一介の人形遣いに何を求めているんですか…   作:影元冬華

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 低体温症、限定泥以外(ログイン&ポイント☆5)は全部出たんですけどねぇ!?ランキングマップでぽろぽろ落ちるなんて聞いてねえぞ!!57、お前何で8体も落ちてるんだ!!!

 ランキングはとりあえず10万超えたので放置。50%に入ってスキンが手に入れば満足なんや…。




 後半に大陸版要素ありです。若干だけど。


救助演習

『この被災現場で、バイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます。』

 

「パイスライダー?」

「現場に居合わせた人のことだよ。授業でやったでしょ?」

「一般市民を指す意味でつかわれることもありますが…。」

 

『ここでは一般市民としてではなく、仮免許を取得した者としてどれだけ適切な救助を行えるのかを試させてもらいます。』

 

 

 

 

 モニターに映る現状を見ながら説明を聞き流していく。あちこちから火の手が上がり、時折バランスを失った建物だったものの一部が崩れ落ちたりしている。

 救助演習ということは、恐らくこれから人が配置されたりもするのだろう。そのうえで、今度は何を見るのか、求められるのは何かを考えていく。

 

 

 

 

「(恐らく内部に人を配置していくはず…。範囲と規模からしてここにいる人数では手が足りなくなるのは必然。いかに効率よく作業をするかが鍵になるな。)」

『指揮官、あとどのくらい部隊を出せそうですか?』

『そうだね…思いの外、認識阻害で体力を持っていかれたから4部隊くらいかも。1部隊は救護スペースに配置したいから動くのは2部隊、予備で1部隊。』

『了解しました。SGとHGをメインで部隊編成、救護用の軽装部隊と遊撃部隊を編成しておきます。』

『うん、任せた。ダミーは3体までに抑えるように。』

 

 

 

 

 

 頼れる一〇〇式(副官)が意図を組んで動いてくれた。これで今は目の前の状況把握に集中できる。

 この廃墟同然の瓦解した建物の多さはどことなく…いや、恐らくは先日の神野区での戦闘を模したのだろう。死傷者もそれなりに出たあの戦闘は記憶に新しい。なら今度はどう動くことで被害を最小限にできるか、何をすればいいかを考えさせ、そして他のヒーローたちとの連携をうまく取れるかを試される。

 

 うーん、と唸りながら動きを考えていると後ろから誰かが来る気配。振り返ってみれば…そこにいたのは常闇君(とー君)だった。考え事をしていたとはいえ…ここまで近づかれるまで分からなかった。相変わらず気配消すの上手いなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

「奏、ずいぶんと難しい顔だが不調か?」

「うんにゃ、この後の動きをどうするか考えてただけだよー。如何せん、何が起きるか予想できないから柔軟に動けるようにしておかないとって思ってさ。」

「そうか、ならいい。…また無茶をするようなら今度こそシャドウで咥えてでも下がるからな。」

「まだ根に持ってるの!?何年前の事を引きずってくるのとー君は!?」

「当たり前だろう。あれ程心臓に悪いことはないからな…ともかく、いつもの突撃癖は_______」

 

 

 

 

 とー君の言葉は途中で切れた。話している声をかき消すように鳴り響いた警報と放送が状況を知らせてくる。気持ちを切り替え、会話を中断。流れてくる放送に耳を傾ける。

 

 

 

 

『敵による大規模破壊が発生。規模は__市全域。建物倒壊により傷病者多数!』

 

「____始まったか。」

 

 

『道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場にいるヒーローたちが執り行う!』

 

 

 

 

 

 

 

 ガコン、と一次試験のように入っていた建物の壁が外側へと倒れていく。それと同時に、2次試験開始の合図が出された。

 

 

 

 

『____START!!』

 

 

 

 

 

 一斉にみんなが飛び出していった。

 

 

 

 

 

_________________________

 

 

 

「一〇〇式!部隊編成は!?」

『完了してます、部隊長はKSGとM590です!』

「KSG、M590は共に出撃、センサー感度を上げて見つけ出すのと同時に倒壊しないように注意!先行しているヒーローと連携しつつ迅速に行動を。」

『『了解』』

 

 

「そこの眼帯の人、救護所を作るから人を出してくれ!」

「っ、了解した!______救護班、行動開始!」

 

 

 

 

 

 

 声を掛けられ、人手の足りないところに救護班として編成した人形たちを顕現させる。どうやら一〇〇式は「PPSh-41」「G36」「M500」「LWMMG」「アストラ」の5体で組ませたようだ。

