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というわけで医者な提督の「和田抓 広大」先生です!マジで仕事早いよありがとうございます。
考えているところだと「腕のいい医者」「嫁艦はアーク」位だけなんです。何も考えてないからあちこちで使えてベンリィ(ダメ作者)
この話で合宿編が終わり、次から寮と試験ですね!私死んじゃう。死なないけど
低体温症、1/25からだってよ!!皆、SGとMGの準備はいいかい!!ついでに2面は夜戦stageよ!!木星砲は囲ってから壊そうな!!じゃないと死ぬぞ!
『オールマイトの交戦中もヒーローによる救助活動が続けられていましたが、死傷者はかなりの数になると予想されます…!』
『今回の戦闘によって電車や周辺地域の道路への被害があるとみられ、ダイヤが乱れるなどの影響が出ると予想されます。また、救急車両を優先して通すために通行止めや車線閉鎖などもあるとおもわれ_____』
あの後、ももちゃんの背中で眠ってしまったらしく…病院に戻った直後のことは一切覚えていない。そしてもう一つ、あのあと、オールマイトと大ボス、つまるところオール・フォー・ワンが無茶苦茶としか言いようのない規模と威力の攻防をしたらしく…神野区の一角が廃墟としか言いようのない事になっていた。
何かやらかしてないかをテレビで確認するために付けてみれば…映ったのは目も当てられないほどの廃墟と化した町の一角だったのだ。その中に立っていたのは…確かに、オールマイトなのだろう。だが、その体はいつものような筋肉ムッキムキのあの自信にあふれる姿ではなく、いつ折れてもおかしくないとしか言えないほどに細く、小さいものだった。
「…平和の象徴って言われてる人物がここでいなくなったらどうなる事やら。」
「隙を狙われるのがオチだろうな。といっても…すぐに攻め込んでくるほど敵連合も傷がないっていうわけじゃない。それどころか、ヒーローも敵連合も動くまで時間がいくらかかかるだろう。」
「提督も同じ意見かぁー。ところでさ______もう起きたし健康体だからベットに縛り付けなくてもいいよね?」
「駄目に決まってるだろアホ!夜の脱走は見逃したが帰ってきたのを確認すればついさっきまでぐっすりだぁ?体にどれだけ負担掛ければ気が済むんだよ!!」
「人形達にも全く同じこと言われたでござる!!でも私は悪くねえ!!」
「______十分悪いと思いますよ?指揮官。」
「______自覚無しなの?あなた達のgeneralは。」
診察に来た提督と顕現したももちゃんとアークに総ツッコミされた。えぇ…。
「はぁぁ…元々お前さんは鍛えているとはいえ、あれだけの数を顕現させれば脳にどれだけ負担掛かると思っているんだ。しかも俺のとこの艦娘と違って同じ人形が複数いるんだろ?」
「もう慣れたから大丈夫だと思ったんだけど…うん、複数いるね。今はできないけど、恐らく最高で250人まで展開できるはず。」
「にひゃっ…オイオイオイ。どっかの国に喧嘩吹っ掛けけれ大惨事確定じゃねえか。」
「吹っ掛けないよ???そんなことしても面倒だし被害も多いからやるなら暗殺だよ?」
「しないでくださいね指揮官??」
「しないから!あくまで例えだから!!」
5人×ダミー4体で1部隊、それが10部隊分あるから…うん、250人ですね。そこまで動かすつもりはないし、喧嘩を吹っ掛けるつもりもありませんけど!
そのあと、提督は医者らしく診察を終えて「寝てろよ」と言って次の患者の診察に向かった。アークは提督が部屋を出るときに顕現を解いて帰ったけど。部屋に残ったのは私とももちゃんの2人のみ。ぽふっ、と私が寝かされているベットの淵に腰を掛け、窓の外を見ている。
雲はあるけど快晴。テレビで神野区の惨状のことを知らなければ「いい天気だ」の一言で済んだんだろうけど…あんな状況の後だと何とも言えない。でもある意味、その戦闘に巻き込まれる可能性もあったということでもある以上、あそこで大人しく撤退して正解だったなというのが正直な感想だろう。だからこそ、気になってくるのだ。
「…あれだけの規模を吹き飛ばすこともできる奴が、何で私の身柄を狙っていたんだ?」
「そうですね…。404小隊にも情報収集を頼みましたが、今の所めぼしい情報はないようです。」
「そっか…じゃあ私が狙われてた理由は不明のままってことか。でも今後は狙われなくなるかな?後ろで圧力掛けて吹っ掛けてきた奴がいなくなったんだし。」
「だといいですね。しばらくは様子見になると思いますが…。」
狙って来た理由は分からず仕舞い。けれども、これ以上身柄を狙われる心配がなくなっただけでもいい事だろう。知らぬ間に家に侵入されたり盗聴器があったりといったことを心配する必要がなくなったからね!
