…が持ち直してきたから投稿出来ると思う。
ーヴァルターー
旅行が終わり玉城達と共に孤児院へ。そこには玉城達の兄貴分で日本軍人である卜部巧雪さんがいて、互いに挨拶をして談笑をした。内容は旅行のこと、そして最終的には玉城達の受け入れ先の話に。…見付からないと嘆く卜部さん、楽観視する玉城達…永野は気にしているっぽいが。…それを聞いた俺は提案を決意、さて…どんな反応が返ってくるのかな?
玉城達の受け入れ先を早急に見付けたい卜部さん、そんな彼に俺は提案をさせて貰いました。俺ん家、バーンシュタイン家で働かせてみないか…と。色々と機密が絡むし不自由な点もあるかと思う、…が少なくともこの日本で働くよりは良い生活が出来る。働くにせよ生活するにせよ、孤児ってだけで良い顔はされない。ブリタニアでもその傾向はある、日本だってそうだろう。受け入れ先が見付からないというのはそういうことだろ? …現に卜部さんも軍に入るしかなかったと言っている、そして苦労しているみたいだし。
しかしながらブリタニアに来ればそうはならない、何せ俺ん家だから食いっぱぐれることはない。日本よりは良い生活が出来るであろうと言い切れる、五人が離れ離れになることはない。…その代わり日本へ帰ることが難しくなる、卜部さんと自由に会うことも話すことも出来なくなるだろう。機密が絡むが故に迂闊な発言も出来ない、…それと俺がやや嫌われ気味であることから難癖を付けられる可能性がある。
メリットは良い生活が出来る、機密ではあるが技術が身に付く。上手くいけば外国人から名誉ブリタニア人となり、更に良い生活が出来る。後ろ楯にバーンシュタイン家がある為、難癖は付けられるが危害は加えられない。…今まではこれでも大人しくしていた俺、しかし玉城達の誰かが来てくれるのなら全力で守る。要らぬちょっかいを出してきたなら潰す覚悟、ヴァルター・バーンシュタインが一皮剥ける時よ!
デメリットはさっきも言ったが不自由になるってこと、今までのように行動が出来なくなる。何処に行くにも連絡するにも許可が必要となる、ブリタニアは基本的に外国人には厳しいからな。馬鹿なことをすれば捕まるし、貴族に目を付けられたらまぁ…めっちゃ不快な目に遭うだろう。…と言っても、俺と常に行動を共にしていれば多少の理不尽は粉砕出来るが。俺ぁ友人の為なら鬼になれるぜ?
機密のことは話せない、メリット・デメリットのことも隠さずに言った。抜けていることもあるかもしれない、しかし俺の知る限り出来る限りのことは伝えたつもりだ。…さて、どんな返事が返ってくるかな?
卜部さんと永野は真剣に考えているっぽい、玉城と火焔は???が顔に浮かんどる。速水はニコニコと何を考えているか分からんし、百華はジッと俺の顔を見詰めてくる。…卜部さんと永野以外よく分からん反応だな? …まぁ玉城と火焔はバカっぽいから理解していないだけだと思う。…そのポカーンとした顔はやめろって、…何か力が抜ける。
それぞれが悩んでいるような現状、…最初に答えを出したのは意外なことに、『『行く!!』』と言ってきた玉城と火焔の二人。卜部さんも永野も目を丸くし、俺は喜びつつも驚いた。理由を聞けば、『俺は孤児でこんなんだから日本にいても居場所がねぇ、バラバラになったら真っ先に死んじまうのが目に見えている。…だったらヴァルターに賭けた方が良さそうじゃねぇか、勿論賭けるのは俺自身! それで死んじまったらそれまでってな、…俺は外へ行って変わるんだ!!』だって。意外に考えてるってことに驚いた、玉城なりに先を見ていて変わりたいと考えてる模様。
火焔も、『私は病気持ちだから一人になるのは無理だよ、…だからヴァルター君に付いて行く。私なりに頑張るから、ヴァルター君に面倒を見て貰いたいかなって。…勘なんだけど、付いて行けば私の未来が変わる気がして。』そんなことを言ってきた。彼女は病気持ちで長くは生きられないと宣告されている、自覚があるようで一人になるってことは死を意味すると理解している。なら生きられる可能性が現状一番高い俺の所へ、彼女なりに考えたことであるのは明白。俺に頼るようなすがるような目、そんな目で見られると俺は弱い。
…彼女の病気がどんなモノかは知らない、…が俺には特派がある。専門とは全然違うけど天才の集まりだ、突破口が見付かるかもしれない。…いやさ、見付かる筈だ。何せ俺には『ご都合主義』がある、…彼女を救える筈さ!
気温が上がったり下がったり、皆さんも体調には気を付けましょう。