一介の人形遣いに何を求めているんですか…   作:影元冬華

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私は今年から働き始めたんだが…クリスマスプレゼントが仕事終わりに届いていた…。

届いた通知、開いたメッセージに乗せられていたのは…奏ちゃんだったのだ!!!!!!!!!!!!
いや速攻で叫んでお礼のメッセ飛ばしてツイッターでうれしい悲鳴上げて友人に自慢してきました。



ごすろじ様!!!!!ありがとうございます!!!!
https://syosetu.org/?mode=img_view&uid=192034&imgid=47680
(これで見れるかな…?挿絵の方法分からない)


☆番外編:違う道より来る迷子

 吾輩は医者である、個性は特に関係ない。

 元々はただの医者を目指して居ただけの学生だったのに気がついたら赤ちゃんになっていた。それですべてを察することができた辺り、自分がこよなくアニメゲームとそれらにまつわる2次創作を愛するところにいたことを感謝するべきかもしれない。

 そして何より気になった、というか気づいてしまったのは…この世界は【個性】という特殊能力、というより超常能力が人類の7割とか8割で発現している世界らしい…。ごめんなさい、俺はこの世界を知っています。『僕のヒーローアカデミア』の世界ですねこれは。でも俺は設定を知っていても話の、というより漫画の内容までは知らない。強いて言えばオールマイトっていうムキムキマッチョな人が関係してるって言うことぐらいしか分からない。

 

 さて、そんな俺はどうもはずれ枠に当たったらしく、いわゆる「無個性」という分類になったのである。これが発覚したのが小学校4年生の時、体育の授業で骨折をしてしまった時についでに受けた検査で分かったのである。個性主義とも受け取れる現代社会の中で無個性というのは、言ってしまえば劣等生ともいえるのだ。しかし、俺はそんな社会の中でも比較的恵まれたほうにいたのか、無個性というのが原因でいじめにあう、と言ったこともなくむしろ皆がカバーしてくれたくらいである。

 そうして何事も無く大きくなった俺は高校を卒業した後、前世と同じ目標である医者を目指して医学大に進学。経験があった分優秀な成績を収め無事卒業。何年か指定された病院で働いた後、自分の病院を開設。街の片隅で小さな診療所を営んでいる。年齢でいえば27歳、三十路が近づく身だが、異性の友人は数人いても恋人関係の女性は皆無である。しかし、ずっと無個性だと思っていた俺にも実は個性があったらしい。

 

 きっかけは3週間ほど前のこと。ある日朝起きていつものように朝食を作ろうとしたらテーブルの上に準備されていたのだ。最初は酒の飲みすぎで酔っぱらったところを友人の誰かが介抱してくれたのか?と思ったがそんなことはなかった。しかし、目の前にある朝食は現実であり夢ではない。混乱した頭ではなにも思いつかなかったが…それを実行した人物はすぐに姿を現した。

 

 

 

「おはよう、Admiral。ようやくあなたの前に出ることができたよ。」

「…アーク・ロイヤルなのか?」

「ああ。私が他の艦娘に見えるというのか?」

 

 

 

 

 赤い髪をボブくらいの長さで切りそろえ、首元の赤いリボンとそれを映えさせる白いドレス風の制服は見間違いようがない。だがしかし、彼女は艦娘であり…決してこの世界に存在しているわけがないのである。余計に混乱した俺は放心状態で固まってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくして復活した俺は、目の前に座るアークに事情を…というより最初に喋っていた「ようやく出ることができた」という言葉について詳しく聞くことにした。

 

 

 

 

「出てくること…てことは今までは見ているだけだったとかそんな感じなのか…?」

「そうよ。かれこれ前から含めれば30年近くってところね。いつになったら気づいてくれるかってみんなで賭けまでしてたのに…。」

「いや…俺自身未だに混乱してるけど、俺の個性で出てきてるってことでいいのか?それともお前らはお前らでこっちに来ているのか?」

「Admiral…あなた、本当に気づいていなかったのね…。」

 

 

 

 

 呆れられた。いや、でも検査で無個性って言われたしそのあとも一切兆候とかもなかったからね。普通気づくはずがないと思う。アークは俺の方を見て「本当に鈍いのね…。」って言ってるけど正直、俺のほうが状況分かってないから何も言い返せない。

