ーヴァルターー
日本へ上陸した俺は、テンションの赴くままにシーツーと日本一周旅行を楽しむ。その道中で知り合い意気投合をした孤児の五人組、これも何かの縁ということで共に行動することに。彼等の友情が美しく見え、俺とたぶんシーツーもその繋がりを羨ましく思った。…これって嫉妬になるのだろうか?
…というわけで、俺とシーツーは玉城達と共に旅行を楽しんだ。シーツーと二人だけの旅行も良かったが、彼等との集団行動もかなり楽しい。俺…学校へ行ってないからなぁ、…ドロテア&モニカはこんな感じで青春をしているのだろうか? そうであるのなら本当に羨ましい。…こんな機会に巡り会えたのは黒髪美人さんとその旦那さんのお陰、シーツー共々感謝感激っす。
旅行中、玉城が馴れ馴れしいというか何というか。妙に肩を組みたがるし、…シーツーに絡みたがる。俺はいいよ? 正直嬉しいし、…男友達がいなかったから。それに『親友』ってさ、玉城が俺にそう言ったんよ。今まで流したことのない涙が一筋、…それを見たのはシーツーただ一人。何も言わずにハンカチで拭いてくれました、それもまたありがたく…。
逆にシーツーは嫌そうにしていた、凄く鬱陶しそうに。でも拒絶はしていない、…というか最終的にキレ気味。何故にそうなったのかと聞いてみれば逃げられた、代わりに百華が教えてくれた。玉城がシーツーを『ヴァルターの愛人』と評したらしい、…愛人とかってそりゃないだろ。やっぱアホだわアイツ、…意味が分かって言ったんか? シーツーがキレるのも頷ける。何てことを考えていたら百華がニヤつきながら、『私とアイツはその程度で収まりきれない、…言葉には出来ない繋がりがあるんだ!』って言ってたよって。…それを聞いた俺は恥ずかしさを感じながらも嬉しかった、…繋がりかぁ~。いいこと言うな! シーツーは♪
それ以降、俺はシーツーに構いまくった。シーツーは『突然何だ!?』って困惑していたがされるがまま、微妙にニヨニヨしとることを知ってるぜ? …そんな彼女を身近に感じながら、何となく繋がっていると感じている俺がいる。…不思議な感覚だよね? この心の高ぶりって何じゃらホイ。
とにかく、玉城達五人と更に仲良くなった。玉城はさっきも言ったが馴れ馴れしい、しかし俺にとっては一番好ましい奴だ。他の四人も良い奴等なのだがこの顔のせいか多少の遠慮がある、…が玉城にはそれがない。俺はそれで救われたような気がしたんだ、…特派には男の同僚はいるが男友達はいなかった。男友達とバカをやるのが俺の夢の一つだったんだ、それが玉城のお陰で叶いそう。…ありがとう、玉城真一郎!
速水はぽややんとしていて癒し担当だ、間の抜けたことを呟いたりしては皆を呆れさせる。…がたぶんそれは計算であると思う、どうにも変な空気になるとやらかすんだよね。場が和んだ時とか頻りに頷いているし、…俺がそれを見たことに気付くと笑顔を向けてごまかしてくる。…胡散臭いけど必要だよね? こういう奴ってさ。
百華は美人である、…性格も悪くはない。人をからかったりすることが好きっぽいが、黒髪美人さんで慣れているから特に気にすることもなし。本当にいい女ではあるのだが恥じらいがない、俺の目の前で普通にスカートをバタつかせる。床に座ることになれば胡座をかく、パンツが見え隠れしても気にしないっぽい。…他にも色々あるが全体的に親父臭い、…コイツの将来が心配なんだけど?
火焔はとても元気だ、落ち着きがないとも言うけど。しかし不快には思わない、逆に見ていて気持ちがいいぐらい。…がはしゃぎ過ぎると地に伏して動かなくなる、驚くことに彼女は病弱なのだ。孤児院出身が故にロクな治療も受けられず、現在…長くは生きられないと宣告も受けている。それでも悲観することなく生きる様は美しい、…何とかしてやりたいがどうだろう?
永野は真面目だ、常にルールを守ろうとする。暴走する玉城と火焔を本気で説教をするし、百華の恥じらいのなさに毎回怒髪天を衝く勢い。速水には苦言だけ、…にしてもこの手の奴は大体嫌われる傾向にある筈。なのにそうならないのは確かな絆があるから、皆を想ってのことだから。…それが分かっていながら改めない四人が凄いのか、諦めない永野の真面目さが凄いのか。
この旅行中に五人の性格や行動がある程度分かった、そして思うことはただ一つ。…大事にしたい縁であると、出来るならブリタニア本国へ来てくれないかなぁ~…なんて。
主人公の求めていた友達感覚の者達、…欲しくなる気持ちは分かりますよね。
男友達はいないし、ドロテア&モニカは何か違う、シャーリーは妹、マリアンヌは恩はあるけど問題児、特派の技術者達は技術変態仲間の同僚。
孤独ではないけれど変則的な孤独、それが解消されようとしているのです。
……でシーツーが今のところのNo.1か?
勿論、主人公にギアスを与えますよ?
どんなんかは何となく考えているんだけどね、…誓約とかがメンドイっす。…考えるのが。