そうしてももちゃんと一緒に過ごしていると脇に置いていたスマホが振動した。とって画面を確認すれば、そこに表示された文字は_____智春と書かれていた。今日は私の方から直接顕現させているのではなく、箱から顕現しているためだろう。念話のような通信ができるのは、私が直接出した場合のみだから。だが、今の時間は春庭の営業時間のはず。それでも連絡を入れてくるのはよっぽどのことと見た。
すぐ横に来たももちゃんにも聞こえるようにスピーカーをオンにして通話に出る。本当なら駄目なんだけど…個室だから見逃してほしい。
「おはよう。それでこの時間に電話してきたってことは何か問題でも起きたの?」
『おはようございます。いえ、問題というほどではないのですが…その。』
『別に指揮官に直接被害があるとかそういうものじゃないでしょ。言い淀むほどでもないはずよ。』
「あ、
『大当たりよ、
「それ盗聴じゃないよね?」
思わずツッコミを入れてしまったが間違っていないと思う。特にAK-12なんて性能がいいから狙ってやろうと思えば余裕でできる。しかも電子戦と行動・認識阻害までできるから敵に回すと速攻で詰むくらいにはヤバイ。隣で一緒に聞いていたももちゃんも「何しているんですかこの人形は…」って感じで呆れてた。
それはともかく、家庭訪問をこの時期にやるとは。…でもそれって外部に漏れたらいけないことじゃないかな?誰だよそんなことをパブリックスペースで話している関係者は。智春さんが言い淀んだ理由も分かったけど。
『私からすれば、この喫茶店の中の会話をすべて聞き取ることぐらい朝飯前なんだけどね。ま、聞こうと思って聞いていたわけじゃないし、偶々よ。』
「うん、まあ。でも情報ありがとね。それと、心配かけてごめんね。」
『お願いだから無茶するのだけはやめてよね。出てきてから時間は経ってないけど…あなたが居なければ何もできないんだから。』
『アーニャの言う通りですね。指揮官、私たちといる為に努力するのは良いことですが…くれぐれもご自身の身の安全を一番に考えてください。』
2人からそれぞれお叱りの言葉を受けました。いや、ほんと心配かけてごめんね。
ともかく、今日は一日安静にしてろと厳命されてるので寝る!明日には学校行かないといけないんだし…というか、休みなのに出校するのか。
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「家庭訪問…そんなのがあるのね。」
「アーニャはこちらに来てから1年も経っていませんし、知らないのも無理はないかと。…はい、ご注文の品です。」
「ん、ありがと。それと______接客はWA2000とG36に任せて自分は調理関係に集中することにしたの?」
「そうですね…ここもそれなりに有名になってしまったのでお客さんが多くて。出すものには妥協したくないので、2人に頼んで私はこっちに集中することにしました。」
もらったコーヒーを飲みながらスプリングフィールドと他愛もない会話を楽しむ。あと1時間もすれば大学に戻って授業を受けた後にレポートに手を付けなくてはならない。演算機能をフルに使えばレポートなどすぐに終わるのだが、どうせなら苦労している人間のように一から少しずつやっていくのも悪くないな、と思っているので時間をかけてやっていくのだ。
後ろで先ほど家庭訪問の話をポロっとしゃべっていた雄英の関係者が会計を済ませて出ていったようだ。カランコロン、と心地良い音色を奏でたカウベルが扉の動きに合わせて鳴る。そのまま店内を軽く見渡せば、席はほとんど埋まっており、外にも何人かが並んでいるようだ。時間によっては人待ちができてしまうほどの人気があるようで、AK-12は興味がそそられる。
「ここにお客が集まる理由を調べるのも面白そうね。」
「駄目ですよ。お店のお手伝いをしてくれるのならいいですけど、ここに座ってデータを集めるだけというのは許可しません。」
「む、バレちゃったか。でもそうね、偶にはここでバイトをしてみてもいいかも。」
「ふふ、じゃあ時間ができたら連絡くださいね。もちろん、ちゃんとバイト代も出しますから。」
「そうさせてもらうわ。_____それじゃ、ご馳走様。」
「ありがとうございました。」
カウンターにお代を置き、鞄を持って外へと出る。途中で何人かの男がこっちを見ていたが、おおよそ外見で判断しただけだろう。
