東方白英録   作:六月(ろくがつ)

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 作者=作 アーサー=ア
 作「ブックオフのGWセールでラノベめっちゃ買っちゃた」
 ア「本編どうぞ」
 


第四章「危険な道化師」

 「ほらほらほら!!、守ってばかりじゃ勝てないよ!!」

 大鎌を体に()わせながらトリッキーに振り回すピエロ。

 大鎌の一撃を剣で防いだはいいもの勢いまでは殺せなかったアーサー、そのまま後方は飛ばされて行く。

 それを追撃するピエロ、然し一瞬の空きにジェイがピエロの腹部に鋭い蹴りを叩き込む。

 「がはっ!!、ちょっとジェイく〜ん、女の子に手出すなんて最低〜、なんの迷いもなく叩き込んじゃって、本当酷いなぁ〜」

 後方に飛ばされていたアーサーもジェイの横に戻って来ていた。

 ピエロの襲撃を受けたさとり一行、戦いの場所は先程の部屋なのだかあまりに派手な戦闘のため壁が壊れ五つほどの部屋が繋がっている。

 一行は苦戦を強いられていた、ピエロの柔軟かつ鋭い戦い方は数で勝っている筈も一行は苦しめている。

 「〜ん、そこのお二人さんは戦わないの?、特にさとりちゃん大切なジェイくんを助けないの〜」

 ニッコリと笑うピエロの指差したのは八雲紫と古明寺さとりだった。

 ピエロの的確過ぎる言葉、ジェイやアーサーは自分のために戦ってくれているのに、自分はそれをただ見ているだけ、彼女自身それはとても期にしていることだった。

 「さとり‥さん?、信じていた人達に裏切られた辛いの分かります、だから無理せずそこで休んでいて下さい」

 「そうよ私達の手を煩わせるまでもないは、あなたの前に立つその白髪の少年は騎士王なのだから」

 意地悪笑みを浮べる妖怪賢者。

 「なにハードル上げてるんですか!!、てか紫さんは手伝って下さい!!」

 「あら言ってなかったかしら、私はあなたの実力を図るためにこの異変に巻き込んだの、だからあなた自身の実力でその道化師を倒して見せなさい」

 紫の無茶振りに肩を落とすアーサー、その表情からは疲労が見て取れた。

 「あはははは、妖怪賢者さまは冷たいねぇ〜、それはそれとしてさとりちゃんは何故動かないの?、君ジェイくんのピンチだよほら助けなよ、白状だな〜」

 ケタケタと笑うピエロ、その表情は酷く歪んでいた。

 「そうだよね〜、ミーやジェイくんの代わりは幾らでも作れるからね、人物の命を掛けまで守るものじゃないよね〜」

 クルクルと周り始める道化師ピエロ、彼女は続きを話し始める。

 「ジェイくんもさぁ、さとりちゃんなんか捨てちゃってこっちに来なよ、きっと君が死んだら又別の彼氏を作るよ、君もミーもさとりちゃんにとっては消耗品、だったらさぁミー達がこの国を支配しようよ」

 ピエロの言葉にさとりは何も言い返せなかった、ジェイのことは大切だしかしあの死地に飛び込めるかと聞かれればどうにも脚が(すく)んで動かない。

 「さとりちゃんがいいならさぁ、クリソツの子を作ればいいよ、王さまの支配権があれば人一人作るくらい簡単だよ、ねぇこっち側に来なよ」

 ピエロの飄々(ひょうひょう)とした言葉、ジェイは一歩前に出る。

 「消耗品?結構だ、たとえさとりが俺のことを代わりの効く消耗品だと思っているならそれでいい、それでも俺はさとりが好きだこれは与えられた役割だからじゃねぇ!!」

 真っ直ぐとピエロを見据え話し始めるジェイ、その瞳からはとても強い意志を感じられる。

 「確かに俺達はさとりに造られた存在だ、だがなぁ!!この気持ちは本物なんだよ!!」

 ジェイはピエロとの距離を一気に詰め込み、渾身の蹴りを叩き込む。

 一瞬反応が遅れたピエロは体を()()られせ吹き飛ぶ。

 「爆進(ばくしん)暴走列車(オーバートレイン)』」

 宙を舞うピエロに猛スピードで突進するスペルで追撃に出るジェイ。

 「はぁ、愛とか恋とか本当‥‥笑っちゃう月光(げっこう)夜霧の道化師(パニックショー)』」

 迫り来るジェイに対し、ピエロは大鎌から斬撃を飛ばすスペルで対抗する。

 「無駄だ!!界転(かいてん)粉砕爆進(ドリルパニッシャー)』」

 体全体を回転させ斬撃を砕き爆進するジェイ、その一撃は遂にピエロに届いた‥‥‥筈だった

 「アーサーくん、背中がら空きだよ」

 さっきまで反対側にいたピエロはアーサーの背後にいた。

 奇襲をとっさに剣で防ぐアーサー、然しピエロの猛襲はこれからだった。

 「(おぼろ)月の道化師(クラウンムーン)