 だがしかし、アークの方もあまり分かっていないようだ。なんでも、今まではいわば密室のような空間にできた鎮守府に他の艦娘と一緒に居たらしいが、いきなり出口のようなものができて出てこれるようになったんだとか。でも外は知らないし、どんなことに巻き込まれるか予想できないがために…俺が唯一指輪を渡したアーク・ロイヤルが代表で出てきたらしい。まあ、今回はいろいろと見かねていた俺の生活状況を改善するところからやるつもりだったようだが。

 

 

 

 

「正直なところ、私たちも分からないのよ。でもAdmiralが居なければ私たちもここには存在することができないっていうのははっきりしているわ。」

「じゃあ、その出口っていうのが何かしらの理由でできたから俺の個性も同時に発現、お前たちが出てこれるようになったって感じか。」

「恐らくはね。でも自由には動きまわれないようなのよ…詳しく言うと、あなたの診療所内が限度よ。」

 

 

 

 

 ふんふん…そっかあ…。でも、こうして直接話したりすることが今後できるってことかぁ。俺がそれなりに頑張ればもうちょい広く動き回ったりもできるだろうし。

 

 

 

 

 

 人数、すごいけど大丈夫かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________

 

和田抓(わだつみ)診療医院…416、本当にここがセンサーで探ることができない場所なのですね?」

「そうよ。中をスキャンしようにもジャミングが掛かったかのようになって見れないの。」

「だとすれば…何者かが隠れ蓑にしている可能性があるということで…っ!!」

 

 

 

 殺気を感じ、咄嗟に飛んで避ければ今までいた場所に突き刺さる矢が見えた。飛んできた方向を416とともに確認すれば…ビルの屋上に見える人影が一つ。幅広の洋弓を携え、騎士のような風貌の衣装と赤い髪。その瞳はこちらをじっと見て警戒している事がわかるくらいに目つきが鋭かった。

 MG4と416は即座に撤退しようと動く。だが、その進路上に立ちふさがるように躍り出る影が現れ、足を止めてしまう。もう一つの人影、たった今目の前に躍り出た人物は自らの得物、陽光を反射させて閃く日本刀をこちらに向けて振り下ろす。

 

 

 

「っ!!」

「逃がしません…!」

「416、伏せろっ!!」

 

 

 ガァンッ、と咄嗟に自らの足に装備していたコンバットナイフではじき返すが、思いの外に強い一撃だったために体勢を大きく崩した416。それを追撃するように向けられた日本刀を狙い、MG4はサブアームとして持ってきていたFive-Sevenを撃つ。細い路地裏で思わぬ出来事に遭遇した2人はすぐに副官たる一〇〇式に通信を入れた。だが、こうしている間にも弓と日本刀による攻撃を受けているために、その場から離れることだけはかなわない。

 

 

 

 

 

『副官、悪いけど…っつ!!援軍をお願いしたい!』

『416!?場所はどこですか、遊撃部隊を派遣します。』

『エリアC9の…小さな診療所!弓持ちと日本刀が得物の2人組が…しつっ…こい!!』

 

 

 

 

 前方に刀を持った敵と後ろから狙ってくる弓持ち。両方を警戒するために背中合わせで対峙するしかなくなった416とMG4は、最悪の場合を想定していた。万が一捕まるようであれば…情報記憶領域(マインドマップ)を完全に熔かしてからの自爆、という手段を取らねばならないと留意する。一応、指揮官の中にある基地にバックアップは取ってあるため、問題はないが…指揮官はあまりそういった行動を是認しない。おそらくバレればこっぴどく怒られるだろうが…指揮官の身に危険が迫るくらいならば安いものだ。

 じりじりと迫られ、次第に逃げ場がなくなってきた。銃を持つために動けば、恐らくはトリガーを引く前に斬られるのが容易に予測できるため、動くこともできない。チラリと後ろにいるMG4を見ても、同じような状況であり…本当に自爆を考えなければいけないという演算結果が出てきている。

 

 だが、そんな状況は唐突に終わることとなった。路地裏の上、弓を持った人影がいるところとは違う場所…つまりは自分たちの頭上からいきなり声をかけられたのである。

 

 

 

「はい、すとーっぷ。神通、アーク、ちょっとその2人組を攻撃するの止め。提と…じゃなくて先生から攻撃中止命令出たから。」

「姉さん!?…いえ、先生からの命令であれば致し方ありませんね。」

「ま、そういうこと。そこの2人組、もうこっちから危害は加えたりしないから…とりあえずお話してもいいかな?」

「…416。」

「ええ。MG4は副官に状況を伝えて…援軍は無しでいいと。」

「話は決まったみたいだね。…っしょっと、うん。一つ聞くけど…あなた達も『人間』ではないんでしょ?」

 

