幼馴染は赤髪ポニテっ娘   作:ノブやん

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第二話 旅立ちへ

「ファイヤ」

 

人差し指を立てて言葉を発すると指先からライターの火より二回りくらい大きい火が現れた。それを焚き木に近づけ火をつける。

 

「まぁ、これくらいの火しか出せないけど十分だな。それに……アイス」

 

手のひらを上に向け言葉を発するとスーパーボール大の氷が現れる。

ちなみに氷は口に含みガリガリして食べました。冷てー!

 

「気の存在を父さんに教えてもらって5年。ようやくここまで出来るようになった」

 

5年前、当時5歳の俺は読み書き、武術などを両親に習っていた。

そんな日々を過ごしていたある時父さんが

 

「紅蓮。“気”と言うものを知っているか?」

 

「き?なにそれおいしいの?」

 

なぜいきなり食べ物の話をするんだこの人は?

 

「いやいや食べ物じゃなくてな……気と言うのはな……」

 

父曰く、気と言うのは誰の中にでもあるもので自強化や気弾を放つことが出来るらしい。

特に女性は男性より扱いがうまく、無意識に気を操って自強化しているらしい。

ああだから白蓮と取っ組み合いのケンカになっても負けることが多いのか。女性の体が男性に比べて早熟傾向にあるとはいえ、おかしいなと思ってたんだよなぁ。

……え?転生者のお前の方が精神年齢的には上だろって?取っ組み合いのケンカなんてするなよって?何言ってんの。精神年齢的に上だろうが下だろうが譲れないものってあるじゃん?それだよそれ。はっはっはー!

……大人げなかったね。ゴメン白蓮……俺、大人になるよ……

 

ちなみに気の扱いが男性よりウマい女性でも気弾を放つにはそれ相応の鍛錬を詰まなければ出来ないらしい。

 

父さんから気についての説明(途中、別のことを考えていたが)を受けたあと学んでみないかと言われた俺は

 

「やってみたい!」

 

と即答。気なんてロマンじゃないか!よーし俺も気弾が撃てるように頑張るぞー!

 

 

 

「……5年経っても気弾は撃てるようになってないけど、火や氷を出せるようになったんだからこれってスゲーよなぁ……おっと魚が焦げる焦げる!」

 

5年前に気の存在を教えてもらったあの日のことを思い出して感傷に浸ってあやうく魚を焦がすところだった。

焚き火で魚を焼いて食べていると

 

「おーい!紅蓮ー!どこにいるんだー?」

 

あの声は白蓮か。何か用かな?

 

「ここにいるぞー!」

 

あれ?誰かのアイデンティティーを奪った気がする?

 

「まったくここじゃ分かんないよ……っていたいた」

 

やっと俺を見つけることが出来たのであろう。俺の姿を見つけ近くまで寄ってきた。

 

「まったく探したんだぞ……」

 

「ゴメンゴメン。急に魚が食いたくなってさ」

 

あははーと笑う俺にやれやれとあきれた顔をする白蓮。お詫びに焼き魚を1匹渡しご機嫌を取る。それで機嫌が直ったのか、はふはふとおいしそうに食べる白蓮に

 

「それで、なんで俺を探してたんだ?」

 

「なんか、おじさんが話があるみたいで探しててさ。手伝ってたんだ」

 

父さんが?一体なんだろう?

 

「ならそれ食べ終わったら戻るか」

 

二人で数匹の焼き魚を食べて、火の後始末をし、村へ戻ろうとした時、

 

「そう言えば1個試してみたいのがあったんだ」

 

「ん?どうした紅蓮?」

 

「ウインド」

 

小さな声で唱えると白蓮の足元から上に向かって風が巻き起こり

 

「うわっ!急に風が下から!?きゃっ!」

 

スカートがめくれ、中に隠されていたものが姿を現し

 

「ふむ、白か……」

 

「ふむ、白か……じゃなーい!」

 

羞恥心で顔を真っ赤にして右ストレート(ギャラクティカマ◯ナム)を放って俺を殴り飛ばす白蓮。

 

「この……バカ!」

 

ふんっ!とぶっ飛ばした俺を置いて先に戻る白蓮を見て俺は

 

「ナイス……みぎ……ストレート……」

 

と褒めたたえるのであった。

 

 

 

 

 

「はぁ~えらい目にあった……」

 

「自業自得だ、バカ」

 

白蓮渾身の右ストレートのダメージが回復したあと、白蓮に追いつき一緒に村へ向かった。

小川から歩いてすぐの場所にある村へ10分くらいで着き、白蓮と別れ自宅へ。

自宅に着いた俺はそのまま父さんの部屋まで行き、

 

「父さん話があるって聞いたけど、何の話?」

 

「やっと戻ったか……まぁ、座りなさい」

 

父さんに促され机越しの真向かいに座る。

 

「紅蓮よ。お前……旅に出てみないか?」

 

「は?旅?」

 

あれ?この世界には某ポケットな怪物の世界みたいに10歳過ぎると旅に出るのが当たり前なのかな?