 戦術人形は戦場で戦うものだった以上、最低限の知識として応急手当などの情報も入っていると聞いているが、それよりもう少し進んだ治療や知識などは人形たちが自分で学ばなければ縁が無い。その点、この5体は興味をもって調べたり学んでいたらしい。一番は最近来た「AK-12」だが…先ほどの認識阻害の影響で行動に支障が出てきているとの事だった。恐らくオーバーヒートに近い物だろう。継続使用はやはり負担が大きい、といわれてしまった。うーむ、長時間運用はまだ無理らしい、反省。

 

 呼び出した5体はダミーも出しつつ、先に動いていた何人かの指示に従って素早く救護所を作っていく。先ほどまで待機室だったために、残っていたテーブルやパイプ椅子、長椅子を用いてベットの代わりに。窓の部分は踏み抜いた場合に割れてしまうと怪我のもとになる、ということでG36とアストラが器用に窓枠ごときれいに外して脇に寄せていた。PPSh-41はこの後来るであろう怪我人が来た際にどのくらいまでなら対処できるかを聞いたり、自分が持っている医薬品などの譲渡を行っている。M500とLWMMGの2体は持ち前の出力の高さを生かして救護所周辺にある、倒壊の危険がある建物の撤去と車両が入ってこれるように通路形成をしていく。

 5体が動いている間に、現場に出た2部隊から送られてくる地形情報と怪我人の状態、予想される潜伏地域などをホログラムを出して整理していく。絶え間なく送られてくる情報の多さと、センサー感度を上げているが為に持っていかれる体力を気にしながら救護所に報告していく。

 

 

 

 

 

 

「都市部エリアから5名、トリアージステージ(治療優先順位)はⅢとⅡ。一名骨折の疑い、四名は裂傷なれど傷は浅い。止血と包帯、それから添え木と冷やすための物を準備お願いします!」

「わ、分かった。」

 

『KSG、工場エリアから6名、2名は塩素系ガス吸入の疑いあり。他4名は打ち身と切り傷ですがそのうち1名は骨折まで行かずともヒビの可能性あり。』

『M590、水場エリア、3名保護。2名が低体温症、1名が頭部負傷。判定は赤と推測できます!こちらで最低限の治療を行った後に安定した機動力のあるヒーローの派遣をお願いします!』

「了解。______工場エリアから6名、水場から3名!内、塩素系ガス吸入の疑い2名、低体温症2名、頭部負傷のステージⅠが1名!」

 

 

 

 

 

 

 

「___もう大丈夫です。ここにいればちゃんとご両親と会えますよ。少し痛いけど我慢してくださいね。」

「はーい、ちょっと痛いかもしれませんが傷口をきれいにしますよー!_____はい、よく我慢できましたー!」

 

 

 

「すまん!ここの瓦礫を何とかできるか!?」

「んー…よし、大丈夫!LWMMG(ルウェイ)、合図したら…今送った座標に押し込むよ!」

「ん、了解。M500(モカ)の合図でいつでもいけるよ。」

「それじゃあ____今っ!」

 

 

 

「すまない!こっちに追加の包帯を頼む!」

「____アストラ!PPSh-41(ペーシャ)から追加を受け取って譲渡、そのまま近くにいて陣形バフを掛けるように!」

 

 

 

 

 

 目まぐるしく動く救護所。あっという間に運ばれてきた要救助者で、臨時に敷かれた救護所の床は一杯になっていく。だが、あくまでここは専門の救助が来るまでの橋渡しでしかない。いかにスムーズに渡すことができるか、適切な処置をすることで少しでも多くの人を助けるための時間稼ぎでしかない。

 

 そのうえで、考えられる状況はこれだけではない。ただの災害ならば…余震などに気を付ければいいだろう。だがこれは大規模破壊_____つまりはテロ。そのことから、考えられ、求められるのは救助行動だけではなく__________

 

 

 

 

 

 

 

 

「てっ、敵だぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

__________対敵と撤退戦だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

___________________

 

『敵が姿を現し、追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ救助を続行してください。』

 

 

「なっ!救護所の近くで戦闘なんて始められたら…!」

「____まだ時間はある。今のうちにステージⅠを優先的に移動させ、自力で移動できる怪我人たちの誘導と護衛を。私の個性(人形)は今の5体を付けます。5体、といっても合計で行けば15体、12体までは損傷を受けても何とかなります。それまでに防衛線と避難所を。」

「わかっ____っておい!!一人で時間稼ぎでもするつもりか!?」

 

 

 

 

 敵が出現したと聞き、急いで救護所とされている場所へと急行してきた雄英の生徒たち。何気なく周辺の会話を聞いていた常闇は、聞きなれた一人の声と救護所にいる他校の生徒がやり取りしているのを偶々聞き取った。

