新しい世界で共に   作:Annin10fu

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皆様初めまして、Annin10fuと申します。

本日は、このような所にお越しいただき、誠にありがとうございます。
今回はある1人の少女の物語を綴らせていただきますね。
拙い文章ですが、最後まで見て頂けると幸いです。

それでは、ごゆっくり。


始まり【 1 】

『――やっと、この日が来た―――。***は、いないかもしれないけれど...もしいるなら、迎えに行かないと』

 

 

 

 

 

ハッとして飛び起きる。何処(どこ)か懐かしい夢を見たような――そんな気がする。

ぼうっと考えながら、寝惚(ねぼ)けた頭で今日の予定を確認する。

 

...そうだ、今日は誕生日。つまり、やっと魔法が解禁されるのだ。

今の時刻は9時。教会には10時に行く約束だから.....ああ、楽しみだなあ!

 

手早く支度をし、朝食も軽く済ませ、家を出る...

 

 

 

...

 

 

 

......

 

 

 

.........?

 

 

 

「...ああ、忘れてた」

 

教会までは少し遠いので、相棒の両手斧を手に取り、今度こそ家を出る。

道中で町の人達に挨拶をしたり、今日のノルマの魔物(まもの)を狩ったりしながら早足で教会に向かう。

 

教会に着くと、入口でシスターさんが待っていてくれた。

 

「こんにちは、シスターさん!遅くなってすみません...」

 

シ「豆腐さん、こんにちは。いえいえ、まだ時間はあるので大丈夫ですよ」

 

シスターさんはそっと微笑み、許してくれた。

その優しさに感謝しながら、シスターさんに案内されて教会内に入っていく。

 

教会は、中央に通路が出来るように両端に長椅子がズラッと並んでおり、最奥には精巧(せいこう)な彫(ほ)りが施(ほどこ)されている机と、その上に水晶が置いてある。

シスターに案内されるまま、水晶の前まで行く。

 

シ「では、その水晶に触れて、少しそのままでお待ちください」

 

言われた通りに私は水晶に触れて、目を閉じる。

少しすると、何か暖かい物に包まれるような、浮遊感のような不思議なものを感じる。

暫(しばら)くしてその感覚が収まり、ゆっくりと目を開けるとシスターから説明が入る。

 

シ「後は『ステータス』と念じると、ご自分の能力が確認できます。お疲れ様でした」

 

「ありがとうございました!」

 

教会を出て、今の時刻は12時半。近くの店で昼食を摂り、早速魔法を試してみたかったので近くの森まで行く。

 

「ええっと、ステータス、だっけ?」

 

一言ステータス、と小声で呟く。その瞬間、目の前に四角い枠が現れ、枠内には文字が書かれている。

枠内には、

 

 

☆―――――――――――――――――――――☆

                         

  Lv.10 豆腐 ( 15 ) 人間 女性         

                         

   HP:700/700  MP:900/900         

                         

   主な魔法属性:炎 闇       

 

☆―――――――――――――――――――――☆ 

 

 

と、書かれていた。

 

「炎は分かるけど.....闇?聞いたことないなぁ...魔法書にもそんな属性は無かったはずだし...まぁ、後で試してみよう、今は炎の魔法使ってみたいし!」

 

周りに手頃な魔物がいないか探そうとするが、妙(みょう)に森が騒がしく感じる。

何か不穏(ふおん)な予感がしたので、警戒しながら森の奥へ歩を進める。

暫く進んで、5体のウルフを見つけることができた。

 

「あー...ウルフかぁ...大勢で来られるの苦手だけど...まぁ...あれでいいか」

 

両手斧を構え、助走をつけて一気に走り出す。ウルフが音に気付いてこっちを向いてももう遅い。

既(すで)に斧を振り上げ、一気に振り下ろす。まずは1体。

いつも使っているとはいえ、振り下ろした後すぐに持ち上げるには力が要(い)る。斧を持ち上げるのに時間をかけていると、2体こちらに体当たりをしてきた。

 

「いっ...たいなぁ!もう!!」

 