 

「え、何。俺、小さな怪物の主人になるために旅に出るの?」

 

「は?小さな怪物の主人?なんだそれは?そうではなくてだな、見分を広めるために大陸を見て回ってこいってことだ」

 

「あ、なーんだそう言うことか……」

 

確かに今後起こりうるであろう動乱を潜り抜けるために大陸を旅して色々とコネを作ったり、各地域を自分の目で見てくるのは大きいかもしれない……が、

 

「ねぇ父さん」

 

「なんだ?」

 

「この家にそんなお金あるの?」

 

村の中では裕福な方とはいえ、所詮田舎の弱小豪族だもんなウチ……

 

「そんなことか……心配するな。流石に路銀は自分で稼いでもらうが、出るときには馬と剣と半年分のお金くらいはお前に持たせるさ」

 

ふむ、条件はかなりいい。例えるなら、某竜の冒険譚で初期装備に銅の剣と各皮装備を持っている様なものだ。

 

「分かった。そこまで援助してくれるなら旅に出るよ。本当は前々から外を見てみたいなと思ってたからさ」

 

「ふむ、そうか」

 

俺の返事を聞いた父さんは嬉しいが寂しい、そんな感情が混じった顔をしていた。

10歳の子供に下手したら今生の別れになるかもしれない(そっちの可能性大)のだから本当は手元に置いておきたかったのだろう。

でも村の外の世界を見ることと旅で色々な経験つんで、一皮も二皮もむけて欲しいと言う願いもあるに違いない。

 

「で、出発はいつごろなの?」

 

「いや、それはお前が決めなさい」

 

「なら、1週間後にしようかな」

 

「分かった。馬とお金はこっちで準備しておく。村の人たちに旅に出ることを伝えてきなさい」

 

「うん。行ってくるよ」

 

出発日も決まり、村の人たちに旅を出ることを伝え回った。

 

1週間後、旅立ちの日。

 

「お金も持った……荷物も乗せた……あとは……うん、OKだ」

 

「紅蓮」

 

「何、父さん?」

 

「選別だ。受け取れ」

 

父さんに渡されたのは剣(形はダイの大冒険の覇者の剣)だった。

 

「マジか……振ってみてもいい?」

 

ああ。とOKが出たので鞘から抜いて2、3回振ってみると、まるで長年使っていたかのようなフィット感だった。

 

「ありがとう、父さん!……じゃあ、父さん母さん、名残惜しくなるから行くね」

 

「ええ。いってらっしゃい」

 

「ああ。いってこい」

 

「行ってきます」

 

馬に乗り、両親に見送られ村の門へ走らせる。村の人たちとは挨拶を済ませてある。

 

「そう言えば、あれから白蓮と会ってなかったな」

 

旅に出ることを白蓮に伝えに行った日、信じられないって顔して、その後泣き出しちゃってずーっと部屋に籠もったまんまだったもんな。出て行く前には一目見ておきたかったな……

門に差し掛かった所で

 

「紅蓮!」

 

白蓮が門の所にいたので、馬から下りて白蓮に近づき

 

「やっとお見送りに来てくれたか白蓮」

 

「紅蓮……」

 

「どうした白れ……ん!?」

 

「……ん」

 

何と言うことでしょう。白蓮の唇が俺の唇をふさいでいるではありませんか。

……って、こ、これは接吻!?ちゅー!?キス!?うわー柔らかい……

 

「は……初めてなんだからな!ちゃんと責任……取ってくれよ?」

 

「いや……奪ってきたのにそんなこと言う?……まぁ、ちゃんと戻ってくるわ」

 

白蓮の頭をぽんぽんと撫でてから馬に乗り、

 

「行ってくるわ」

 

「ああ。いってらっしゃい!」

 

 

 




10歳ってこんなことしたっけ?

まぁ、深夜のテンションで書いたご都合主義なので勘弁を……



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