 その会話が聞こえてきた方向を見れば、今しがた出てきた敵の大将らしき人物の方向_____ではなく、そこから少し離れた場所にいる、大量の戦闘員らしき団体の方向を見据えて今にも飛び出そうとしている幼馴染の姿があった。少しだけ聞こえてきた会話の内容から、避難を別の人たちに任せ、自分は戦闘兵の排除に出向くつもりだろう。

 

 

 

 

 

 

「敵は30から40…機動力は無いが範囲と距離がある射撃武器と格闘戦でやられるか。それならやっぱり______」

「突撃して混乱を招き、その間に避難させる算段か?」

「っ!って、驚いた…銃を持ってなくてよかった。持ってれば撃ってたかもしれない。」

「それは困る。で、答えは?」

「…イエス、です。」

 

 

 

 

 少し気配を消して近寄ったのちに声を掛ければ、予想通り突撃しようとしていた奏。

 いくら数で何とかできると言えども、その数を補うのは他でもない奏1人のみ。万が一、懐にでも付け込まれてしまえば、如何に強い人形といえども個性である以上消えてしまうだろう。

 

 

 

 

 

 

「一人で行くなと言ったのだがな…俺も付いていく。文句は言わせないぞ、奏。」

「うぇっ!?いや、でも他の人の援護行かなくていいの?こっちは人形呼べるから手は足りて________」

「お前がやられたら全滅するだろう。何より…体力を思いの外、消費して余力がないんだろう?」

 

 

 

 

 体力があまり残っていないと言えば、図星だったのか顔を背ける。分かりきっていた事であるため、思わずため息をついてしまう。むしろ、バレないとでも思っていたのだろうか。

 

 

 

 

 

「別に、前に出ると言っているわけじゃない。奏が動けなくなったら俺が運ぶ。それだけだ。」

「あー、うん…分かった。絶対に私より前に出ないで。じゃないと、確実に巻き込むから。」

「了解した。それで、どうするつもりだ?」

「これからやるのは__________」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少し離れた場所から、怪我人を守りながら別地点へと移動するヒーロー候補生を狙って撃っていく。行動阻害を兼ねたプロテクターを付け、攻撃手段は殺傷性のないセメントガンのみだが…一般市民を守りながらの移動というのは思いのほかに難しい。一発も市民に当てることなく、しかし敵を攻撃するために離れるわけにはいかずという心理戦とそこから出る焦りを誘発するため、非常に守る側は不利となる。

 

今の所は市民のほうに当たる前に撃ち落とすか壁を作るなどして防いでいるが…守っているのは健全な市民ではなく怪我人。足並みはそろわず、どうしてもはぐれてしまう何名かがいる。その市民を守るために隊列から離れれば集中砲火を受け、失格扱いに。かといって見捨てるわけにもいかない。

 もはやヒーロー側は大して何もできないと判断し、35人による一斉攻撃をしようと合図を出す。

 

 

 

 

「よぉうし、よーく狙えよ!」

「シャチョーがあの2人を止めてるうちに避難組を_______」

 

 

 

 

 

 だが、その合図が来る前に________死神がやってきた。

 

 

 

 

「あなたに、脊髄なんて必要ですか?」

 

 

 

 

 それは突然、降って沸いてきたように現れ、水滴を払うかのような感覚で一人の首をつかみ、投げ飛ばした。

 華奢に見える身体でありながら、背にはアサルトライフルらしきものを背負い、首には骸骨の口元を模したスカーフ、手と脚には金属製と思わしき強化用の骨格パーツらしきものを嵌め、暗めの緑色で統一された衣装は本物の戦場で生きるための何かを感じさせる。そして、その目は気に入らないものを見下す、とてつもなく冷たい目をしている。

 あまりの出来事に一瞬、体と心がすくんだがすぐに立て直す。いや、立て直そうとした。未だに混乱の声が消えず、むしろそれらが増えている。

 

 

 

 

「なっ…!?」

「おいおいおい!いくら敵相手でも今のは_____」

 

 

「諦めろ、お前たちに勝算はない。」

 

 

「ガッ…!」

「いつの間に!!陣形を立て直せ、確実に行動を止めてか________」

 

 

「己の運命を受け入れなさい!」

 

 

「早…ぅぐう!」

「なんだこいつらは…!」

 

 

 

 

 

 

