一介の人形遣いに何を求めているんですか…   作:影元冬華

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少しの間だったんですけど、「ランキング34位」まで上がってました。…まじで?(震え)

あと前のお話にも書いたのですが、質問受け付けてます。お気軽に。




前回、爆豪君の漢字ミスってるの教えてくださった優しい方、ありがとうございました。あと間違えて申し訳ありませんでした。


見えているものが全てではないのです(中)

 ゴーグルをかけた先生が、捕縛用の武器をもって敵へと突撃していった。13号さんに我々生徒を任せ、自分はできる限り時間を稼ぐことに重点を置いたのだろう。さすがはプロヒーロー、判断が的確であり素早い。だが、敵はあまりにも多く、こちらは戦い慣れていない学生を抱え込んでいる。撤退しようにも身動きが取れないのが現状である。

 

 

「あまりよろしくないなこれは…!」

『指揮官、このままでは!』

 

 

 

 

 

 確かに先生は一体多数の状況において、前方方向に現れた多くの敵を足止め、または捕縛に成功している。だが、その後ろには主犯格と思われる敵がいる。そのような状況において、足手まといとなる我々がしなければならないのは…。

 

 

 

 

 

「すごい…!多対一こそ先生の得意分野だったんだ!」

「分析している場合じゃない!早く避難を___」

「させませんよ」

 

 

 

 

 瞬きをしている間に、後方にいた主犯格の一人、黒い靄に全身を包んだ敵が目の前へと現れた。先ほどよりも直に感じる圧力と悪意。どうしようもない不快感が体を支配していく。

 

 

 

 

 

「初めまして、我々は敵連合。僭越ながら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただいたのは____平和の象徴、オールマイトに息絶えてもらいたい、と思ってのことでして。」

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉が終わりきる前に、後ろで動く気配。13号さんが奴に攻撃をしようとしているのだろう。だが、その目の前に躍り出る影が2つ。今前方に出ることはすなわち…。

 

 

 

 

 

 

 

「っバカ、前に出るんじゃない!」

「駄目だ!どきなさい2人とも!!」

 

 

 

 

 

 

 13号さんの攻撃の妨害と敵に攻撃させるチャンスを与えるということだ。靄に包まれて顔も含め、見えないはずの奴が笑ったような気がした。瞬間、みんなが奴の靄に包まれ、姿が見えなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 視界がぶれ、自分が立っているのかすらわからない。しかし、その感覚はすぐに消え地面に足をつける。少々眩暈がするが、それ以外は何ともないようだった。

 近くに他の人の気配はなく、目の前にあるのは瓦礫の山。どうやら、倒壊ゾーンに飛ばされたらしい。その事実から予想する奴の個性は…。

 

 

 

 

 

「物理攻撃の無効と転移…。相性最悪な敵だということか。」

 

『指揮官、ご無事ですか!』

 

「とりあえず無事。けど違う場所に飛ばされたみたいだね。」

 

『申し訳ありません…油断していました。私はどうやら山岳エリアに飛ばされたようです。』

 

 

 

 

 

 

 ROも無事だが、どうも違う場所に飛ばされたために合流するまで時間がかかりそうだった。

 周りに見えるのは瓦礫の山だが、ところどころに原型をいくらかとどめているビルがある。様子をうかがうならそこに移動するのが正解だろう。

 そして本来なら【装備】をしておくべきなのだが、今はとある事情でそれができない。ROが近くにいれば【装備】はできるものの、この様子では援護がなければ早々にやられてしまうだろう。

 

 

 

 

「他の4人が用事を済ませるのが先か、こっちがやられるのが先か…。ともかく、皆と合流しないと____」

「させると思うか?クソガキ。」

「いった傍から面倒ごとか!」

 

 

 

 

 敵が出てきてから溜まっていた荒い感情が表に出てくる。それでも、状況を確認するために声のした方向を見る。

 瓦礫の影から出てきたのは異形タイプの敵、それも5人もいる。全員が固そうな外見をしており、特に1人は腕が筒のようになっていることから遠距離にも対応できると予想できる。対して、今の私は「召喚」も【装備】もできない。無理に6人目を顕現させようとすれば待っているのは過負荷による昏睡と他の5人の強制顕現解除。今の状況でそのような事態になれば、訪れるのは確実な『死』であろう。ゆえに、取る行動は一つ。

 腰につけているベルトから1つ、持ってきていた発煙手榴弾を自分と敵の間に投げ入れ、同時に敵の方向へと走る。

 突然目の前に現れた私に反応できず、両腕を顔の前に持ってきて防御態勢をとる敵。そいつの腕を踏み台にして後方へとジャンプ、そのまま全力で駆け抜ける。

 

 

 

 

 

「RO、敵に追われてる。どれくらいで合流できる?」

『くっ…こちらも交戦状態に入ってしまい、しばらくかかりそうです。あの転移で迷彩に不備が起きてしまったよう…でっ!ぜやぁあ!!』

 

「おい!たかが変な格好のガキ1人だろうが!なに逃げられてるんだ!!」

「ああくそっ!銃器の所持が制限されてなければなぁ!!」

 

 

 

 

 

