吉良くんの個性診断です!
では、どうぞ!
吉影 side
あの後、私はすぐに父に病院に連れていかれ様々な検査を受けた、殆どの事をキラークイーンに任せて行ったのだが...どうやら他の人にはキラークイーンは見えていないらしい...ふむ、ここは前世と同じで、スタンドは同じスタンド使いにしか見る事は出来ないのだな。
また一つ良い事を知れた...最近の私はミスが多いが、それよりもリターンが大きいな...フフフ、まだ行動を始めるには早いが、見えないというのは何よりもアドバンテージになるな...早く、早く一人で生活ができるようにならねば...
おっと、考えている間に殆ど話は終わったようだ...最後だけでも医者の話を聞いておくか...
吉影side out
父 side
「吉良吉廣さん、貴方の息子さんの個性は『念動力』です。どうやら奥様の個性が遺伝したようですね、しかしながら、奥様の個性を今の段階でもパワーと精密さという点において超えていると考えられます、ヒーロー向きの大変良い個性だと思いますよ!」
医者の言う通り、私も少しだけだが検査を見させてもらったが、吉影の念動力は凄まじいの一言に尽きた!なんと大きな岩でさえ、粉々に...とは言えないが、ヒビを入れる事が出来ていたのだ!
妻は念動力という応用が利く能力だが、出力が足らず、ヒーローにはなる事が出来なかったと言っていたが...吉影は既にヒーローへの切符を手にしているのも同然だな!
おっと、本人をおいて私だけはしゃぐのは良くないな、吉影にも何か言ってやらなければ...!
「良かったな!吉影!ヒーロー向きの個性だって!吉影なら最高にカッコいいヒーローになれるかもしれないな!」
私は本心からそう思っていたのだが、どうやら吉影はそうは思っていなかったようだ...なぜなら...その後私にこう言ってきたのだ
「父さん、僕はヒーローにはならないよ...!僕は普通に働いて、普通に父さん達と過ごせる...そんな風に日常を生きていたいんだ」
私は頭を鈍器で殴られたかのような強い衝撃を受けた!そうだ、何を息子の将来を勝手に決めようとしているんだ!吉良吉廣!息子の人生は私の物ではないではないか!そんな事に気づかないほど浮かれていたのか 私は...
まさかそれを4歳の息子に教えられるとは...父親として情けないよ...本当に...
「だけど、父さん達と一緒に過ごす為には父さん達を守る力がいると思うんだ!だから頑張ってヒーロー免許だけでもとるよ!」
なんて、なんて優しい息子なんだ...こんな父親の為に取らなくていいヒーロー免許を取ってくれるというのか...吉影、私はどんな事があってもお前を守ってみせるぞ!たとえ私が先に死ぬ事が絶対であっても必ず守ってみせる...!もちろん妻もな。そう思いながらも決意を秘めた息子の目を見ると成長を感じると同時に嬉しさがこみ上げ、次第に意識が遠のき始めていた...
吉廣 side out
吉影 side
ふう、まさか父が私にヒーローになる様に勧めてくるとはな...思わず口から否定の言葉が飛び出てしまったよ。
まぁその後、あまりにも父が申し訳なさそうな顔をするので余計な事を言ってしまい、ヒーロー免許を取らなければならなくなってしまったが...その様な事は些事だ、今はとりあえず医者の前で申し訳なさそうなのに嬉しそうなよくわからない顔で気絶しかけている父をなんとかしなければな...
普段は、余裕を持って行動する尊敬できる父なのに、私や母さんの事となるとすぐに気絶する所は直してほしいな、気絶しかけるたびに世話をしなくてはならない私の身にもなってくれ...はぁ...
吉影 side out
名も無き医者 side
今日、個性診断に来た親子にはびっくりさせられたなぁ、子供の方は、妙に落ち着き払って、発現したばかりで何もわからないはずなのに、既に知り尽くしているかの様に検査をしていったし、お父さんの方は話の途中で、急に気絶しかけるし...中々濃いい親子だったなぁ
だが、子供の個性は凄まじかった!
大きな岩でさえ粉砕は出来ずとも既にヒビを入れられるほどのパワー!数秒で見た絵を書き上げる精密さ!そして、見てから行動に移すまでの反応速度!どれをとってもヒーローには申し分ない!ただ、射程距離だけは不安が残るくらいか...しかし!個性は成長する!これからあの子が自身の個性を鍛え上げて、いつか素晴らしいヒーローになってくれる事を祈ろう(本人はヒーローになる気は無いと言っていたが...)
名も無き医者 side out
まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます!
今回で今のキラークイーンがどの程度のことが出来るかわかりましたね!どこかスタープラチナを思わせるような描写がありますが、気にしないでください笑
やっと名前の出てきたお父さんが原作の様に息子大好き星人になりそうですね笑(気絶癖はもう手遅れです)
名も無き医者さんは今回限りなのでモブと思ってください笑
長々と失礼しました!
では、次回でお会いしましょう!