 

 

 

 どこか一〇〇式(副官)を思わせる衣装を纏う人物がこちらに笑顔で聞いてくる。だが、先ほど声を聴くまで一切気配が感じられず、センサーにも引っかからなかった。それが示す事実は一つ、逃げても無駄であるということ。同時に、掛けられた質問からある可能性が一つ浮上してきた。

 

 

 

 

「『戦術人形』、そう言えば通じるかもしれませんね。あなた達も?」

「いや、私たちは戦術人形じゃない。というか、そもそも物とか人とかじゃないね…うーん、付喪神?みたいな感じかも。あ、そっちのトップには『艦娘』って言えばわかってくれると思う。」

「____川内!なぜそうも容易く敵に声をかけるんだ!!そいつらは何度もAdmiralの仕事場を覗こうとしていたんだぞ!」

「アーク、この2人はいわば先輩だよ。多分こっちが後発だから、怪しいところだったら調べるに決まってるでしょ。それに、どうも()()()()がするからねー。」

 

 

 

 

 MG4のいる方角から現れた弓を持つ人物、アークと呼ばれた人は私達に向かって殺気を向けながら歩いてきた。遠くにいたときにはよく見えなかったが…持っている洋弓はかなり大きく、矢自体もかなり大きく、直撃すればライフル並みの威力であっただろう。そしてもう一つ、川内と呼ばれた人物が「同じ気配」がするという言葉。だとすれば、それが指し示すのは…。

 

 

 

 

「____汚れ仕事を請け負う、皆の汚点。」

「そこまでじゃないけど…ま、そういうことだね。でも、だからこそわかると思うけど…こうして向き合うってことは敵意はない証明だとね。」

「…そちらの要求は?」

「あー…よっぽどそっちは修羅場だったのかな。先生からは『話をしたい。できれば近いうちに。』って。もちろん、一人で来いなんて言わないし。」

「…いいでしょう。後日、またここへ来ます。」

「りょーかい。あ、なんて呼べばいいかな?どこで誰が聞いてるか分からないだろうし。」

「『陸の戦術人形』と。」

「じゃあこっちは『海の夜戦忍者』で。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが、とても頼れる人物たちとの初邂逅であった。

 

__________________

 

 

 

 

 吾輩は医者である。個性は特に関係ない。だが、俺はとても恵まれているだろう。

 

 

 彼女のように命を狙われることも無く、自分の叶えたい夢を半分叶えているのだから。

 

 

 

 

 前世は道半ばで終わった。今は歩んでいる途中である。ならば、人生の先輩として一つ面倒を見るのもまた、いいかもしれない。

 すみませーん、と診療所の入り口から声が聞こえてきた。あの時、雄英からけがをした生徒の面倒を見る手伝いをしてほしいと言われて出向したときに見た少女。どことなく前世で見てきた物をリスペクトしているであろうデザインのコスチュームはひときわ目立ち、同時に同じ境遇の人がいるのかと思って、コンタクトを取りたいと思った。思わぬ形で彼女の個性である子たちと接触したが…正面切って敵対するような事態にならなくてよかったと思っている。

 隣でどこか警戒した様子で立っているアークに「そう構えなくてもいいぞ」というが、彼女はそうもいかないと言って自分の弓から手を放さない。初めて向かい合った時とは逆に、俺が呆れた声を出した。

 

 

「まあいい。____いらっしゃい。前世ではだれが嫁だった?」

「いっぱいいるけど全員嫁。そして隣にいるのはくっころ姫ですな!?」

「誰がくっころ姫だ!!」

「アーク、どうどう。」

「指揮官…初対面の人にそれはないですよ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 それじゃあ、俺は俺らしく…提督らしく向かい合おうかな。

 

 

 




だいぶ端折ってるけどこんな感じです。指揮官より先に提督が転生してますが艦娘が表に出てきたのはUSJ襲撃の後です。箱が設置されたので出てこれるようになりました。



クリスマスプレゼントのイラスト…マジでうれしい。みなさん、ご自由に描いてください。私は大歓迎ですので待ってます。
 あと挿絵の方法誰か教えて…分かんない…
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