう一人の赤ん坊。

 

 白い町の黒いシスター。それが、私に与えられた終わりの見えた人生だった。

 

 

 

 

 漫画の世界にトリップ、だとか一度は夢見る展開だと思う。

 

 ローグタウンの出来事傍観したいな、とかシャボンディ諸島でルーキー眺めたいな、とか考えるくらいにはワンピースは大好きだった。

 

 原作介入する話だっていくらでも読んだ。間違ってもインペルダウンには入りたくないけど事件の終わった場所を観光するくらいならしたいなあなんて思ったりもした。

 

 でも、いくらなんでもこれはない。

 

 白い町、フレバンス。トラファルガー・ローの故郷でルフィたちが活躍する時代には既に滅んだ国。滅亡した理由もオハラみたいに軍の攻撃だけじゃなくて、もっとずっと前からわかっていた珀鉛という鉱物を扱っていたことによる鉛中毒。

 

 滅んだ時点では治療法は確立しなくて、唯一の生存者も悪魔の実の力でどうにか助かったくらい。それ以前に病気が周知された頃には国を出ることすら困難な状況だったのだから他に生き残りがいたかどうかも描かれていない。

 

 どう考えても詰みだ。今すぐ国を離れたとして、発病していない病気を治せる医者がどこにいる?

 

 ドラム王国という単語が頭に浮かんですぐに消した。幼女と言って差し支えない年齢の子どもがグランドラインを無事に渡れると思えなかった。そもそも船の動かし方もわからないのに、あまりにも無謀に過ぎる。

 

「レーナ? おいのりのじかんよ」

 

 ぐるぐるとまとまらない考えにうなっているとノックと同時に妹が顔を覗かせた。すぐ行く、と返せばぱたぱたと足音が遠くなっていく。

 

 今生での私のたった一人の家族、マリア。双子の私たちを産んですぐ母親は亡くなって(帝王切開だったのもあるけれど、元々体が弱かったらしい)父親も所在は掴めず教会に預けられた。

 

 ニュースクーの情報や病院のトラファルガーさん(まだ夫婦ではなかった)から考えて、順当に行けば私たちがフレバンスのシスターになるんだろう。おそらくはマリアが。そして描かれてはいなかったけれど私もその位置にいる。

 

 ……燃え盛る町並み。モノクロでしかなかったそれが鮮明に脳裏に宿る。

 

 生きたい。なんとしてでも。

 

 けれどその時、私は彼女を見捨てられるのだろうか。

 そんな不安がよぎって、私は大きく頭を振った。




うまいこと入れられなかったので主人公の名前をここで紹介。

主人公 マグダレナ(愛称レーナ)
主人公の妹 マリア(愛称マリー)

妹ちゃんが原作シスターにあたります。
二人はフレバンス滅亡時20歳、新世界編まで生きていたら36歳。

なお双子合わせて名前の由来はマグダラのマリアより。
某運命ゲームのシスターちゃん大好きなので。
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