一人ぼっちの僕が提督になるお話【完結】   作:木啄

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最近寒くなってきましたね。・・・今更でしたか?

しばらくは艦娘たちの内なる秘めた思い的なものを提督候補生の優月君と一緒に
紐解いていったり心をほぐしていったりと少しシリアスなのかそうじゃないのかよくわかんない展開になったりならなかったりするかもしれませんがよろしくです。

恒例の誤字脱字及び矛盾点ありの可能性です。宜しくお願いします。



提督候補生と艦娘と任務

提督候補生の朝は早い。・・というのは冗談で、普通に早起きしなくてはいけない。

 

というのも、数日前から突如として始まった最終訓練でもあり、この訓練が成功すれば提督になる。失敗すれば

 

海軍を去り、再びただの学生に戻るというなかなかシビアな世界が今現在繰り広げられているわけで。

 

「・・・確かに大変だね。これは」

 

すやすやと眠る親友である妖精さん。名前を”せんせい”と言い(自分から呼んでほしかったらしい)、今現在私の布団の上でくるまって眠っている。

 

「・・おーいせんせい、起きろ。朝だぞ、総員起こしだ、せんせい」

 

 私は布団をめくりあげ、卵のようにまるまっている彼を両手ですくって、まじまじを見つめる。

(こいつは朝が超絶弱い。のくせに夜更かしをする。)

 

だけど大切な”親友”であることに変わりはない。

 

”・・・・”

 

 物凄い眠たそうに目をこすりながら、大きなあくびをして、こちらをじーっと見つめてみる。いつもの眠たいからもう少し寝かせてくれてもいいじゃないかという不満そうな視線だがしかし、私が”せんせい”を起こすのには理由があって

 

「・・・いや。君は本来もう少し寝ていてもいいんだけどさ、僕の上で寝るだろう??」

 

自分が起きるときに布団の上に丸まられていては、どう対処したものかというのが現状で

 

「っといけない。こんなことしてる暇はないんだ」

 

 服を脱ぎ捨て、慌てて制服に身を包み始める私は、今現在、”提督候補生”として活動している。

 

早朝の挨拶から、本日の任務内容(鹿島教官の指示で私たちは動くことになっているが)などを素早く、そしてわかりやすく意思疎通を行うなどなど。

 

提督としての課題はまだまだたくさんある訳で。

 

「それじゃあせんせい。君はちゃんと机の上に置いてあるお菓子(朝食)を食べてからくるんだよ。僕は先に行くからね」

 

”~~(ノシ)”

 

 まだ眠たいのだろう、ぽけーっとしながらお菓子を口に放り込みつつ、こちらを見ずに手を振っている訳だが・・本当に理解してる?大丈夫・・・かな?

 

「・・ふう」

 

 今現在時刻は6時過ぎといったところ。外は少しずつ明るくなり始め、廊下は普段通りの静けさを放つ

そんな中で私は、一人廊下を歩き、候補生室と呼んでいた教室から、訓練用の提督室へと移動し、これから半年間はその提督室という場所で提督についての勉強、および指揮などを行う。

 

(提督の大まかな内容は・・艦娘たちの管理に・・任務等の作戦指揮・・そして、鎮守府の運営方針・・)

 

 すべてを一人で行うわけではないものの、基本的にはすべてできるようになって御の字と鹿島教官は言う

 

確か本日の内容はー・・・。

 

 

・・・・。

 

「おはようございます皆さん。本日もよろしくお願いします」

 

 0830。艦娘、鹿島教官含めた5名が、提督室に集まり、本日の任務内容を私から説明していく。

 

 

「本日の任務内容を。・・まずは装備などに関しての作成、および保守点検など。明石さん。よろしくお願いします。報告は書類でお願いします」

 

「はい!明石、本日も頑張ります!」

 

 工作艦でもある彼女は、気合を引き締め敬礼をしている、朝から元気で、私も元気になる気分だ。

 

「続いて、私の業務補佐として大淀さん。よろしくお願いします」

 

「はいっ。本日もよろしくお願いします。優月提督候補生」

 

こちらはいつものまじめな表情をしている。明石とは知り合いらしいが、性格的には正反対かもしれない。

 

「続いて、この訓練施設近海による遠征練習に、鹿島教官。龍驤さん。叢雲さん、おねがいします」

 

「はいっ♪お任せくださいっ」

 

「任せとき!提督候補生さん!」

 

「ま、頑張るわ」

 

3人それぞれ違う反応を見せてくれるが、任務に関しては意欲が高いものと見える。・・主に鹿島教官が

 

噂によると、かなり艦娘に対して的確及び厳しい教育を行うという練習艦らしいが、実際のところどうなのかは私自身も知らない。というより彼女達から聞き出せていないだけなのだがー。

 

むしろあの鹿島教官が鬼に変貌するところを見てみたい自分が居る。

 

 

「では、任務開始は0900からになります。それまで各自朝食をとっていないものは・・居ないと思いますが。準備等お願いします。では、解散」

 

「「はっ!!!」」

 

 

 ‥というわけで、本日も業務がスタートする。

 

「それじゃあまず明石さん。確かここにレシピが・・ありますね。」

 

「は、はいっ!!!」

 

いきなり固まってしまったが本当に大丈夫なのだろうか。さすがに硬すぎでは、お湯でもかけたらふやけてくれるだろうか?などと思っているとー

 

「明石、この数日であなたも提督候補生との連携も慣れてきているでしょう、少しは自信を持ちなさい」

 

「う・・で、でも。やっぱりまだ緊張してしまうといいますか・・」

 

 そもそも論だが、私は男性であるからに、彼女は緊張しているのではないだろうかという疑問すらわいてきた、さすがに考えすぎだろうか。本当に?