 少しでも距離を放そうとセメントガンを撃つが、必要最低限の動きのみで躱され、当たりそうで全く当たらない。それどころか、全く同じ顔、同じ声、同じ装備で何人もいる。

 成すすべもなく掴まれ、投げ飛ばされる。

 眼帯を付け、片方の視界など無いはずなのに、それすら関係なく対処し、的確な格闘技術で地面にたたき伏せられる。

 離れたとしても、いつの間にか接近していた一人が銃口を突き付け、行動不能に陥っていく。

 

 

 気が付けば30人以上いたはずの仲間は片手で数えられるほどしか立っていない。残りは全て、地面の上で行動不能に陥り、うめき声をあげている。

 一方的な蹂躙、いや、戦場ならば虐殺としか言えないような状況をほんのわずかな時間で行われ、頭の中で状況を理解することを拒んでいる。一瞬で狩る側が狩られる側に代わってしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

「…この程度か。指揮官に負担をかけるこの姿(Mod3)でなくても十分だったようですね。」

「ま、そういうなよM4。万が一の可能性もあるしな…だがまあ、油断が命取りになるのはわかっていると思って警戒していたんだが拍子抜けだったことに変わりはないな。」

「SOPとROを待機させて正解かもしれないわね。そうでなければ…()()が起きていたかもしれないわ。」

 

 

「_____まあ、そういうことだ。悪いがお開きとさせてもらおう。」

「シャドウ!!」

 

「しまっ…後ろに…ィっ!」

 

 

 

 

 

 目の前に黒い影が躍り出たのを最後に、意識を手放すこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

___________________________________

 

 

 

 その後、全員を地面に叩き伏せた直後に終了を知らせるブザーが鳴り、試験が終了した。

 試験が無事に終わったことに安心したせいか、指示された控室に向かう途中で…情けないものの、体力を使い果たしたことが原因で気絶したらしい。とー君が一緒にいなかったらこっちも地面の上で寝る羽目になってた。そのせいで結果発表を直接見ることができなかったものの、無事合格。ただ、轟君と爆豪君が落ちたから特別補習を受けることになったと聞いた時は驚いた。理由を聞けば、轟君は私とAR小隊が戦闘兵を相手取ってる時に、親玉の目の前で士傑の人と喧嘩したのが原因、爆豪君は口の悪さが原因らしい。何ともまぁ、惜しい理由で落ちているんだか。

 

 結局、意識が戻ったのは寮に戻ってきてから。案の定、とー君に怒られたし先生にも怒られた。体力の管理くらいしっかりしろと言われましたよう!うぅ…今回は初めての運用が多かったもん…ワイ将悪くないもん…。

 

 

 

 

 

 

 

「うっ…気絶中に変な体勢だったかこれは。あちこち痛いや。」

「___あら、何なら私が治しましょうか?」

「今はいいよ…もうちょっと時間ができたらね。…アーニャにもだいぶ迷惑かけたかも。でも助かった、ありがとね。」

「どういたしまして。___副官と交代の時間になったし、あなたも今日は大人しく寝なさい。」

「そうする…おやすみ、アーニャ。」

 

 

 

 

 

 

 寝かされていた保健室から退室すれば、体のあちこちが悲鳴を上げているのをありありと感じ、「あー」と思いながらもAK-12(アーニャ)にいつ頃解してもらおうかと考える。それ以上に疲れが半端ないし、既に日も落ちて外は真っ暗になっている以上、あとは自室で寝るしかないのだが。

 

 一先ず、大きな山の一つを乗り越えたことで安心しきった私は、ベットに直行してすぐに睡魔に体を預けて意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 その直後、机の上に設置されたPCに電源が入り、謎の画面とエラーを大量に吐いていたなど露にも思わず。




 よし仮免終了!閉廷!!次は短い日常()書くよ!!!

 撒いた伏線、回収する日は来るだろうか…そしてインターンどうしよう(無計画)さらっと流してもいいんだろうけど。





以下ネタ説明

・医療班
何となく。いかつい顔したり強めの語調じゃない人たちをチョイス。つまり独断と偏見。

・現場班
SGとMGは他の人形に比べて出力とか高そうだったから。特にSGは10mH鋼を余裕で持ち上げそう。防御力と衝撃から身を守るためにそれくらいはあってもいいはず。

・遊撃班(という名のAR小隊)
SOPとROはお預け。手加減できなさそうだし。SOPに関してはトラウマを与えそう。
復讐爆殺魔となったM4も十分怖いけど。M16とST AR-15はノーマルで、M4のみMod3でした。脊髄のセリフはスキル発動から。お前は雷電か。


・気絶
超絶消耗したから。あとはそこに作者の都合が入ったのが原因。合格発表の下りが面倒やったんじゃ…
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