 喋ったところで変わらない悪態を吐きつつ、大きな瓦礫の目立つ場所へと入り込む。先ほど、そう遠くないところから爆発音がしたため、同じエリア内に爆豪君がいるのだろう。うまくいけば爆豪君のほかにも誰かがいる可能性があるため、早急に合流したいところではあるがこの調子では無理だろう。手元にあるのは発煙手榴弾が残り2個、閃光手榴弾が3個、あとはコンバットナイフが1振りだが、あの異形系相手ではナイフが折れてしまうだろう。

 大人しく隠れているか、それとも走って逃げまわるか。その2択のうちどちらかを選ぼうか迷っていた時だった。

 

 

 

 

 

 

 

「『いいこと?あなた達の罪は死に値しますのよ?』」

 

「んがっ!」「グエッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私のすぐ上、崩壊したビルの屋上から銃を構えて敵を狙撃した戦術人形、Kar98kの声がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カラヴィーナ!」

「遅れて申し訳ありません指揮官様。ですが、こちらの問題も無事対処が完了したため顕現を解いてもらっても構いません。わたくしはここの近くにいたので比較的すぐに援護に来ることができました。指示を、指揮官様。」

 

 

 

 

 

 

 Karを警戒してか、残っている3人は距離を保ちつつ様子をうかがっているようだ。まぁ、彼女がいる以上動いた瞬間に足を撃ち抜かれるだろうけど。

 

 そして今、彼女がここに来たということは、私の武器が手元にある状態になったということだ。前言撤回、逃げるなんて事はしない。こいつらを死なない程度に撃ち抜いてくれる!

 

 

 

 

 

 

 

「気に入らないこいつらを撃てるだけ撃つ。無論、死なず、後遺症もない状態にするがな。」

「まぁ、怒り心頭といったところですか。いいですわ、ドイツが誇る狙撃銃の力、存分に振るってくださいな。」

「そうさせてもらう!【装備】、Kar98k!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 一瞬の暴風のあと、手元にずしりと重みと安心感のある狙撃銃が現れる。先ほどまでとは違い、視界は広く、体は軽い。【装備】の恩恵である身体能力の向上が今はとてもありがたい。

 2人だったのがいきなり1人になったためか、戦力が減ったと勘違いした3人が一斉に襲い掛かってくる。だが、その動きは今の私からすればとても緩慢に見える。顔を覆うマスクの下で、突撃してくる敵に向かって笑って(威嚇して)やる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「狩る側と狩られる側が変わったことを思い知るがいい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本命は俺じゃない。______対平和の象徴、改人・脳無。」

 

「ぐぁ…っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒く巨大な図体のナニカが、イレイザーヘッドを組み敷き、その腕を握りつぶしていた。顔に手つけた奴、おそらく今回の襲撃の主犯がその様子を詰まらなさそうに見ている。そのすぐ横に、生徒をバラバラに飛ばした張本人である黒い靄の敵が出現する。

 

 

 

「黒霧、13号はやったのか?」

「行動不能にはできたものの、散らし損ねた生徒がおりまして…。1名逃げられました。」

「………はぁーーーーー。黒霧、お前がワープゲートじゃなければ粉々にしてたよ…。」

 

 

 

 

 その声は、ゲームをしていたのに途中で飽きた子供のような口調であり、心底どうでもいいという感情がこもっていた。

 

 

 

 

 

「さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。()()()ゲームオーバーだ。」

 

 

 

 

 

 くるりと背を向け、中心の広場へと歩いていく主犯。だが、その途中で何を思ったのか水難エリアから合流した3人の生徒に目を向ける。主犯が見つめた先にいたのは_______

 

 

 

 

 

「ああ、でもその前に平和の象徴を少しでも_____へし折っておこうか

 

 

 

 

 梅雨だった。一瞬で間を詰め、その顔に触れる。ボロボロに崩れ落ちると思っていた主犯は予想しなかった感触にたじろぐ。だが、すぐに思い出したかのように横を向いた。

 

 

 

 

 

「……本当に、かっこいいぜ、イレイザーァヘッドーォ!」

 

 

 

 

 

 そう叫んだ瞬間、脳無は再びイレイザーヘッドを地面にたたきつける。動くことすら困難な力をかけられ、呼吸することすらままならない。このままでは命に関わる。その場にいる誰もが思った時だった。

 

 

 突如として、轟音とともに脳無の頭が()()()()()。それと同時に、入り口のほうから大地を揺るがすかのような、しかしとてつもない安心感のある声が響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう大丈夫!私が来た!!」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平和の象徴、オールマイトがやってきた。




緑谷君が脳無に殴ることなく、何者かによって脳無の頭を消し飛ばされました。ダレガトバシタンダロウネー
 あと他の人がいないと結構口が悪くなる奏ちゃん。前世が大きく影響してる…工業高校出身の女子は男子に染まるのよ…


上下で終わると思ったら終わらなかった。まじで?









???1「こっちは対処完了!急いで指揮官のところに走って!!!」
???2「っ!私たちでは遠すぎる、カラヴィーナ!」
Kar「ええ、指揮官に手を触れさせたりしませんわ!」


_________

???1「よかった…間に合ったみたい…。」
???2「ええ。さて、あとはこいつらをどうしようかしら?」
???3「ま、害はないようだし放置でいいんじゃない?何か起きる前に私たちで対処しちゃえばいいだけだし。」
???1「これは警告です。直接手を出せば次は何者であろうと容赦はしない。」
???2「張り切るのはいいけど、ばれたらとんでもないくらい怒られるわよ。」
???1「…その時は素直に言うだけ、です。ともかく、指揮官と合流しましょう。」
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