 大鎌をぐるりと体ごと一回転させ円月の軌跡を残しながら敵を切り裂くスペル

 遠心力と魔力が乗った一撃に堪らずアーサーも膝をつく。

 「気配消しやがったな!!」

 ビュッン!!、空を切り鋭い蹴りが放たれる。

 その一撃を繰り出したのはジェイ、先程のスペルの勢いを殺さず起動を変えこちらに飛んで来たのだ。

 ジェイの蹴りは今度こそはピエロに直撃した。

 「ジェイく〜ん、切り返しがはやいねぇ〜、あのスペル真っ直ぐにしか進めない筈なのに、無理矢理軌道をかえるなんて本当脳筋」

 先程のジェイの攻撃は間違えなくピエロを仕留めた、しかし今だに余裕の表情を崩さない危険な道化師。

 「そろそろ飽きて来たことだし終わらせよっか」

 「な!!、消えた!!」

 ピエロの姿を見据えていたアーサー、しかし目の前にその道化師の姿はなかった。

 「うろたえんな!!、あいつの程度の能力は『存在を潜ませる程度の能力』、またどっかから奇襲を仕掛けて来るぞ!!」

 「当ったりー、私の程度の能力は『存在を潜ませる程度の能力』、姿を消して敵を斬り刻んじゃうよ」

 どこからともなく聞こえて来るピエロの声、しかしその姿をこの部屋にいる誰も視認することは出来なかった。

 「まずはジェイくんからだね〜、そ〜れ!!」

 その声を合図に黒髪の青年ジェイは不可侵の刃にその体を切り刻まれ始める。

 「ほ〜ら、ほ〜ら、どうした?、手も脚を出ない?、まっそうだよね姿が見えないしね!!」

 カッン!!、剣と大鎌が激しくぶつかり合い金属音が生まれる。

 「なっ‥‥‥アーサー」

 「ピエロは目の前にいるぶち抜けジェイ!!」

 アーサーの言葉にはっとし正面に拳を付き出すジェイ。

 その鋭い拳は見えない何か射抜いた。

 不可視の能力が解け姿を見せ吹き飛んで行く、ジェイの射抜いたものそれは姿を消していたピエロだった。

 「やったのか?、はぁ終った」

 ジェイは疲労からその場にへたり込む、その表情は疲れきっていた。

 「なあアーサー、どうしてピエロの位置が分かったんだ?」

 駆け寄って来た白髪の少年アーサーに最大の謎を問う。

 「ピエロはあの時、自分の勝ちを確信していた、そんな相手の取る行動は真正面から敵の頭を真っ二つか首を刈り取るの二択ピエロ観たいな奴なら尚更、だから正面にいると思ったんだ」

 「なるほどな、能力を知っていても実際目の前で使われると動揺する、その中でお前は冷静に分析したのか?」

 アーサーの冷静さと判断力を称賛する黒髪の青年。

 「これで三銃士は全員倒したわね、残るは国王ナイトのみ」

 いつの間にか近くまで来ていた紫とさとり

 「ちったあテメェも戦え妖怪賢者さんよぉ」

 「言ったでしょ、私はアーサーの力を試すためにこの世界にいるのだから私は異変にノータッチよ」

 「たく使えねぇなぁ、まぁいいさ次に行くか‥‥‥なぁ!!」

 物見遊山の紫に舌打ちするジェイ、しかし紫が力を貸してくれないとなるとこの先の戦い厳しいかもしれない。

 「酷いじゃないかジェイく〜ん、乙女に全力パンチなんて、はぁもう体が限界か‥‥‥」

 倒した思っていたピエロ、しかし彼女の意識はまだ残っていたらしい。

 ふらり、ふらりとよろめきながら立ち上がり、こちら‥‥ジェイを()めつける。

 「裏切り者のジェイくんには同じ三銃士であるミーがしっかりと制裁を下して置かないとねぇ!!」

 こちらに向かってくるピエロ、それを見て冷静に構えをとるジェイ。

 ピエロは後方から飛んできた大鎌を手にジェイを斬りつける。

 「てめぇの鈍い鎌が当たるか!!」

 迫る大鎌をステップで回避するジェイ、しかしピエロの本当の目的は大鎌で斬りつけることではなかった。

 「喜べよジェイ!!ミーみたいな美少女にハグされて嬉しいだろ」

 ジェイの体を自らの体で拘束するピエロ、ジェイは振りほどこうとするもなかなかそれは叶わない。

 「ともに果てようぜ!!、喜劇『快楽道化師(クレージークラウン)』」

 ピエロがスペル名を口にした瞬間、大爆発が起こった。

 

 




 ア「そう言えば作者ブックオフGWセールで何買ったの?」
 作「『世界の終わりの世界録』ってラノベ買ったよ、セールのおかげで全巻揃っちゃった」
 ア「これでしばらくは読むものに困らないね」
 作「お気に入り登録、コメントお願いします、それで今回はここらへんで」
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