昨日日間(加点・空白)ランキングにて2位に自分の作品があるのを発見しました。
拙作を評価していただきありがとうございます!
慢心せずこれからも頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします!
吉影 side
気づいたら病院の一室にいた...どうやら救急車で搬送されてしまった様だ。私がそう状況を確認していると、横から急に衝撃が走った。
「吉影ちゃん!気がついたのね!病院に運び込まれたと聞いた時は心臓が止まるかと思ったわ!」
この横から私に飛び込んできたのは吉良キシネ、私の母だ。
母はイギリス人と日本人のハーフらしく、その美しい金髪は私にも受け継がれている。まぁこの人も父に負けず劣らず子煩悩である。
「貴方が入院してちょうど2日経つのよ!その間何回も香山ちゃんが見舞いに来てたの!明日にでもちゃんとお礼を言っておくのよ!」
ふむ、香山睡...か、あいつさえいなければ私はこんな怪我をする必要は無かったんだがね...しかし、お礼はきちんとしておかねばな、さもなければ、いらぬ波風を立ててしまう...
吉影 side out
睡 side
「え〜、本日吉影君が目覚めたと親御さんから連絡がありました。学校に来れるようになるのは明日からですが、皆さん、彼は退院直後なので、気をつけて接してあげてくださいね!」
今朝、そう担任の先生から言われた!吉影君、目が覚めたんだ!
明日から学校に来るらしいけど、大丈夫かな〜?でも、まず言うべき事があるよね!
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あ!吉影君だ!
「吉影君!おはよう!」
「あぁ、おはよう、香山さん、そういえば君は何度も私に見舞いに来てくれたそうだね、お礼を言わせてもらうよ。」
「ありがとう」
まさか、彼にお礼を言われるとわ...は!今はそれどころじゃないわ!
「違うよ吉影君!私の方こそありがとう!それでね!私決めたの!吉影君みたいに、誰かの為に行動できて、守れるようなヒーローになるの!だから、私、雄英高校のヒーロー科に入学してみせるわ!吉影君も一緒に雄英を受けましょうよ!」
私は矢継ぎ早にそう言った...しかし、吉影君は...
「雄英...か、私はそんな所に行く気は無いよ。私は普通の高校に入学するよ。」
なんで!?何で雄英を受けないのかしら!意地でも入れてみせるわ...
「えぇ〜、そんな事言わないでよ〜!はいコレ!パンフレットと出願書類!せめて家に帰ってパンフレットだけでも見てね!」
私は、吉影君に言うだけ言ってそのまま学校に入っていった...後ろで大きなため息が聞こえた気がしたけど、気にしないわ!
睡 side out
吉影 side
「えぇ〜、そんな事言わないでよ〜!はいコレ!パンフレットと出願書類!せめて家に帰ってパンフレットだけでも見てね!」
そう、私に言うだけ言って走り去った香山を見ながら私は大きなため息をついた...どうやら彼女にしのぶに抱いた感情を一瞬でも持ってしまったのは間違いだったらしい、彼女はこんなに押し付けたりはしなかった...いや、似たようなことは多々あったな...
しかし、このパンフレットと出願書類はどうすべきか...殆ど全て埋めてあるではないか...まぁ、香山の言った通りパンフレットだけでも見ておくか...あのような大きな高校には行きたくないのだがね...
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「ただいま、父さん、母さん、学校で友達から高校のパンフレット貰ったから、ここに置いておくね」
はぁ、しかし今日は疲れた...少しいつもと違う行動になってしまうが、少し早めに寝るとしよう....パンフレットは週末にでも見ることにしよう...
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やっと退屈な学校が終わって週末か...しまった!パンフレットを見るのを忘れていた!私としたことが!
ん?机の上にあったパンフレット等はどこに行ったんだ?
「あれ?父さん、ここに置いてあったパンフレットと出願書類、どこに置いたの?」
「ん?あれか?いや〜吉影がとうとう雄英高校を受けると思うと嬉しくてな〜置いてあった次の日には、もう全部書いて提出しておいてやったぞ」
な!?父は!なんて事をしてくれたんだ!
そう、呆然としていた私に父は何を思ったのか
「何をそんなに固まっているんだ?まさか、もう緊張してきたのか?ははは!吉影でも緊張する事があるのだな!何、心配する事はない!お前なら受かるよ!」
と言ってきた!違う!緊張して固まっているのではない!怒りでどうにかなりそうなのを耐えているのだ!クソッ!こうなったらワザと落ちるか?いいや、この吉良吉影にそんな汚点があっていいはずがない!グッ!まさか...合格しないといけない...のか...まさか...そんな...バカな!
いや、落ち着け、吉良吉影...これもヒーロー免許とやらを取って、個性を公に使っても良いという特権を得る為の過程だと考えるんだ...そう、いつも通り、3位から5位を雄英でも取り続ければいい...
吉影side out
高校生編は飛ばします...流石に原作までが長すぎるので...飛ばす代わりにどこかの番外編で高校生編を書きたいと思います!
ちなみに!吉良キシネの字を漢字で書くと軋音と書きます。
サイコキネシスとその強さが物を軋ませる程度という事でヒロアカ世界の名は個性を表すという特徴に準拠させました!
次回から原作!に入れたらいいなー
では、また次回でお会いしましょう!