Q:どうしたい?
A:かまって頭なでなでしてあげるしかねぇよなぁ!
Q:何でヒロアカ?
A:世界観が好きだから
気まぐれでいいなら見てって。ただのオタクだから
それは始まりに過ぎないただの挨拶
目が覚めたら知らない天井でした。
いやまって、マジで知らない天井なんですけど。少なくとも我が家は天井何もない白い天井だったし今見える光景は青背景に星がちりばめられてる壁紙?天井紙?なんですけど。
とりあえず現状把握したくて回り見たかったんだけど見れない…。え?何で?と思ったらもちゃもちゃと動く手足。
…あの、私赤ちゃんになってませんか?
現状把握しましたねはい。
あれからしばらくして分かったことと言えば、どうも私は死んでこうして赤ちゃんになったらしいです。輪廻転生とかいうけど、はっきり言って悪行しかした記憶ないですね…。しかも死因は金属アレルギーからのアナフィラキシーショックとか笑えない…。まぁ、それはいいとして。問題なのはさっき両親の会話を聞いた時のこと。「個性」がー、とかなーんか怪しい、もとい聞き覚えのある世界観だと思ったんですよ。そして気づいてしまった私。
あっ、これいわゆるテンプレ転生で「僕のヒーローアカデミア」の世界に飛んできちゃいましたね。
サブカル雑食ソシャゲオタクだった私からすればうれしさ半分恐ろしさ半分といったところですねはい…。とりあえず、これだけは言っておこう。原作はあまり覚えていないけどヒーロー目指すのはやめておくべきだな、ということを。
あとなぜか意識が切れる寸前で「指揮官!」「指揮官様!」って呼ぶかわいい嫁と推し達の声がたくさん聞こえたんだけど幻聴かなぁ…。
この世界に生を受けて早3年少々。どうも私はそれなりのタイミングで個性とやらが発現したらしい。らしい、というのは正直、これが個性なのかと言いたくなるものであったが故である。
家にいて母上と二人で遊んでいた時なのだが、母上はぬいぐるみを作るのが得意でよく私のために作ってくれていたのだが突如としてぬいぐるみが自分で動き出したのだ。母上の個性は動物と会話することができるというものだったので、この時点で母上が元凶ではないと発覚。家の周りには誰もいないというか、ここは田舎なので近所の家まで最低5分はかかるためほかの人という線もない。つまり原因は私にあったということになった。
3歳であるため、言葉を理解しても話すことはあまりできないポンコツスペック(違う)な私は「まま!う、うごいたよ!」くらいしか言えなかった。もっと頑張れよ私の語彙力。
さらにこの動いたぬいぐるみ、なんといっても私の意志で動いてるわけじゃない。さっきから私のほうを見て身振り手振りしてる。アッかわいい、じゃなくて、何か伝えようとしてる…?あ、動き変わってなんかポーズ取った…ってあれ!?このポーズの構図、見たことあるぞ!
それは、私が金属アレルギーで死んじゃう寸前まで遊んでいた「ドールズフロントライン」での嫁こと、一〇〇式機関短銃と呼ばれるキャラのイラストと同じポーズだったのだ。母上は喜んでどっかいったし。たぶんカメラでも持ってこようとしてるんじゃないかな。でも母上がいない今この瞬間にしか確認できないことをしておこう。
「も、ももちゃん…なの?」
私が動くぬいぐるみにそう語りかけた瞬間、頭の中に直接響くように、しかし、とても心地よい声が聞こえた。
『はい!指揮官!!!やっと…やっと会えましたね!』
もし神様がいたら、私はお礼を言わなければならないだろう。前世の嫁兼推しにこの身をささげることができるのだから。