補足
指揮官は前世でヒロアカは知ってたけど内容までは知らない感じです
【装備】は3段階で、1で銃装備、2でスキル使用可能、3は完全に人形に体を渡します。ついでに服装も変わります。身体能力もそれぞれ上昇していきます。ただし上限あげるとめっちゃ疲れる。
みんなとの訓練の影響で好戦的に。ただし極力戦うつもりはない。
雄英高校の合否発表日。我が家では両親がすごくソワソワしてる。ついでに私の中でもみんながソワソワしてる。なんでみんな揃ってそんなにソワソワしてるの…たかが合格発表でしょ…。
『いやいやいや!あれだけ訓練をやって落ちてたらって思うと怖いからね!』
『そうじゃ!儂らが全力で訓練に付き合った以上、不合格なんぞ認めたくないからな!』
サソリちゃんとナガンおばあちゃん、貴方達2人も私の指導に入ったから分かると思うけど…あれで落ちるわけないじゃん。軍人顔負けの訓練内容をがっつりやったでしょ…。
そうして聞こえてきたのは郵便屋がポストに手紙関係を投函する音。父上がものっそい顔して取りに行った。えぇ…なんでそう、戦場に召集された民間人みたいな顔してるの。どっちかというと呼ばれるのは私だと思う。
ダッシュで戻ってきた父上。左手にはいくつかの手紙を持ってて、右手には1つだけ。白い封筒で「秀内 奏様」と書かれたものが。合否通知ですねー。早速受け取り開封の儀を執り行いまーす!えいっ(ベリッ)
『んっんん”~~~私が投影された!!!』
わーお。雄英やることがすごいね!出てきたのは、知らない人などいないといっても過言ではないヒーロー「オールマイト」だ。筋肉モリモリマッチョマンとしか言いようのない体つきだよなほんと…。
『早速だが試験結果を発表しよう!』
だからなんでみんながテンション上がって騒いでるの!!!ちょっとは抑えて!ももちゃん、止めて!アッ待ってこれもしかしてほかでもないももちゃんがテンション上がってストッパーがいないな!?ええい、もうこのまま騒いでおれ!!父上、何で顔面真っ青なってるの。まだだよ発表。
『筆記試験、実技試験ともに極めて優秀!実技試験では撃破ポイントのほかに審査制の救助ポイントを含めた評価にてトップ!文句なしの合格だ!!』
我が家と私の
でもよかった。無事合格という結果が出てくるまでは油断できないのに変わりはなかったからね!
『雄英で会えることを楽しみにしているよ!秀内少女!』
…ん?雄英で会えるって???
『指揮官、どうやら面倒は降りかかってくるらしいね。』
Vector、お願いだからその事実を直視させないで。オールマイトが先生なら私きっと目を付けられちゃう。
『いや、すでに試験の時点で相当目をつけられただろ。』
『あれだけ暴れれば流石にねぇ…。』
『指揮官逮捕されちゃう~?』
『もしそうなったら全員で隠蔽と襲撃じゃな!』
『爆破と焼き討ちも忘れないでよね』
『目撃者は絶対に逃がさないわ』
試験でやらかした感じはあったけど!でも逮捕はないと思う。あと物騒な相談はやめなさい。死者が出るのは絶対ダメ、やっていいのは五体満足というステータスを一か所だけなくすことよ。ヴィラン限定でね!
やってきました登校日!迷子になったら困るからだいぶ早い時間から出てきました。うん、見事に人がいない。もうちょっと遅くてもよかったかもしれないね。とりあえず、あらかじめ渡されていた簡易的な地図を見ながら教室に向かうことにしまーす。
きょろきょろと周りの教室を見ながら歩くこと五分ほど。目的の教室が見えてくると同時に見覚えのある頭が見えた。あの黒い鳥頭で同年代となればもしかして…。
「もしかして、
「奏!?久しぶりだな。」
「やっぱり、とー君だったんだ!久しぶり!」
三年ぶりに出会った幼馴染にびっくりです。まさか高校、しかも志望率の高いことで有名なヒーロー科で同じクラスになるとは思わなかった。護衛についてるナインちゃんが「あの時の子かー」って言ってる。正解です。病院で予防注射受けに来てたあの時の子です。見知らぬ人だけで固まると思ってたからちょっと安心した。やけにでかい扉を開けて教室に入る。んん?机が21セットあるよな…?奇数なの?1列だけ1人分飛び出てる。まぁいいや。何かしらの条件が重なった結果なんだろうね。
黒板に張られてる座席位置を確認したら「爆豪」って人の後ろだった。番号的には18番。窓際の列で前から3番目です!目に悪そうな位置じゃないか…!とー君は右後ろにいますねぇ!席近くてよかったわ。私はビビりでコミュ障だから知り合いが近くにいるだけで心境がだいぶ変わってくる。とりあえず席に物置いたりとー君と話してたら続々と人が入ってきた。見た目が変わっている人とかも結構いるのねー。眼帯付けてる私が言えたことではないが。
ナインちゃんが「ちょっと校舎内を見て回ってくる」とのことで離脱。代わりにスオミが護衛に入ったっぽい。ぽい、というのは気配はするのに声が一切聞こえてこないからだ。しかもどこにいるか分からないんだけど…何故…。
HRが始まるまであと5分くらいかなーってところで目の前の席にいる爆豪って人と眼鏡の人が喧嘩し始めたんだけど。しかもタイミング悪すぎて緑色の髪の子が入り口で立ち止まってる。多分あの子私の後ろだね。さらにその後ろからほわっとした感じの女の子も来たよ。…でも気になるのはその後ろ、というか下に感じる気配なんだけど。何で下にいるんだ…?
