とある1位の高校生活   作:XY

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第4話です。
今回は日常パートです。


第4話 一日

一方通行(アクセラレータ)は朝から生徒指導部にいた。理由は当然昨日の件である。

悪いのは向こうなのだが、弁解するのも面倒なようで反省文3枚をもらい生徒指導部をあとにした。

 

教室に戻ると星川雪乃(ほしかわゆきの)が話しかけて来た。

 

「何かあったの?」

「お前には関係ねェだろ」

 

相変わらず違和感があるようだが、少しずつ慣れて口調も戻りつつある。

 

「いいじゃん!教えてよ!」

「うるせェな」

 

しつこく聞いてくるので仕方なく答える事にした。

 

「ちょっと不良を軽くシメただけだァ」

「そうなんだ。鈴科(すずしな)くん喧嘩強いの?」

 

ここで返答に困る一方通行。不良をシメたのは事実なのだが、それは能力(ちから)を使っただけであって本当の意味での喧嘩ではなかった。

実際、喧嘩に関してはかつて学園都市で無能力者(レベル0)である少年にやられてしまう程度の実力である。

しかし、ここでそんな事を言ったところで信じないと思い

 

「まァ程々に」

 

と何とも曖昧な返答をした。

 

「そうなんだ。・・・ねぇ鈴科くん?」

「何だァ?」

「鈴科くんてひょっとして・・・」

 

キンコンカンコンー

1時限目の開始を告げるチャイムが鳴る。

 

「あっ!授業始まる。ごめん!今の話忘れて」

 

そう言って彼女は前を向いた。

 

「何だったンだァ?」

 

首を傾げながら一方通行も教科書とノートを開いた。

1時限目は数学である。何気なく教科書を読んでいた一方通行だが、彼は驚愕していた。

 

「なンだよ、この数式。簡単過ぎンじゃねェか」

 

そう。彼は学園都市に7人しかいない超能力者(レベル5)であり序列第1位である。学園都市では基本的に強度(レベル)=頭の良さになっており、最も強度が高い超能力者の中の頂点なのだから相当頭が良いのがわかる。能力を使う際には、11次元ベクトルまで計算する事もあるので、彼にとっては高2の数学など造作もないのである。

 

しかし、周りを見るとずっと下を向いている人ばかり。勿論ちゃんと解いている人もいるだろうが、そうでない人もいるだろう。

星川は少し悩むような仕草を見せたあとシャーペンも持ち書き始めたので、それほど頭は悪くはないのだろう。

 

そしてしばらく先生が話してから、新しい問題を書き始めた。先程は書いていた星川だが今回はあまり進んでいない。

しかし、こんな時に限って

 

「じゃあ次の問題・・・星川分かるか?」

「えっ?えーと・・・」

 

見るに見かねた一方通行が手を挙げる。

 

「おっ。鈴科くん、分かるのかい?なら黒板に書きにおいで」

 

席を立ち黒板の前に立つ一方通行。

 

「この問題は難しいから分かる所までいいよ」

 

彼を心配する先生だがそれは杞憂に終わった。先生がそう言いきる頃には解答は完了していた。

乱雑にチョークを置き席に戻る一方通行。先生が解答を確かめ

 

「正解だよ、鈴科くん!すごいじゃないか!」

 

クラスから拍手が上がる。しかし、一方通行は喜ぶような顔はしなかった。

そんなことがあって1限目は終わる。

 

10分休みの時間、星川が話しかけて来た。

 

「さっきはありがとう。これで助けられたのは2回目だね」

 

妙に楽しそうに言う星川に対し一方通行は

 

「こっちが勝手にやったことだ。感謝される覚えはねェよ」

 

とぶっきらぼうに言う。

 

「鈴科くんていつもそうだよね。無愛想というか何というか」

「こっちの勝手だろ。ほっとけェ!」

「はいはい」

 

相変わらず楽しそうに言う星川。すると、先生が入ってきたので

 

「また後でね」

 

こうして2時限目が始まった。

 

 

2、3、4と終わりついに昼休みである。一方通行の弁当は例によって黄泉川愛穂(よみかわあいほ)特別弁当である。手紙もちゃんと入っていたのだが彼はそれをポケットにしまうと包みを開け食べ始めた。

一方通行が弁当を食べていると、星川がやって来た。

 

「わぁー!おいしそう!!鈴科くんが作ったの?」

「違ェよ。これは黄泉川・・・」

(一応家族って設定だからァ呼び捨てはまずいよな・・・)

「?」

「これは母さンが作ったンだァ」

「そうなんだ。一口良い?」

「別に構わねェよ」

 

そう了解を得てから一つ口に入れる星川。

 

「おいしぃー!」

 

大声でそう言う星川に対し一方通行は黙々と食べていた。

 

「お母さん料理上手なんだね」

「そうなンだろうな」

 

などとぶっきらぼうに返しながら昼休みは過ぎていく。

 

 

6時限目は体育で、内容はサッカーである。一方通行はサッカーを知らない。そもそも彼の能力があれば勝敗などすぐについてしまう訳だが。

そんなことは知らないチームメイトは彼の状態を気遣ってゴールキーパーを任せた。

 

「体悪ィって言ってる人を使うってどうよォ」

 

そう言っていると相手チームが攻めてきた。そしてシュートを放つ。一方通行はルールを知らないのでそれをただ見ていた。

 

「シュートは止めないとダメだよ」

 

チームメイトの一人が言う。

 

(あンなンどうやって止めンだよ)

 

そう思いながらボールを拾い手渡す。ホイッスルが鳴り再び試合は再開する。一方通行は言われた通りボールを止める為反射をONにする。

再び相手選手がシュートを放つ。一方通行はボールのベクトルを操作に軌道を強引に逸らした。

 

「コラー!ってミサカはミサカは怒ってみる」

「ラストオーダー!?どこから喋ってやがる!」

 

突然のラストオーダーの声に驚く一方通行。実は黄泉川が冥土戻し(ヘブンキャンセラー)に頼み、チョーカに細工を施していたのだ。一方通行はそれに気づき

 

「お前ずっと見てたのかァ!つーかァ帰るまでは家を出るなって言っただろうがァ!」

「ミサカには一方通行を監視する使命がある、ってミサカはミサカは使命を全うしてみる」

「帰ったらァ覚えと・・・」

 

ボンッ!鈍い音が響いた。

さすがのラストオーダーもこの時ばかりは背筋が凍った。一方通行の顔面にボール思いっきり激突したからである。ラストオーダーとのやり取りに集中するあまり無意識のうちに反射を切っていたのだ。

 

「ごめんごめん!」

 

と彼の元に駆け寄ってくる男子生徒。一瞬もの凄くイラついた顔を見せるが、すぐにいつも顔になり

 

「大丈夫だ」

 

と一言。

ラストオーダーは一方通行が怒りに身を任せて暴れ回らないかと心配なったが、さすがに彼もそこは分かっているらしく、サッカーゴール一つを壊す程度で済ませた。

 

 

こうして彼の慣れない高校生活の一日は終わっていくのであった。

 

 




第4話も読んで頂きありがとうございます。
終わり方がいまいち分からないXYです。

サッカーの所は強引過ぎたと思うんですが、そこは見逃して下さいm(__)m
5話はもう出来てるので、誤字脱字の確認が終われば今日投稿出来るかもしれません。

誤字脱字や批評、その他何かありましたらご連絡下さい。
それでは5話で会いましょう!
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