思いっきり力を込めて両手斧を持ち直し、薙(な)ぎ払(はら)う。2体倒す。

短い時間で3体倒したのに驚いたのか、残りの2体は後ずさってこちらの様子を窺(うかが)っている。

 

「...あ、魔法、忘れてた...」

 

そう呟いた後、私は斧に炎を纏(まと)わせるようなイメージで、改めて斧を握り直す。

 

イメージ通り、炎が斧を包む。思った通りできた事に安心しながら、私はもう一度、今度はさらに力を込めて薙ぎ払う。

すると、斧から炎が刃として放たれ、2体のウルフを焼き殺した。

 

初めての魔法で魔物を倒せたことによる安堵(あんど)で力が抜け、斧を落としてしまった。

斧を拾い上げ、呼吸を整えながら改めて森を見回すと、5体のウルフの死体と1人の人間が倒れていた。

 

「ええ...人...?なんでここに...死んでないよね...??」

 

慌てて近くに寄って、安否を確認する。

倒れていた人間は、どうやら死んでいる訳ではなく、気絶しているようで安心した。

 

「と、とりあえず家に運ばないとかな...?あ...でも、武器持って帰れないじゃん...ええと――あ!闇、闇の魔法何か使えないかな...?」

 

闇が何かに使えないか思案するが、初めて見た属性なので何か思いつく筈もなく――――

 

――ふと、自分の影に目をやる。そこで、自(・)分(・)の(・)影(・)を使って何かできないか、という事を思いつくが...まぁ出来るか出来ないか、なんて分かるわけがない。何しろ、自分の住んでいるあの比較的(ひかくてき)大きい街の図書館にある魔法書にも書かれていない位なんだから.....否、もう少し魔法が発展している所ではもしかしたら書かれているのかもしれない―――まあ、今此処(ここ)でそんな事を考えていても仕方がない。今は、倒れている人間を運ぶことを優先しよう。

 

私は、影で人間...そうでなくても、使い魔のようなものを生み出すようなイメージで自分の影をじっと見つめる。

すると、闇魔法が成功したのか、自分の影からぬるりと穴から這(は)い出るように、人間、とは言い難(がた)いが.....とにかく、召喚する事に成功したようだった。

無事に召喚出来た事に安堵...する暇も無く、いつの間にか私はスライムに包囲されていた。

 

一瞬思考がフリーズしたが、すぐに使い魔に人間を抱えて守るように命令し、私は武器を持つ。

包囲しているスライムの数はざっと数えて12体。スライム自体はそれほど強くないので、抜ける事は出来る。

私は、使い魔と自分を守るようにして、炎のバリアを張る。敵が近づいたら燃える仕様になっている。

 

森が暗くなって、迷わない内に足早に森を出る。安全な所まで来れた時点でバリアを消す。

家までの道中も特に何もなく帰って来れた。家に戻ると仕事が早く終わって帰ってきたのか、父が迎えてくれた。

 

「ただいま」

 

父「ああ、豆腐、おかえり。魔法はどうだった?」

 

「えーとね、炎属性だったよ!...それと、教会近くの森で人倒れてたから、連れて来たけど...どうしよう...?」

 

父「人?あー...とりあえずお前の部屋で見てやったらどうだ?俺は明日も忙しいから見れそうにないし」

 

「わかった」

 

父が自室に戻ったのを見計らって、使い魔と自室に戻り、人間をベッドに寝かせる。

使い魔を召還(しょうかん)すると、どっと疲れが出た。同時に猛烈(もうれつ)な睡魔に襲われる。

 

疲れきった体では睡魔に抗うことも叶わず、私は深い眠りに落ちていった。

 




☆キャラクター情報
豆腐 ( 15 ) 人間 女性
魔法属性:炎 闇
1人称:私 2人称:〇〇さん,〇〇,お前 3人称:お前ら,君ら

?? ( ? ) 人間 女性

――――――――――――――――――――――――

ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回家に連れて帰った謎の女性は一体誰なんでしょうかね?

登場人物の情報は、ストーリーが進む度に更新していこうと思っているので、気長にお待ちください。それと、投稿間隔なんですが、まだストーリーがしっかり決まっているわけではないので、不定期になると思います。ご了承ください。

では、また次のお話でお会いしましょう。
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