幼馴染は赤髪ポニテっ娘   作:ノブやん

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紅蓮 13~15歳の出来事



第八話 女の園、水鏡女学院で将棋とオムライスを広める

「雛里ちゃん!雛里ちゃん!今日のお昼楽しみだね!」

 

「うん朱里ちゃん!だって今日は……」

 

「紅蓮(兄さん)(お兄ちゃん)のオムライス!」

 

「ほら待ちきれないよ。早く行こ!食堂に向かって全軍突撃ー!」

 

「あわわ!待ってよ朱里ちゃーん!」

 

 

 

 

 

 

 みじん切りした玉ねぎと人参とぶつ切りにした鶏肉を炒め軽く火が通ったら、生米を入れる。

 米が透明になるまで炒めたら、鶏ガラスープとすり鉢でペースト状にしたトマトと一緒にお釜へ入れて炊く。

 炊き上がったら皿に盛り、その上に半熟のオムレツをおせて食べる前にスプーンで真ん中に切れ込みを入れ左右に開いたら紅蓮特製タン◯ポオムライスのかーんせーい!

 

 それを並んでいる少女たちに渡していくが渡したはなから馬もビックリなスピードで席に着き食べ始める少女たち。

え?君達武官じゃなくて文官だよね?

 

 とまあ、月たちと別れて1年。俺は今、荊州・襄陽にある司馬徽が開く水鏡女学院(水鏡は司馬幑のペンネームみたいなもの)で用心棒(と言う名の雑用)として働いている。

襄陽に着いたその日にアホどもに絡まれていた女子生徒を助けた所に水鏡先生が登場。経緯を説明してその場を離れようとしたら、首根っこを掴まれ、引きずられるがままに女学院へと拉致されて今に至る。

 

「紅蓮兄さん!」

 

「紅蓮お兄ちゃん!」

 

鍋を振っていると幼女2人が声をかけてきた。

 

「お、朱里と雛里か。2人ともちゃんと授業受けてきたか?」

 

金髪にベレー帽をかぶった幼女の名は諸葛亮孔明。皆さんご存知の天才軍師だ。

 

もう1人の薄紫色の髪で魔女帽子をかぶった幼女の名は鳳統士元。諸葛亮と対をなす天才軍師だ。

 

 俺の問いにほっぺをリスの様にほっぺを膨らませながら(かわいい)「ちゃんと受けてます!プンプン!」と2人して抗議してきた。

悪い悪いと苦笑しながら2人にオムライスを渡すと他の娘にも負けないスピードで受け取り席へと移動していった。

 

 

 昼飯も終わり自分の部屋でくつろいでいると、

 

「紅蓮ちゃん!勝負だ!」

 

とノックもせずに入ってきたおば(ギロリ)……お姉さんの正体はこの学院の代表である水鏡先生。

その手には持ち運び可能な将棋盤と駒があった。

半年前に

「娯楽が無い……象棋(シャンチー)は良く分からないから将棋でも作ってみるか」

と言うことで作ってみた所みんなにかなり受けた。

しまいには、月に1度、先生生徒を含めた大会が行われるようになり、優勝者には1週間3食にデザートとして紅蓮特製プリンが付くことになっている。

 

「紅蓮ちゃーん。早くやろうよー」

 

 少しばかり思考の沼に浸かっていたらお姉さんがしびれを切らせてガクガクと体を揺らして抗議してきた。

 

「はいはい。ならやりますかね」

 

「わーい!」

 

 ……この人、俺より年上だよな?

十局(5勝5敗)指した所で夕食の準備の時間になったのでお開きとなった。

今日の晩飯は麻婆豆腐か。

 

 そんな日々を過ごしていたある日、いつものように水鏡先生と将棋を指していて

 

「はい、王手」

 

王手された先生はうんうんと色々打開策を考えていたが

 

「まいりました」

 

と負けを認め頭を下げたので

 

「ありがとうございました」

 

とこちらも頭を下げた。

あそこであれを取って、こう言う風に打てばとぶつぶつ言ってる先生に

 

「あ、そう言えば俺、来週にはここ、出て行きますんで」

 

その言葉を聞いた先生はピタッと固まりギギギギと顔を上げ

 

「何……言ってるの?」

 

「だから、来週にはここを出て行きますって言ったんすよ」

 

もう一度聞いて理解しようと百面相をしていたが落ち着いて理解できたらしいがいきなり涙を滝のように流しながら

 

「どどどどおじでー!なにかわだじにいだらないごどあるのー!?」

 

沢山ありますがとは言えない雰囲気なので

 

「いや、自分もう15ですよ。年頃の男が女学院にいるのはやべーでしょ。世間体的に。それに元々この年になったら故郷に戻ろうと思ってたんでちょうどいいかなーって」

 

「ううう……たしかにそうだけど……分かりました。紅蓮ちゃんの意志をそんちょーします。でも、みんなにも説明しとかなきゃだから出発は1ヶ月後にしてほしい」

 

 確かにみんなにも話してないのに1週間後は些か性急過ぎたか。みんなに説明や引き継ぎとかしなくちゃだもんな。だとすると1ヶ月後は妥当か。

 

「分かりました先生。1ヶ月後でお願いします」

 

 その日の夜に教師陣に、次の日に生徒全員に1ヶ月後にここを出ることを告げたらみんなに泣かれた。

そのことに嬉しく思いながらも引き継ぎをしていたら早々に1ヶ月が経っていた。

 別れの日、みんな総出で送り出してもらい、水鏡女学園を後にした。

 

 

 

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