とある1位の高校生活   作:XY

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第2話です。
今回は会話はあまり多くないかも。




第2話 遭遇

夏休みもあと一日となり、最後の1日を満喫しようとあちらこちらで遊んでいる学生達が見える。

今外にいる学生達は大方宿題を最初の方に片付けたのであろう。でなければ、今頃は部屋で缶詰め状態になり「何故最初にやっておかなかったんだぁー!」と嘆きながら大量の宿題と睨めっこしているだろう。

一方通行(アクセラレータ)黄泉川愛穂(よみかわあいほ)から渡された地図を見ながら、高校に通う間住む家に向かって歩いている。

 

「ねぇねぇまだなの?ってミサカはミサカは訪ねてみる」

「もう少しだからァ我慢しろ」

(しっかし能力(ちから)を使えないのは不便なもンだな・・・)

 

一方通行は決して今能力が使えない訳ではない。

現に首には演算補助のチョーカーが付いており、これがないと能力どころか日常生活もままならないのである。

もし何かあった時のためにラストオーダーもいる。

では何故能力を使えないのか。単純である。黄泉川から使うのを禁止されているからである。

一方通行のチョーカーはラストオーダーの一存で止める事が出来、もし能力を使えば黄泉川の指示で止められてしまう恐れがある。そうなれば、生死にも関わる。

 

なので能力を使えないのである。

そしてもしかしたら、ラストオーダーを連れて行かせたのは後者の理由の方が強いのかもしれない。

 

「着いたぞ」

「疲れたー!ってミサカはミサカは自分の心情を表わにしてみる」

「ちょっと歩いただけじゃねェか」

 

そんなやり取りをしながら一方通行とラストオーダーは自分達の部屋を目指す。

話通りの物件である。駅から5分の所にあり、近くには主婦御用達のスーパーもある。

 

 

部屋に着いた一方通行は荷物をその辺に置いた。

 

「日用品は一応揃ってるみてェだな」

 

そう思いながら、明日必要な物の整理を始める。すると、ふと自分の入学願書のコピーを見つけた。一方通行は思った。

 

「よくもまァこンな嘘を堂々と書けたもンだなァおい」

「何なに・・・」

「・・・家族構成、妹:最後ってこれラストオーダーの事かァ?」

「確かに意味合いとして似てる気もするが、適当すぎンじゃねェか」

 

一方通行が細かいところにツッコミをいれているとラストオーダーが

 

「お腹減った!ってミサカはミサカは激しく懇願してみる」

 

ラストオーダーに言われ、部屋の時計に目をやると時刻は既に正午を跨いでいた。

近くにスーパーもあるので作る事も可能なのだが、初日からそれはめんどくさいと思ったのか一方通行は

 

「そうだな。どこか食いにでも行くかァ」

「やったー!外食!!ってミサカはミサカは嬉しい感情を表わにしてみる」

「頼むからァ外でその口調はやめてくれェ」

「何で?ってミサカはミサカは聞いてみる」

「目立つから」

 

「格好で既に変に目立っている一方通行に言われたくない」と言いたげなラストオーダーだが、そんな事を言えばこのマンションが崩壊しかねないと思い口を閉じる。

 

荷物から財布を取り出し、部屋に鍵をかけ出かけた。

 

 

夏休みといえ昼間なので人通りはそれほど多くはない。

 

「暑い・・・」

 

しばらく歩いて一方通行はそう感じた。今までの一方通行であればそんなのは関係なかった。常時反射をONにし、自分に必要なもの以外は反射してこれたのだから、暑さも寒さも感じた事はなかっただろう。

 

しかし、今そうはいかない。このチョーカーの使用時間には限度があり、日常生活だけなら48時間、能力全開だと15分しか持たないのである。

グループに所属する事になった際に15分から30分に拡張されたわけだが、それでも多いと言えない。

こんな事に使ってしまっては、いざ何かあった時に使用出来ない可能性がある。

なので、普段極力使うのを控えているのである。

 

暑さに耐えながら、外食が出来る場所を探していると「キャッ!」と女性の声が聞こえた。

 

「何だァ?」

 

と一方通行が目をやると女子高生くらいの子が倒れていた。どうやら積んであった荷物に躓いたらしい。

それだけなら特に気を止めるつもりはなかったのだが、ラストオーダーがいない事に気がついた。

もう一度その女子高生の方に目をやると、ラストオーダーが彼女に駆け寄って行くのが見えた。

 

「何やってンだよあいつ」

 

一方通行もラストオーダーを追いかけ彼女に近づこうとした時、ふと異変に気づいた。

先ほど彼女が躓いた荷物が倒れかけていたのだ。

一方通行はそれに気づき、能力使おうとしたがその時黄泉川の言葉が頭を過ぎった。

しかし迷っている暇はなかった。一方通行は倒れてきた荷物のベクトルを操作し横に倒した。

 

「・・・え?あ・・・あなたが助けてくれたんですか?」

「え・・・あ、まァ」

 

本当はラストオーダーは助ける為にした事なのだが、結果的に彼女も助ける事にもなったので大した差異はないと思いそう答えた。

彼女は立ち上がり、軽く砂を払うと深々と頭を下げ

 

「ありがとうございました!おかげで助かりました!」

 

人から感謝される事に慣れてなかった一方通行は聞こえないふりをし、ラストオーダーを連れてその場をあとにした。

 

そんな一件があり、ファミリーレストランに着いた頃には午後3時を回っており昼食なのか夕食なのかよく分からないことになっていた。

 

「一方通行、明日から学校頑張ってね!ってミサカはミサカはエールを送ってみたり」

「あァ。どうせくだらねェことになりそうだけどなァ」

 

そんな話をしながら2人は家路を目指す。

明日はいよいよ登校初日である。

 

 




2話目も読んで頂きありがとうございます!
書いてるうち段々楽しくなってきてるXYです。

名前の案に関してはまだ募集中です。
誤字脱字や批評、その他で何かありましたら感想の方に書いて頂けると幸いです。

それでは3話で会いましょう!
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