 

「ま、まぁ。半年もの間一緒に頑張っていくわけですから、徐々に慣れていきましょう、明石さん」

 

 大淀さんの言葉にフォローを入れるように私が声をかけるとー

 

「は、はひっ!!!!」

 

「「・・・・」」

 

 先ほどの柔らかさはどこに。再びかちんこちんになってしまい、私と大淀は盛大に頭を悩ませた。

 

・・・・。

 

「しかし、本当に仕事が早いですね・・大淀さん」

 

「はい・・?そうでしょうか・・?あまり実感が湧きませんが・・。」

 

 明石さんに作成レシピに伴ったボーキや鉱石などを渡し、今現在工廠で妖精さん達とトンカンしている間。私と大淀は提督の業務内容。及び秘書艦としての任務をしている。

 

「字も綺麗ですし、何か習い事でもしていたんですか?」

 

 私は言いつつ、本日の任務開始時刻や現在遂行中の艦娘等を書類に書き込み、大本営にレポートのようにして送らなければならない書類をまとめていると

「いえ・・そういうわけではないのですが。その・・・明石がですね。あまり字がきれいではないので・・」

 

 

 話をまとめると、大本営にて、本来であれば工作艦が行う初歩的な任務内容練習の報告書などが、明石のあまりの字の汚さに驚き。こっそりと大淀が手ほどきをしてからか、見れる程度まで回復した明石だが、反対に大淀のスキルがかなり上達してしまったというらしい。

 

「な・・・なるほど、そうことですか」

 

 私は少し戸惑いながらも、先ほどか書き込んだ書類を見ていると、隣から盛大なため息が漏れている。どうやらよほど苦労していたのだろう、心中お察しする。

 

・・さて、そんなこんなで一通りの書類を書き上げ、あとは秘書艦の大淀さんに判子を捺印。そして、教官でもあり、今現在遠征練習中の二人を指導している鹿島から印をもらえば、この書類は無事任務達成ということになり、大本営に送付されるわけだ

 

「ふう。いったん休憩にしましょう。休憩なしの任務は支障をきたす可能性がありますからね」

 

「了解です。提督候補生」

 

 そう言って大淀は席を立ち、なにやら給湯室に歩いていく。

 

「せっかくですから、何かお飲み物でもご用意します。コーヒーとお茶がありますが、どちらになさいますか??」

 

「あ、すみません。それではコーヒーで」

 

「了解しました」

 

 この数日で私と大淀は少なくはあるが、会話をする程度には仲良くなってきた・・と思う。

向こうが合わせてきてくれるだけなのかもしれないが、女の子相手の会話というのは、以前まで鹿島教官ただ一人だったため、こうしてほかの子とも話すのはなんだか新鮮味を感じるわけで。

 

「お待たせしました、提督候補生」

 

 机の上に丁寧に置かれたティーカップの中には、温かいコーヒーが。なんともうれしい話だ。

「・・ん。おいしい。ありがとう、大淀さん」

 

「いえ、これぐらい。気になさらないでください」

 

 彼女らしい丁寧な返しに、私もそのまま無言でコーヒーを味わう

 

時刻をみると1030といったところ。任務開始から2時間30分は経過しているー

 

「・・さて、いったん明石さんの様子でも見にいきましょうか」

 

「そうですね。進捗も気になるところですから」

 

そういって私と大淀はコーヒーとお茶を互いに飲み干し、そのまま席を立っては提督室を出る。

 

「まだ始まったばかり。あと半年の間。僕がこの鎮守府を導いていかないといけませんから、気を引き締めないといけませんね」

 

「ふふ、そうですね。・・ですが、あまり緊張の糸を張り詰めすぎないで下さいね?提督候補生をサポートするのも、秘書艦としての任務ですから」

 

 お互いにルーキーであるというのに、彼女のこの落ち着きといい、雰囲気がもはや百戦錬磨のようなものすら感じる(失礼かもしれないだ)ため、とても安心できるのも事実。

 

「といっても、私もまだまだ訓練途中なんですが」

 

 と、付け加えるようにしていい、その表情はどこか恥ずかしそうにもしている。

 

「大丈夫ですよ。僕がその分サポートに回ればいいだけですから」

 

 足りないところをお互いに支えあう。そして一歩一歩と前へ前へと歩むことできる。これは、親友である”せんせい”との生活で学んだ大切なこと。

 

他人から見ればたったひとりに見える僕だが、僕には見えない”親友”がそばにいてくれた。ゆえにそういった点は非常に熟知しているわけでー

 

「はい、よろしくお願いします。提督候補生」

 

「こちらこそ。ですね」

 

二人は歩きながらお互いに視線を交し合い、また一つ。ここで信頼関係を構築できたのを確かめ合うかのように、笑みを交わす。

 

「さて、そろそろ工廠ですね、提督候補生」

 

「はい。そうですね」

 

大淀が前に立ち、工廠の扉の取っ手を握り、ゆっくりとその扉を開き、太陽の光がゆっくりと差し込まれる

「明石、いますか?入りますね」

 

大淀さんの声が工廠内に響き、私と大淀は中に足を踏み入れたのだった。

 

・・・数分後

 

「うわああああああ!!!!?」

「「きゃああああああっ!!!!!」」

 

・・・まさかその後、工廠から3人の叫び声が轟くとは、例え妖精さんであっても、わからなかっただろうー

 

「あんびりばぼーなかんじですか?」

 

 

 

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