我の相棒がバッドエンドを迎えるわけがない   作:もよぶ

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第八話

ぜぇぜぇいいつつあせびっしょりになりながらようやく竹林の道へと到着する。

遠くに葉山達の後ろ姿が見える

「間に合ったか?」

と思った矢先、海老名の前に比企谷が出てくるのが見える

もう体当たりでいくしかないと思いそのまま走り続ける、思考を読む暇もない、戸部が何かを言おうとしているところへ比企谷が横から入ってくるのが見える

 

「ずっとまえから...「はちまーん」」

ふりむいた比企谷に材木座は突撃し吹き飛ばす

「グハッ何すんだ!」

「ひゃち、ゼーハー、まん、ゼーハー、ダメ、ゼーハー」

材木座は息を切らせて座り込む

「おい材木座、おまえなにしに来たんだ」

比企谷は睨み付けてくる

「ちょっちょっとザイモクザくんどしたのよ?」

戸部も驚いてる、海老名も何があったのかわからないようだ

「すこし、ゼーハー、待たれよ、ゼーハー」

呼吸が乱れているので落ち着くように呼吸を整える材木座だが

「待たれよじゃねぇよ、てめぇはなに邪魔してんだ」

 

比企谷が材木座を睨みつけるが

「ハーヒー八幡、ハーヒー貴殿が今何を言おうとしたのかハーヒー我は知っている」

息も絶え絶えになり比企谷を押さえつける材木座

「ハーヒー貴殿は自分がどう言うことをハーヒーやろうとしたのかハーヒーしかとその目で見るとハーヒーよい」

 

そういうと材木座は呼吸を整え海老名に向かって

「フー、フー、ゴホン、えー体育祭の時から好きになりました。我と付き合ってはくれぬでしょうか?」

その瞬間、材木座はこいつなにいってんだという空気を猛烈に感じとる。

「え?あの...なんで?」

 

海老名は予想外の人から予想外の言葉が来たので戸惑っている

思考を読んでみると

『は?誰だっけ?ざ、ざなんとか?ザザ虫くんだっけ?ってかなに比企谷くんの邪魔してるのこの人?せっかく比企谷くんが全部解決してくれるところだったのに』

 

そう思い通りにはさせるかと材木座は畳み掛ける

「体育祭の時に我と一緒に仕事したであろう、その時に貴女に惚れたのだ。同じオタク趣味が故我らは仲良く出来ると思うだが」

 

「そうじゃなくて...」

海老名は比企谷のほうを向く

「クソ!やはり八幡に拘りおる!あの言葉を言ってくれないと終わらぬではないか」

以前女神に聞いた八幡が海老名から引き出した言葉、これを言ってくれないとこの行動も失敗である、

 

「どうであろうか?海老名殿?返答を待っておるのだが?」

焦った材木座は海老名の手を握る、さっきまで汗ダラダラになりながら走ってきたため指ぬきグローブも汗でぐちゃぐちゃになっていた、当然そんな状態で手を握られた海老名は顔をひきつらせる

 

「ヒッ、嫌!わ、私今は誰とも付き合う気ないから!、告白されても誰とも付き合うきはないの!特にざ、ザザ虫くん?とかってありえないから!」

 

そういうと材木座の手を振り払い走り出してしまった。

そのまま戸部に向き直る

「いやぁー戸部どのフラれてしまったのう」

「ちょっとザイモクザくん、突然出てきて酷くね?」

戸部は若干お怒りぎみだ

 

「酷くはなかろう、海老名殿は言ってたではないか、『今は誰とも付き合う気がない、告白されても誰とも付き合う気がなから』と、間接的に戸部殿もフラれておるのだぞ?直接言われたわけではないが、どのみち戸部殿が直接告白しても同じことを言われるのが関の山だ」

 

「そういわれるとそうかも...」

戸部は下を向いてしまう、葉山の方をちらっと見るとこちらを睨み付けている、これ以上しゃべるなと言っているように見える、思考を読むまでもない、このままぶち壊してやろう。

 

「そうだ、貴殿は我と同じくフラれてしまったのだ。残念だったな」

 

材木座は葉山の方に向き直ると

「海老名殿を追わなくてよいのかのう?一人で駆け出してしまったようだが?」

葉山はいつもの顔からは想像がつかない表情で材木座を睨み付けている

「君はいったい...」

さすがにこの状態で思考を読むのは怖い材木座

「ハテ?我は海老名殿が前から気になっていてのう、戸部殿が告白するときいて、出来れば諦めさせたかったのだが、無理そうだったのでな、一緒に告白してどっちか選んでもらうつもりだったのだが?」

 

葉山が海老名を追うため材木座とすれ違う

「お主らは八幡に無茶ぶりしすぎだ、その結果がこれ、よい勉強になったであろう?」

すれ違い様にボソッと呟く

「君は...!」

葉山は足を止め材木座を睨む

「八幡もそうだが何故お主らは全部自分でしょいこむのだ?回りに助けをなぜ求めぬ?でもお主と八幡の決定的な違いは、そうしてしょいこんだ物を八幡は一人で最後まで持っていくのだ、後ろ指刺されようが何だろうがな、主はどうする?」