元より戦術人形は民間にあった人形に火器管制コアを積んで、烙印システムによって戦闘を効率化させるために作られた存在。見た目が大多数の人間に対して「良い」と思わせるものばかりだからだ。無論、傭兵まがいのことをするときに敵の人間の心理に突け込むためという理由もあるが。
「本当に、この世界は面白そうなものが溢れているのね…。______もし、アンジェリカが居たらどんな反応をしていたのかしら。」
絶対に究明できる筈のない事をポツリとつぶやく。意味がないとはわかっていても、やはり考えるのは楽しいことだと思った。
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「_______一日ホントに大人しくしてたな。ま、何ともないってわかったから晴れて退院だ。俺もようやく自分の診療所に戻れる…。」
「腕がいいとは聞いていたけど、本当だったんですね…。」
「お前がよく分からねえ原因で昏睡状態になるからだろうが!…巻き込まれて死ななかっただけ幸運だと思え、次は呼ばれても出てこないからな。」
「じゃあ提督の診療所に行けばいいんだな!そうだな!」
「やかましい。医者が本分とはいえ、世話にならないほうがいいに決まってるだろうが。」
「そうだよね、うん。____お世話になりました、先生。」
「応、おだいじに。」
翌日、もう大丈夫だと言われて退院できました。提督にも世話をかけて本当に申し訳なかったよ…。でももうそういった目に合わないように対策もできたから大丈夫。しばらくの間はいつものような訓練は控えろって言われたからそこは守らないといけないけど。
何本かの電車とバスに乗り、家までももちゃんと2人で歩いて帰る。なんだかんだで1週間ほど家を留守にしてたことになるけど…本当に長かった。
合宿に行ったと思えば敵の襲撃に合い、そのまま昏睡。私からすれば突き飛ばされて、森を走って、ひたすら格闘戦と並列演算をやっただけなんだけど…そのあとに死にかけたとなればシャレにならない。
そのあとはお礼参りしようと夜の暗い間に出れば親玉に会えず襲われてる機動隊の援護に入って撤退。同時進行で親玉がちょこちょこ動いていたと思わしき施設をきれいに吹き飛ばしたりと、密度の濃すぎる期間だったと思う。
「____でもこの後に家庭訪問があるって智春さんとアーニャが言ってたし。もうこれは行動方針を大幅に変えないといけないかもね。」
「と、言いますと?」
今まではヒーローの資格を取ってある程度の実績を積んだ後に、皆を呼んでも文句の言われない状況を作ってから、隠れて過ごすつもりだった。しかし、ここまで素性がばれてしまえば隠れることなど無理だろう。お披露目会があんなに早いタイミングで行われる予定ではなかったし。
それ故に__________
「_____いっそ隠れないで堂々とできるように動く。ヒーローになる動機は最低とか言われるかもしれないけど、実力をもって叩き伏せていく。要は…本気で暴れるってことだよ。」
もう隠さないで殴ったほうが早い。そう考えたのだ。
「もう…結局指揮官が鉄砲玉になって突っ込んでいくってことじゃないですか。指揮官なんですから大人しく後ろから指示を出してください…。」
「それじゃあ満足できない。やるなら
「はぁ…もう何を言っても無駄そうですね。分かりました。でも、みんなでと言った以上一人で突撃するのはやめてくださいね。」
「もちろん!援護よろしく。」
にひひっと笑って向かえば、目の前にいるももちゃんは呆れてため息をつく。それでも、その顔はどこか嬉しそうだけど。
そうしてようやくついた我が家。ポストを確認すれば…おや?封筒が一つだけ。父上と母上のどっちかがいるのかな。…あ、でもカギ掛かってるってことは今は出かけたのかな、タイミング悪っ!いや連絡しなかった私も悪いか。人形たちがいるからうっかりしてたわ、反省。
入っていた封筒をもってしばらくぶりの家へと入る。とりあえず荷物を置いて封筒を開けてみれば_____そこに書かれていたのは雄英からの「全寮制導入検討」と書かれた手紙と、先生が家に来て直接説明を行う日程表だった。つまりは…
「本当に家庭訪問、するんだ。」
家庭訪問のお知らせだった。
AK-12はアーニャというあだ名になりました。ついでに春庭でポロリしちゃったのは「行きたくない」という愚痴をしていたため。(はいそこ、時系列合わないとか言わないの!作者の都合だと思って見逃して!!)
そしてついにこそこそするのをやめた指揮官。全力で暴れます。正面切って戦わなければこいつはやばい。正面からタイマン張られれば死ぬけど。