「お友達ごっこをしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ。」
担任だろうけど、その、非常に説得力がないですよ先生。もぞもぞと寝袋から出てきて一言。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね。」
なんともやる気のない感じだが、言ってることは事実である。やっぱりプロだから手厳しい言葉ですねー。もはや理不尽になれた身としては当たり前なんだけど。
「担任の相澤消太だ。よろしくね。早速だが
いや、HRもクラスの自己紹介もなしにですか!入学式はないって噂だったけど本当になかったよ!!自由が校風だって言ってるけど先生にも言えてるな!!そういうの好きだけど。
それにしても、個性使用可能なテストですか。ずいぶんとすごい記録が出そうですねー!
「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」
「67m。」
「じゃあ個性使ってやってみろ円からでなければ何してもいい。早よ。」
先生がそう言うと爆豪は思いっきり「死ね!」と叫びながらボールをぶん投げた。個性を使ったからなのか、ものすごい爆音がしたと思ったらボールがぶっ飛んでいった。わーお、たーまやー。先生の手元の機器が電子音を鳴らして結果を表示する。700m超えですか、やりますねぇ!そしてそこから最大限を知る。ふむ、確かに。この方法なら手っ取り早く壁が見つかりそう。そして個性が使えることに対して何人かが「面白そう!」と発言する。その言葉に反応した先生は…
「よし、トータル成績最下位のものは見込みなしとし、除籍処分とする。」
そう宣言した。
流石最高峰のヒーロー育成高校。やることが派手だしぶっ飛んでる。だからこそ、やりがいがある。だからこそ…
「全力、ねぇ。どこまでいけるかな?」
俄然、やる気が出るじゃないか。
入試で圧倒的な差をもって合格した奏は、先生の宣言を聞いた瞬間、笑っていたような気がした。
3年ぶりに再会した幼馴染の姿はとても変わっていて、左目には眼帯を付けていた。中学生の時にストーカーまがいの男に襲われ、瀕死の重傷を負ったとは聞いていたが、ここまで後遺症の残るものだとは知らなかった。それでも、いつものように自信をもって動いている奏に変わりはないと思っていたが、ここまで好戦的な表情はしていなかったと思う。
すべてのテストにおいて好成績、クラストップということはなかったがどれも4位以内に収まっている。片目が見えないハンデをものともしないその動きは、学生という枠からはみ出ていた気もした。
「とー君、次のテスト始まるよ?はやくいこ!」
「ああ、今行く。」
今は追いつけなくとも、いずれは俺も…!
ラスト1種目、ソフトボール投げでございます。
今のところ、長座体前屈以外の種目は【装備】で何とかやりくりしてました。段階としては2つ目だったんですけどね!今回出てきてもらったのは護衛でもあるスオミちゃんです。スキルが回避率上昇なんだけど、どうもこちらの世界だと回避=機動力って感じになるらしく、めっちゃ動きが早くなるんですね。リキャストはゲームの時と同じ時間だからすごく短い。助かるけど実践じゃ命取りの秒数だもんね…。
流石にソフトボール投げは機動力ではなく腕力とか握力のところになるからスオミちゃんを解除、代わりに…どうしよう。ボール飛ばすとなれば力がいるからMGかSGになるんだけど適役がなぁ…。うーん。
『指揮官、もしよければ私に任せていただけませんか?』
「お?M4、何か考えあるの?」
『はい。ですが、これを試すには【装備】の段階を2つ目にしていただく必要があるのですが大丈夫でしょうか?』
「ん、それならさっきスオミちゃんでその状態だったから大丈夫だよ。そんで、何をしようと考えてるのかな?」
『私の
「考えがぶっ飛んでるねM4!?でも試してみたいから採用。準備しておいてね。」
『了解しました。』
M4からの提案。それはついこの間発覚したことなのだが…どうにも彼女たち、日本には未実装だった改造が意図的にできるらしい。最初聞いた時びっくりした。だってあれ、性格変わりまくってるじゃん!って言いたくなるレベルで改造してますから…。性能もすごいけど中身の変わりようもすごかった。よく掲示板でM4なんて「復讐爆殺魔」だったか、そんなあだ名がつけられてたし。まぁ、大体は2つ目のスキルのせいなんですけどね!