やはり葉山の顔を見るのが怖い材木座は明後日の方を見ながら言っていると

 

「おー材木座!告白がどうとか言って飛び出したから何事かと思ったら、おまえ誰かに告白したのか?」

成田達がやってくる

「...ってなんか雰囲気おかしくねぇか?」

「成田殿、以前告白を無かったことにするにはどうすればと聞いたの覚えておるか?」

「あ、ああそういえばそんなこと言ってたな?それが?」

「それがここだ」

「は?意味わかんねぇんだけど? ...もしかして、あ、そっか!材木座が告白した相手って葉山んとこのだったのか!」

 

葉山は顔をひきつらせる

「君はいったいどこまで知っているんだ」

「全てだ、何もかも、初めから終わりまでな、今回のふざけた顛末ちゃんとお主ら全員で話し合うのだぞ」

 

葉山はまだなにか言いたそうだったが、成田達を見て諦めたように言う

「...姫菜のところにいくからこれで失礼するよ」

葉山達はフラれてしまったと放心している戸部を連れて足早にその場を立ち去った。

 

材木座は成田達へと振りかえる

「まぁフラれてしまってな、大丈夫だ!女性に冷たくされるのは慣れているのでな!それより成田殿、皆の衆、暫しお待ちいただけぬか?八幡に話したいことがあるでの」

材木座はそういうと座り込んでる比企谷のところへいく

 

「何もかもぶち壊しやがって...」

「ふん、矛盾した依頼なぞ受けるほうがどうかしてるわ」

「気づいていたのか?でも依頼は依頼だ」

 

「依頼とあらば大事な人が傷ついてもいいのか?貴様がやろうとしたことは、そうだな...貴様の妹が我のことを『お兄ちゃん大好き』というようなものだな、貴様はそれでも平気なのか?我は全然ウェルカムだがな」

 

「どんな状況だよそれ、大体小町がそんなこと言うわけ無いだろ、あり得ない仮定は考えるだけ無駄だ」

 

「ふん、実際にやろうとした貴様が言うのは滑稽だぞ、それに貴様が海老名殿に言おうとした言葉は本来誰に向かって言うべきだったかわからぬ訳ではあるまい」

 

「...なんのことだ...」

「そこで不安そうにこちらを見ているお二人のことに決まっておるだろうが」

 

「比企谷くん、またあなた自分を犠牲にして解決しようとしたのかしら?」

「ヒッキー、そういうのもうやめようよ...」

「雪ノ下、由比ヶ浜...すまん...」

 

「分かっておるではないか、八幡よ、ではお二人に主の心のうちをはっきりと伝えるとよい、雪ノ下殿と由比ヶ浜殿もしかと聞いてられよ」

その言葉に雪ノ下と由比ヶ浜ははっとした表情になる

 

「材木座、なにをいっている?」

「八幡..、この期に及んで...あ!そういえば先日のウノの罰ゲーム結局やっておらぬな」

「は?今さらなんだよ?」

「罰ゲームだ、好きな方に告白しろ」

「は?」

「だからその二人のどちらかに告白しろ」

「ふ、フラれるの分かって告白するなんておまえも葉山のこと言えねぇぞ」

「ダメだ、そのお二人の気持ち、貴様が知らないとは言わせぬぞ、いつも勘違いだとかなんだとかで自分をごまかしおって!」

「い、いったいなんのことを言っているんだ?」

比企谷の目は完全に泳いでいる、思考を読むと

 

『こいつなんで知ってるんだ、雪ノ下と由比ヶ浜に告白だと?したいさ、簡単に好きだって言えたら苦労はしない、でも勘違いに決まってる、中学の時みたいに俺の黒歴史にまた新たな一ページが追加されるだけだ、でも...』

大分思考が揺らいでいる、もう一押しだと畳み掛ける。

 

「いい加減にしろ、八幡よ貴様がそのつもりなら、依頼ということにしようか?貴殿は依頼とあらば自分を省みないようだからのう!依頼だ、奉仕部のメンバーは互いの胸のうちを告白せよ!さあ依頼だぞ、そこにいる成田殿達も我が依頼したのを聞いておる、そうであるな!」

 

「あ、ああ聞いたが、材木座、いったい何が始まるんだ?」

「まあ見てるとよい」

材木座は腕組みをして三人に向かって仁王立ちになる、由比ヶ浜は決心したような表情になっているが雪ノ下は顔を赤らめてそわそわしているようだ

 

「な、なんで私がこんな男に告白しなくてはならないのかしら?確かにここは告白には絶好の場所かもしれないわ、でも...」

言い訳のようにクドクド呟いてる雪ノ下だったが、由比ヶ浜が決心したように言う

 

「ゆきのん...私は素直になるよ...」

「由比ヶ浜さん...わかったわ」

「お前ら...」

 

「三人とも、ここにいる我ら全員が証人だ、さあ思いの丈をぶちまけるがよい!」

 

「比企谷くん、私は...」

「ヒッキー、あたし...」

「俺は...」

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