作「3DSの入れる袋買ったぜ」
ア「おっ‥‥おう」
ある病院の一室、窓から外を眺める一人の少年。
長く伸びた白髪に少年にも少女にも見える容姿、私と同じくらいの背丈。
彼は異変に巻き込まれそのさいに大怪我をしたのだ。
「古明寺さとり、何かをしているの?、そんな幼女を狙う変態みたいに覗き込んで?」
「あわわわわ、何ですか妖怪賢者!その『幼女を狙う変態』ってどれだけ私のイメージ悪いんですか?」
突然自分の名を呼ばれ驚いてしまい変な声が出て仕舞った。
「貴方こんな所で一体なに‥‥ふ〜んアーサーこの妖怪の賢者、八雲紫様とオマケのさとりがお見舞いに来て上げたわよ」
ズカズカと厚かましく病室に入っていく妖怪賢者、その後ろに私もついでいく。
「なにが『お見舞い』ですか?、こちとりゃ大怪我ですよ‥‥‥いやゼンゼンヘイキデスヨ」
私の姿を視認したアーサーは今ままで妖怪賢者に向けて言っていた言葉を取り消す。
「いいですよ、本当に迷惑かけましたから」
「いえいえいえ!、もっっうぜっぜん平気だから、ほらこのとうり、痛っ!、何するですか紫さん!」
彼は本当に優しい、私の程度の能力は『人の心を読む程度の能力』、眠っている時以外常に他人の思考が流れ込んで来ると言うもの、今
「ちょ!、紫さん少しは反省して下さいよ!!」
アーサーの傷口を人差し指でツンツンと突く妖怪賢者、それを必死に防ごうとするアーサー。
「あら人助けが騎士の本懐じゃなくって?」
「うっせぇ!!!!」
「本当にごめんない、私のせいでこんな大怪我させてしまって」
「本当に全然大丈夫ですから、それに大怪我ならさとりさんもしてるじゃないですか」
彼の指している大怪我とは私のお腹の傷のことだろう、私はお腹を少し擦る。
「玉の肌に傷がついたら大変ですからね、俺は男なんで大丈夫ですから」
「ちょっと私の心配はなくって!」
「紫さんは多分平気ですよ多分」
「何よそれムカつく!」
戯れるアーサーと紫、こんな時だけど言い出すんだ私、この気を逃したら次は無いだろう。
「あっ‥あのアーサー君‥‥」
「ふぇ?、そんな『アーサー君』なんて『アーサー』でいいですよ、所で何ですか」
少年の金色の瞳が私に向けられる、頑張れ私!
「こんなとこ言えた立場じゃないんですけど‥‥わ、私と友達になって下さい!」
人生で一番の声量で発したその言葉を聞いてアーサーはクスクスと笑う。
「何をあらたまって言うかと思うと、『友達』ですか、えぇ、こちらこそ宜しくお願いします」
少年の返事に戸惑ってしまう、本当にいいのか?
「私、心からが読めて、引きこもりでですけどいいんですか?」
「それくらい全然いいですよ」
あっさり笑顔で会すアーサー、それを見て私の頬を熱い何かが流れた。
「ちょょょょ、なんで泣くんですか!、断ってないのに」
「ごめんなさ‥い驚かしちゃって、今まで友達が出来たとこな‥‥くって嬉しく‥‥‥って」
こうして私は初めての友達が出来た。
本当はもっと親しい関係になりたいが、今はこれでいいだろう。
ア「所でどんな袋なんだ?」
作「うーたんとわんわんのイラストの入った奴」
ア「それってNHKの奴?」
作「そうそう、いないないばぁの奴ね、巾着型の」
ア「何処で買ったの?」
作「リサイクルショップでね、見つけた時『おっ懐かしい』って思っちゃて、ちょっと童心に帰りたい今日この頃、お気に入り登録、感想、待ってます」