そんな風にしていると回ってきた順番。M4からも準備ができたと連絡が。先生からボールを受け取り、M4Mod3を【装備】。同時に出力を2段階目にして、出現した大きな黒い箱にボールを詰める。それを肩に乗せ、前方に向かって構える。先端部分がスライドし、榴弾を発射する機構が姿を現す。そのまま射角を調整し、狙いを定めたら…。
「openfire!」
合図としている言葉を宣言して発射。ダァン、と発射されたボールは勢いよく飛んでいく。結果は250m。うん、いいところだろ思う。飛ばしてるものが弾じゃないのにもかかわらずここまで行けば上々だろう。でも流石はMod3。消耗が激しかった。先生に早くどけと言われたのでM4を帰して定位置に戻ります。次は緑色の髪の彼。たしか、緑谷といったかな?今のところどの種目もいい結果を残せていなかったはず。これで結果が出なければ除籍だろうなー。あの言葉が本当だったらだけど。
1回目を投げたらしいけど見逃した。がってむ。でもみんながざわついてる。あ、先生が個性を消したのか…消した!?そのまま何か先生から言われてる。隣の爆轟は「除籍宣告だろ」って言ってる。でももう一回チャンスはある。彼の個性がどのようなものかは知らないけど、あの目はきっと…。
「SMASH!!」
そんな掛け声とともに飛んで行ったボール。先生の手元の機械に表示された数字は…705m。ほとんど爆轟と同じくらいの飛距離だ。涙目になっている緑谷は先生に向かって「まだやれます!」と声高く言い放つ。それを見ていた護衛のスオミちゃんは「へぇ?」と楽し気につぶやく。ステイスオミ、彼に戦いを挑もうとしないの。いくら戦いが好きだからと言ってむやみやたらと戦わせるつもりはないぞ。そんなことを考えていたら爆轟が緑谷に向かって突撃していった。えぇ…なんでや。でもすぐに包帯みたいなのが絡まって一切の身動きが取れなくなる爆轟。哀れ南無三。そのまま先生がまた個性を使って爆轟を止める。見た目はかっこいいんですけど、その、「俺はドライアイなんだ」っていうのはなしでしょ…。いろいろともったいない。
「ちなみに除籍は嘘な。君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」
やっぱりな。考えればわかると思うけどなぁ…。何人か思いっきり「はぁー!?」って叫んでますね、見てて面白いよ!
とりあえず、教室に戻りますかね。あ、その前に着替えないとダメか。うぅ…更衣室まで行くの面倒だわ…教室で着替えたい…。
「相……き!」
「オー…見…です…」
指揮官から許可をもらって校舎内を散策していた時のこと。職員用玄関の近くを通った時に聞こえたのは、通知書の中から出てきてた筋肉のすごい人の声と脱力した感じの声。どうも、さっきまでやってたテストか何かのことについて話をしているらしい。ちょっと気になったのでよく聞いてみることにした。
「君は去年の一年生、1クラス全員を除籍処分にしている!」
聞こえてきたのは衝撃的すぎる言葉。2年生が1クラス足りないと思っていたがまさかこんな理由だったとは驚きだ。ということは、場合によっては指揮官も除籍処分の可能性があったともとれる。この教師、可能性がないと思ったら即切り捨てるタイプなのだろう。その判断は、かつて404小隊で動いてきた時を思い出す。だが、逆に言えば見込みさえあれば徹底的に育成するであるということでもある。
ナインはその会話をある程度聞いたところで、そっとその場を後にした。
9「指揮官、面白い話を聞いたよー。」
指揮官「あとで聞く!とりあえず今は火ついたスオミの相手手伝って!!!」
9「なんでそうなったんですかぁー!!」
スオミはスイッチ入ると止まらない。気がすむまで戦わないとしばらく調子が出なくなる。一〇〇式は一撃で仕留めることができるらしい。
生徒1「ねえ、聞いた?最近校舎内に現れる謎の女の人影の噂!」
生徒2「うん。最近だと赤いコートの外国人だっけ?」
生徒1「そうそう!見てみたいよねー」
生徒2「でも誰なんだろう…」
リー「(しまった。迷彩を掛け直した瞬間を見られてしまったか…)」
迷彩は暑い。掛け直す時を結構見られるらしい。峰田は一目見ようとあちこち動き始めてる。